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2021/1/3 19:00

水中撮影、Vlog、オンライン会議、360度撮影――それ全部「Insta360 ONE X2」1台にまとめられるかも!?

360度カメラ業界を牽引するInsta360。なかでも根強い人気を誇るInsta360 ONEシリーズに、待望の新製品「Insta360 ONE X2」(以下、ONE X2)が登場した。2020年早々に登場した「Insta360 ONE R」はモジュールでレンズ交換が可能なアクションカムであったが、ONE X2はその名の通りONE Xを正当進化させた後継機種となっている。

↑Insta360 ONE X2。実売価格は税込5万5000円。Insta360.com公式ストアや家電量販店、オンラインショップで購入できる

 

ユニークな円形タッチスクリーンで操作性が向上

ONE Xと大きさはほとんど同じであるが、パッと見ですぐに気づくのが円形のタッチスクリーンが搭載されたこと。これにより画面で画角を確認しながら撮影できるだけでなく、ONE Rと同様の操作感でモードや設定などの変更が可能となっている。

↑円形のタッチスクリーンを新たに採用

 

バッテリー容量は1630mAhで、かなり大きくなった。連続撮影時間は5.7K/30fpsで80分。内蔵充電型ではないのでバッテリー交換ができることも嬉しい。またマイクが前後左右に4つ搭載され、360度の空間音声記録にも対応となった。

 

さらにIPX8の防水性能で、本体のみで水深10mまでの撮影が可能。オプションの潜水ケースを使えば水深45mまで使用できる。アプリでAquaVisionを有効にすれば水中のシーンもより鮮やかに自動調節してくれる。

↑IPX8の防水性能を備えている

 

360度撮影は静止画6080×3040ピクセル、動画は5.7K/30fpsのINSV形式。スマホやパソコンの専用アプリでスティッチ処理して全天周データに変換して使用する。

↑360度写真

 

<レビュー動画01/360度撮影>※画面を上下左右に動かすことで360度表示できます

※0秒~ドライブ
※38秒~嵐山渓谷で撮影
※1分47秒~水中撮影
※2分50秒~ススキのトンネル
※3分11秒~飛び石

 

360度撮影だけじゃない! Vlogに便利な新モード

と、ここまではいわゆる360度カメラとしての使い方の話であったが、ONE X2では新たにアクションカムのように使える「ステディカムモード」が追加された。

 

前後の魚眼レンズの片面のみ使用し、タッチスクリーンで見たままをそのまま記録できるいわゆるVlogモードのようなものだ。記録フォーマットは最高2560×1440/50fps, 30fpsのMP4形式なので、撮ったそのままのデータを動画編集ソフトなどで使用できる(360度動画は独自のINSV形式)。

 

定評のある手振れ補正「FlowState」もさらに進化し、水平維持機能も搭載。スタビライザー要らずでとてもスムーズな撮影ができる。画角は超広角/広角/リニアの3つを切替可能。

<レビュー動画02/ステディカムモード>

※0秒~ステディカムモードで撮影開始
※30秒~アウトカメラに切り替え
※1分18秒~自撮り棒から手持ち撮影へ
※3分37秒~感想まとめ

 

新搭載の機能「InstaPano」では、全天周ではない、スマホのパノラマ撮影のような画角をシャッターひとつで撮影できる。自分自身が映り込みたくないような場面で有効だろう。

↑InstaPanoで撮影した写真

 

スマホの専用アプリには様々なテンプレートが用意されており、手順に沿って撮影/編集するだけで特殊効果を作成できる。また、ひとつの360度映像からふたつの視野で同時に記録できるマルチビューも作成可能。カメラひとつで二画面撮影ができ、レポートやVlogなどに重宝する。

<レビュー動画03/いろいろな特殊効果>

※0秒~いろいろな撮影/特殊効果
※40秒~2画面撮影の活用例

 

そのほか、360度ウェブカメラとライブ配信にも対応。オンライン会議などで広角分割画面ビューが利用できるほか、FacebookやYouTube、RTMPで360度のライブ配信も可能。これ一台でいろんな用途に対応できるといった印象だ。