デジタル
2021/1/8 18:30

プロが選んだ「新しい生活様式」が充実しすぎるデジタルガジェット5選

デジタル分野では、2021年も引き続き「テレワーク」や「衛生管理」、「ステイホームに伴う運動不足の解消」がキーワード。今回は3人の専門家が、2021年に注目を浴びそうなアイテムを紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが解説します!

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などが観測領域。各種媒体に寄稿し、テレビ番組の監修も手がける。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

家電ライター

コヤマタカヒロさん

PCからキッチン家電まで幅広い分野に精通。家電テストの空間「コヤマキッチン」を運営し、米・食味鑑定士の資格も持つ。

 

【その1】ビデオ会議が快適になる「ノイキャンPC」

高性能CPUの登場により、高度なノイズキャンセリング機能を低負荷で実現できるようになった。まだまだ続くリモートワーク態勢下で需要が増えそうだ。

ASUS

ZenBook Flip S UX371EA

実売価格17万4800円〜

2 in 1タイプのノートPC。独自のAIノイズキャンセリング機能を備え、マイクで送る音声やスピーカーから出る音声のノイズを除去する。CPUは第11世代Core i7、メモリは最大16GBと処理能力が圧倒的で、Wi-Fi 6にも対応する。

↑モニターを回転させてタブレットにも。13.3インチ4K有機ELを搭載し、薄さは13.9mmを実現した

 

【ネクストヒットの理由】

「2021年もリモートワークの推奨は続きます。タイプ音や空調ノイズを消せるビデオ会議向きPCは人気を集めるでしょう。ノイキャンに必要なAI機能を備えたCPUが登場しており、他社製品と差別化できるノイキャン対応PCが増えそうです」(西田さん)

【その2】作業効率を上げる「4Kモバイルノート」

ビデオ会議でも資料作成でも作業効率に大きく影響するのが画面の解像度。コンパクトさと広い画面を両立できる4K搭載モバイル機が注目を集めそうだ。

VAIO

VAIO SX14 VJS14390111B

実売価格33万5660円

14インチの4K液晶ノート。CPUには第10世代Core i7 1065G7を搭載し、内蔵グラフィックスでビデオ会議や動画処理もスムーズに行える。堅牢なボディに水かけにも耐える静音キーボードを装備。端子類も豊富で実用性に優れる。

 

【ネクストヒットの理由】

「リモートワークの普及で、自前のPCにも快適さを求める傾向が強まっています。ディスプレイの解像度が高いと作業領域が広くなり、効率性は大きく向上します。今後は、4Kに対応したモバイルノートがより人気を集めそうです」(コヤマさん)

 

【その3】高速処理と省電力を両立させた「Appleシリコン」

メインの処理チップが、従来のインテル製から自社設計の「Apple M1」に変更されたMacのPC。大幅なパフォーマンスアップで注目されている。

Apple

MacBook Air(M1搭載モデル)

実売価格11万5280円~

最新のmacOS「Big Sur」に対応。旧製品に対し、CPUは最大3.5倍、グラフィックスは最大5倍、機械学習は最大9倍高速化している。バッテリー駆動時間も6時間延びて最大18時間を実現。ファンレス仕様なので雑音が発生しないのも美点だ。

↑最新のAppleシリコンである「Apple M1」。開発元のアップルによれば、省電力シリコンとしては世界最速であり、内蔵型グラフィックス機能も世界最速を誇るという

 

【ネクストヒットの理由】

「M1搭載Macは低価格帯製品でも極めて処理能力が高く、不快な発熱や騒音もありません。バッテリーの持ちもよく、Mac未経験者でも要検討なレベルのハイコストパフォーマンスです」(西田さん)

 

【その4】手軽に衛生対策できる「スマホ除菌ツール」

ウイルスは物体の表面に付着後もしばらく感染力を保持することが知られている。たとえば吊り革から手にウイルスが付着し、その手からスマホにもウイルスが付着したとしよう。すると、いくら帰宅後に手洗いを厳重にしてもスマホにはウイルスが付いており、その後スマホを操作しながら食事でもすれば、再び手についたウイルスが口に運ばれて感染するということもありうるわけだ。

 

「菌の数は便器の18倍」という説もあるスマホ。1日を通して頻繁に触れるアイテムであるだけに、スマホの除菌は感染予防の重要なポイントに。手を洗うのと同じタイミングでスマホの表面のウイルスも除去することが、重要な感染予防策になるといえるだろう。

 

PHONESOAP

PHONESOAP

実売価格9800円

スマホ専用の除菌装置。スマホを中に入れるだけで除菌される。USB端子も装備しており、除菌中にスマホを充電できる。クリーニング液を利用した除菌に比べて、スマホの外装にダメージを与える可能性が少ないのもメリット。

 

アーバン通商

UV除菌ハンドライト

5980円

紫外線(UV-C)を利用したハンディ除菌器。約20秒の照射で99%の除菌が可能だ。手持ちでライトを当てるタイプなので、鍵やアクセサリーなど複雑な形状のものも除菌できる。バッテリーを内蔵しており、便座や飛行機内のテーブルなど、出先でも利用しやすい。

↑菌が付着しやすいわりに、清掃しにくい形状なのがキーボード。ハンドライト型なら簡単に除菌できる

 

携帯に便利なスプレータイプも

PanzerGlass

スマホ専用除菌スプレー Spray Twice A Day

990円(8ml)〜

スマホ、タブレット、ゲーム機などの画面に使用できる除菌スプレー。肌に優しい水分ベースのアルコールフリー仕様ながら、99.999%の菌を取り除くことができる。

 

【ネクストヒットの理由】

「コロナ禍を前提とした『Withコロナ』の生活が必要になり、感染予防の重要性が増しています。大きな感染源になりうるスマホを除菌することへの関心も、今後さらに高まるでしょう」(湯浅さん)

 

【その5】外出せずに運動不足を解消「自宅でバイクフィットネス」

ジムや公道と違い人との接触が少なく、天候や時間帯にも左右されない自宅用トレーニングバイクが進化中。感染リスクを避けつつ有酸素運動ができる!

東急スポーツオアシス

WEBGYM BIKE

16万8000円(バイク)

連続使用時間の制限がなく、高負荷でも騒音のないトレーニングバイク。サドルやハンドル調整の自由度が高く、体型にぴったり合わせられる。情報表示用の液晶モニターを備えるほか、タブレットホルダーも装備。

↑「WEBGYM LIVE」アプリ。ジムのトレーニングプログラムに参加できる(会員登録が必要。月額1950円)

 

【ネクストヒットの理由】

「『ジムに行くのが怖い』『外で走るのは天候や時間帯に左右される』といった問題を解決できるのがトレーニングバイク。ジムを休会して浮いた費用は、バイクの購入代金に充てられます」(湯浅さん)

 

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