デジタル
2021/1/29 19:10

SIMフリーのXperiaで裾野を広げる――Xperiaを軸にソニーストアが提案する体験価値

ソニーモバイルは国内主要キャリアに加えて、国内MVNOや海外のキャリアによる通信サービスもより手軽に利用できるSIMロックフリーモデルのXperiaを発売しています。5G対応の最新モデル「Xperia 1 II」のSIMロックフリーモデルも昨年秋に登場しました。

↑国内でXperia 1 IIのSIMロックフリーモデルが昨年10月から購入できるようになりました

 

Xperia 1 IIをはじめ、ソニーモバイルがSIMロックフリーの端末として販売を開始したプレミアムクラスにはソニーが誇る最先端のモバイルテクノロジーが惜しみなく詰め込まれています。その一つひとつの内容はどれも知るほどに興味を喚起されるものばかりですが、実際に端末を購入した後に上手く使いこなせなかったり、今こそ使えばXperiaをより便利に感じられるはずの生活シーンをうっかりスルーしてしまうことも有り得るでしょう。

 

その点でソニーストアでは、Xperiaに搭載された機能を、ソニーストアに展示されているオーディオやカメラの最新モデルと比べながらじっくりと体験できることがメリット。使用イメージを明快に描きながら納得して買い、隅々まで機能を使いこなせることもですが、実店舗だからこそ得られるデバイスの体験価値があるのではないか? また、昨年から余談を許さない状況にあるコロナ禍において、デバイスを体験できる場がどういった意味を持つのか? といった期待も含んだ疑問がわいてきます。

 

それらの期待を持ちながら、今回はソニーショールーム/ソニーストア銀座(以下:ソニーストア銀座)を訪問して、現在店舗ではどのようにXperiaのSIMロックフリーモデルが販売されているのか見せていただきました。

 

Xperia最新5GスマホのSIMロックフリー版について

ソニーモバイルは昨年8月に「Xperia 1」と「Xperia 5」、昨年10月に「Xperia 1 II」のSIMロックフリーモデルを発売。それぞれに先行して国内キャリアが発売した端末とスペックや機能は基本的に同じです。違いはSIMロックフリーの端末として発売されること以外に、1台のスマホに2枚のSIMカードを差し込んで使えるデュアルSIM対応機であること。2つのSIMのどちらも4G LTE通信とVoLTEの高品位通話が使える「Dual SIM Dual VoLTE(DSDV)」対応としています。

 

さらにXperia 1 IIのSIMロックフリーモデルには、NTTドコモとauから発売されている光沢感のあるブラックとは異なるマットな質感のフロストブラックのほか、ホワイトとパープルの3色が揃いました。

 

これらのモデルの発売以来、ストアに寄せられている反響を含めて、XperiaのSIMロックフリーモデルの魅力をソニーマーケティングの山口敬一氏、太田智博氏に聞きました。

↑インタビューに応えていただいたソニーマーケティングの山口敬一氏(写真右)と太田智博氏(写真左)

 

まず、ソニーストアがXperiaのSIMロックフリーモデルを扱うことに至った経緯を山口氏が次のように振り返ります。

 

「現在国内にも様々なスマートフォンが発売され普及が広がる中、ソニーから『SIMロックフリーのXperia』という選択肢をご提案したいと考えました。5Gの時代が到来して、これからもスマートフォンへの期待は伸び続けると思います。ソニーは本格的にSIMロックフリーの端末をお客様に販売する経験が少なかったため、まずはお客様により深く製品を知っていただき、安心してご購入・ご使用いただくためのサービスをオンラインとリアルの直販ストアに充実させることに注力しています。ストアは製品を直に体験いただきながら、スタッフに詳細を訊ねることもできるよい場所にしたいという思いです」(山口氏)

 

↑5Gスマホへの期待と注目が高まる中、ソニーモバイルとしてSIMロックフリーのモデルを含む様々なスマホの選択と楽しみ方を提案したいと山口氏が語っています

 

ここからはリアルに体験できるサービスの詳細について追っていきましょう。

 

ソニーのハイレゾ対応ヘッドホンと組み合わせたサウンドが楽しめる

Xperiaはソニーストア銀座の5階に特設コーナーを設けて、ヘッドホンやBluetoothスピーカーなどソニーのオーディオ製品と一緒にサウンドの体験デモを行っています。

↑ソニーのハイレゾ対応ヘッドホンとの組み合わせによるハイレゾサウンドが試聴できます

 

Xperia 1 IIは3.5mmオーディオジャックに有線接続のヘッドホン・イヤホンを接続して、CDよりも音質の良いハイレゾ音源の再生が楽しめるスマホです。ソニーにはハイレゾ対応のヘッドホン「WH-1000XM4」「WH-H910N」やイヤホン「WI-1000XM2」をはじめとした豊富なハイレゾ対応のラインナップがあり、ストアではXperia 1 IIにつないでハイレゾ音源をじっくりと聴ける環境が揃っています。

 

Xperia 1 IIにはBluetooth対応のワイヤレスヘッドホン・イヤホンで聴く音楽を、ハイレゾ相当の高音質にアップコンバート変換をかけながら再生する「DSEE Ultimate」が搭載されています。ソニーが発売した人気の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」とXperia 1 IIの組み合わせによる高品位な音楽再生は、体験しておいて損はないでしょう。

↑人気ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」によるハイレベルなサウンドが楽しめるところもXperia 1 IIの大きな魅力です

 

αシリーズと比べてわかる、Xperia 1 IIの高機能カメラの実力

4階のフロアには、ソニーがデジタルカメラのαシリーズ、RXシリーズの開発により培った技術が注入されているXperia 1 IIで写真や動画を試し撮りできる展示があります。

↑ソニーのデジタル一眼レフカメラ、αシリーズのテクノロジーとXperia 1 IIのカメラ機能のつながりを体験により確かめることができます

 

ここでは特に「Photography Pro(フォトグラフィー プロ)」のアプリに要注目です。Xperia純正のカメラアプリとは別に独立して搭載されたフォトグラフィー プロは、よりユーザーのこだわりを盛り込んだ写真をXperia 1 IIで撮影するためのアプリです。画面の中央にプレビューを表示しながら、左側にはAutoのほか「P(プログラムオート)/S(シャッタースピード優先)/M(マニュアル露出)」へのモード切り換えダイヤルを配置。右側のアイコンから露出補正やホワイトバランス調整を細かく設定して、創意を凝らした写真をXperiaで簡単に撮影できます。

 

ソニーのデジタルカメラを使ったことがある方は、αやRX、サイバーショットとデザインを統一したフォトグラフィ プロのユーザーインターフェースがすごく使いやすく感じるはずです。Xperia 1 IIを横向きに構えて、シャッターボタンとして操作できる「カメラキー」が本体の右上側面に配置されています。デジタルカメラでは一般的な“半押し”操作で被写体にフォーカスを合わせたり、シャッターチャンスを待ち構えられる直感的な操作がスマホによる写真の“撮り損じ”を格段に減らしてくれるでしょう。

↑人物や動物など被写体の瞳の位置に自動でフォーカスを素速く合わせ込む「瞳AF」機能の体験コーナー

 

筆者もデモンストレーションを体験してみて、Xperiaとソニーのオーディオやカメラの先端技術がつながるイメージがより明快に見えたことが大きな収穫になりました。Xperia 1 IIのディスプレイにはソニーの4Kテレビの“ブラビア”の高画質化技術も注入されているので、テレビの展示と並べて見ながら画づくりの一貫性を確かめられることもポイント。ソニーのテクノロジーを詰め込んだ代表的なオーディオビジュアル製品と比べながら体験してみると、フラッグシップモデルのXperia 1 IIの実力が浮き彫りになります。

↑Xperiaによるフォトテクニックを学べるセミナーなども実施しています

 

ストアで体験できる安心感。手厚いXperiaケアプランにも注目したい

「商品に対する深い知識を持つスタッフが、Xperiaの特徴をお客様に直接ご案内できることも強み」なのだと太田氏が話しています。ストアにSIMロックフリーモデルのXperiaを求めて足を運ぶ人々からはどのような質問が多く寄せられているのでしょうか。

↑ストア担当の太田氏は、現在の店舗状況含めて展望を語ってくれました

 

「Xperia 1 IIの発売後まもない頃は端末やSIMロックフリーのスマホの扱い方を既に熟知している人も多くいらっしゃいました。SIMロックフリーとは何かをよくご存じない方も、店頭でご体験いただくと“結構簡単だね”というポジティブな反響もいただきました。SIMロックフリーのスマホをよくご存じない方々のために、Web向けに作成したSIMロックフリースマホの解説、初期設定の方法をわかりやすく紹介した動画を店頭で上映しています。今後、SIMロックフリーの選択肢が増えるほど、私たちもより丁寧にご説明しながらXperiaの魅力を広くお伝えしなければならないと気を引き締めています。」(太田氏)

 

↑SIMロックフリーのスマートフォンの使いこなし方を紹介する動画を上映中

 

スマホを携帯電話キャリアで購入することのメリットとして、修理・故障の相談、操作に関する質問にも応対してくれる手厚いカスタマーサポートが用意されていることを挙げる声も少なくありません。ソニーストアでは直営店でSIMロックフリーのスマホを安心して購入してもらえるように、本体の故障・水濡れ・全損などトラブルが発生した際に交換機を申し込むことができたり、負担金上限5000円で何度でも修理に出せる「Xperiaケアプラン」をXperia購入時に用意しています。

↑太田氏をはじめ、ソニーのエレクトロニクス製品を熟知するスタッフがXperiaの上手な楽しみ方をアドバイスしてくれます

 

また現在はオンラインに加えて、ソニーストアの直営店舗でも購入時に不要になったスマホを持ち込むと、査定後に買い取ってもらえる「スマホあんしん下取サービス」がスタートしています。山口氏は「SIMロックフリーのXperiaをより楽しんでいただける周辺機器のご提案も含めて、ソニーストアのサービスをさらに充実させていきたい」と抱負を語っています。

 

5Gの時代にはモバイルゲームの画質や音質が一段と向上して、ビジネスシーンではオンラインカンファレンスの通話品質にもクオリティアップが期待されるようになると言われています。今からXperia 1 IIのように5G対応の高機能なスマホを手元に用意しておくことも大切ですが、スマホに出来ることは手元で情報を表示することだけではありません。

 

特に総合的なエンタメ体験に長年注力しているソニーにとって、スマホは世界観の中核を担うハブのような存在。本記事で紹介したように最新のXperiaはディスプレイ、カメラ、サウンド面において他機種とは一線を画すスペックと、オリジナルの設計を備えています。

 

Xperiaを所有するということは、優れたスマホを持つ以上の価値がある――その真意はソニーの製品群と合わせて体験することで一層つかめていく事実でしょう。スマホとしてのXperiaに興味を持っている人も、かねてからソニーが提唱するエンタメ体験に触れてみたい人も、購入前には一度ソニーストアに足を運んでみて、Xperiaが繋ぐエンタメの世界観に触れてみてほしいです。

 

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