新たな仕事様式が定着し、テレワークを継続する企業が増えている。「一時的に」とリビングで仕事をしていた人も多いだろうが、その作業環境を見直すべきタイミングが来た。そこで今回は、「ネットが頻繁にブツブツ途切れて仕事にならない」と悩んでいる方にオススメしたいルーターをご紹介!
※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです
★お悩み解決人
【お悩み】ネットが頻繁にブツブツ途切れて仕事にならない
家族が同時にネットを利用するような状況で、接続が途切れるといったトラブルは在宅ワークでありがちです。ルーターの再起動で解決するとしてもストレスが溜まります。これは多くの場合、最新のパワフルなルーターへ交換すれば解決します。
《解消!その1》ルーターをWi-Fi 6対応に買い替えよう
Wi-Fi 6の恩恵は高速化だけではない
最新規格である「Wi-Fi 6」を、ただ通信速度が高速になるだけと思ってないだろうか。Wi-Fi 6は、複数台の端末に対して1通信で同時に電波を飛ばすOFDMAという技術を採用している。1通信を1台ずつ行っていた前世代と違い、混線が起こらず通信断絶が起こりにくくなるのだ。まだWi-Fi 6に対応した端末が限られてはいるものの、今後を考えれば買い替えは必須といえる。
【No.1】4本のアンテナで安定した高速通信が可能なエントリー機
【Wi-Fiルーター】
TP-Link
Archer AX10
7550円
膨大な量のデータ転送も対処可能な1.5GHzトリプルコアCPUを採用するエントリーWi-Fi 6ルーター。4本のハイゲインアンテナとビームフォーミングで、Wi-Fiの電波を遠くまで安定して届ける。
SPEC ●通信速度:1201Mbps(5GHz/802.11ax)、300Mbps(2.4GHz/802.11n)●有線LAN端子:WAN×1、LAN×4 ●サイズ/質量:W260.2×H38.6×D135mm/約360g
■Wi-Fi 6とは?
IEEE802.11axとも呼ばれる最新規格。従来のWi-Fiと比べて「高速」「混雑に強い」「省エネ」という3つの特徴がある。また従来のWi-Fi規格への下位互換にも対応する。
・通信速度は1.4倍
Wi-Fi 6の最大通信速度は、Wi-Fi 5の約1.4倍。また5GHz帯と2.4GHz帯に両対応し、状況に応じてつなぎ変えも可能だ。
・混線しにくい
「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術を採用。多くの機器と順番待ちなく同時に接続し、通信できる。
★注意:対応機種が少ない
Wi-Fi 6対応の端末はまだ少ないため、恩恵を受けられる場面は限られている。iPhoneは、11以降がWi-Fi 6対応だ。
《解消!その2》メッシュWi-Fiを導入する
メッシュWi-Fiとは、親機のルーターから複数の中継機へと電波を飛ばし、電波網を構築する技術。通信経路が増えることで、離れた場所でも速度低下を防げる。
【Wi-Fiルーター】
バッファロー
WTR-M2133HS/E2S
実売価格4万2380円
親機と専用中継機2台でメッシュWi-Fiを構築できるセット。3階建ての建物でも常時安定した高速通信が行える。各種IPv6サービスにも対応。
SPEC(親機)●通信速度:866Mbps(5GHz/802.11ac)、400Mbps(2.4GHz/802.11n)●有線LAN端子:WAN×1,LAN×3 ●サイズ/質量:W231×H231×D70mm/約970g
【こんな解決策も!】
1.格安モバイルルーターを使う
家のWi-Fiがどうしても安定しないなら、サブ回線にモバイルルーターを契約しておくのもアリ。家族がいても気兼ねなくWi-Fiを使える。
楽天モバイル
Rakuten WiFi Pocket
9980円
最大約10時間の連続通信が可能なモバイルルーター。本体のQRコードをスマホやPCに読み込むだけで、簡単かつスムーズに10台まで接続ができる。
SPEC ●連続待受時間:約300時間 ●連続通信時間:約10時間 ●最大接続台数:10台 ●サイズ/質量:W94.5×H61.2×D17.1mm/約100g
2.テザリングを活用する
スマホの料金プラン次第では、新しくモバイルルーターを契約せずともテザリング機能を活用する手も。大容量プランなら仕事用の通信程度はまかなえる。
・Androidの場合(左)
設定内の「その他ワイヤレス接続」>「Wi-Fiテザリング」をONにする。
・iOSの場合(右)
設定内の「インターネット共有」>「ほかの人の接続を許可」をONに。