ビジネス
2021/5/13 17:45

ビジネスマンの在宅ワーク集中&切り替え術

コロナ禍で一気に広がった在宅ワークだが、オンオフの切り替えにストレスを感じている人も少なくない。第一線で活躍するビジネスパーソンはどのように自宅での仕事に向き合っているのか。2人のビジネスパーソンから、生産性の高い在宅ワークのヒントを見つけよう。

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】毎朝のジャーナリングで頭を整理して仕事に臨みます

藤村能光さん

編集記者などを経てサイボウズ株式会社に入社。オウンドメディア「サイボウズ式」の立ち上げにかかわり、2015年から編集長を務める。

「100人100通りの働き方」を掲げるサイボウズでは、数年前から段階的にテレワークを導入しています。昨年のコロナ禍以降は、私が編集長を務めるサイボウズ式編集部も在宅ワークが基本になっているので、昨年4月の緊急事態宣言以降に出社した回数は10回にも満たないと思います。

 

毎朝仕事を始める前にルーティーンを意識的に取り入れることで、オンオフの切り替えを図っています。毎朝6時半ごろには目を覚まし、まず10分間のジャーナリングを行います。ジャーナリングとは、今日やることや考えていること、不安なことなどを洗いざらい書き出す作業です。正確に10分間、頭の中のもやもやを空っぽにすることで、思考が整理される感覚があります。そこから朝の支度や仕事の準備を進め、8〜17時が私の業務時間となります。いまのように在宅ワークが基本になる前は、毎日の通勤がルーティーンの役割を担っていましたが、在宅ワークの場合、こうしたスイッチを意識的に取り入れることが大切です。

 

また、在宅ワークになってチームの働き方にも変化がありました。私が特に関心を持っているのは、出社していた時のような気軽なコミュニケーションを在宅ワークに導入していく方法です。そこで、サイボウズ式編集部では毎朝30分程度の「朝会」を実施しており、仕事に関係ないことでも、メンバー同士が気軽に雑談できるように心がけています。さらに、当日の仕事を進めるうえでの不安もチームで共有するようにしています。仕事上の不安を毎日事前に解消しておくことで、前向きに仕事に臨むことができると考えています。

 

【私のワークスペース】シンプルなデスク環境で集中

電動式スタンディングデスクは集中して原稿を編集する際に重宝しているという。また、長時間の作業時はモニターアームで目線を上げ、背中に負担をかけない姿勢をキープ。

 

【在宅ワークの必需品】最大20日間の電池持ちで毎日のワークアウトを記録できる

Xiaomi Japan

Miスマートバンド4

3500円

心拍数モニターを内蔵し、日々のワークアウトをトラッキングできる、フルカラーAMOLEDタッチディスプレイ搭載のスマートバンド。表示面積は従来機と比べて39.9%も大きくなった。

 

「朝のジャーナリングや日課の散歩など、生活の多くの場面で重宝しています。1日1万歩を目安にしているので、すぐに手元で確認できるのは便利。また、仕事に集中したいときも、コレを使って時間を管理しています。」(藤村さん)

 

【私の必須ルーティーン】毎朝10分間のジャーナリング

頭に浮かんだことを書き出していくジャーナリング。藤村さんは毎朝10分間のジャーナリングで頭の中を整理する。時間内は書き出す作業に集中するのが大切。

 

【オン・オフ、切り替えのヒント】

1.集中が切れたら散歩へ

藤村さんは仕事の合間、こまめに散歩に出かけるという。集中する時間と弛緩する時間を意識的に切り替えることも生産性アップのカギとなる。

 

2.終業後は仕事の情報をオフ

在宅ワークでは、グループウェアの情報共有が活発になる。そのぶん、情報が溢れてかえってストレスになることも。終業後は情報のメリハリをつけることも重要だ。

 

【No.2】規則正しい時間を心がけ休憩も取るようにしています

鈴木正義さん

2011年レノボと日本電気の合弁事業NECパーソナルコンピュータの設立を機にレノボ・ジャパンに入社。2014年よりレノボ・ジャパン広報。

在宅ワークでは、しっかりと時間を管理して休憩時間をとるのがポイントです。実はオフィスに通勤していたときは、休憩もそこそこに仕事に没頭してしまうことが多く、在宅ワークに切り替わった当初も、仕事とプライベートの切り替えが上手くいかないことが少なくありませんでした。

 

そこで、よりきっちりとした時間配分を心がけ、朝起きてから仕事が始まるまでの間にルーティーンを取り入れるようになりました。朝は6時半に起き、起床後は1時間程度のランニング。業務開始前の30分は情報収集の時間に充てています。さらに、昼休みは12時、就業時間は17時半など、しっかり所定の時間を定めることで意識的にオンとオフを切り替えています。17時半に仕事を終えたら散歩に出掛けてリフレッシュするのも日課。適度に身体を動かすことで、身も心も一旦仕事モードから解放されるように感じます。どうしてもその日に終わらせなければならないことがある場合は、夕食後に取り組むようにしています。

 

自室の作業スペースには、大型モニターとノートPCを配置。2画面で作業能率の向上を図っています。2つのPCを使用していますが、キーボードは当社のThinkPad トラックポイント キーボード2を愛用しています。タイピング感覚を変えることなく両方のPCを操作できるので、ちょっとした感覚の違いによるストレスを感じることがありません。さらに、いわゆる「人をダメにするクッション」も愛用しています。簡単なメールチェックなどを楽な姿勢でできるので、在宅ワークには欠かせません!

 

【私のワークスペース】2画面作業で生産効率アップ!

大型モニターとノートPCの2画面作業で、生産性をアップさせている。ノートPCならベッドやクッションの上で作業をすることも。使わないときはノートPCをモニターの後ろに収納しているという。

 

【在宅ワークの必需品】人の話し声と環境音を検知して不要なノイズをシャットアウト

Lenovo

ThinkPad X1 アクティブ ノイズキャンセレーションヘッドホン

1万7600円

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載。リアルタイムで外部ノイズを集音し、不要なノイズを最大30dB削減する。環境ノイズも遮断し、クリアに話し声を届けられる。

 

「ワイヤレスなので楽な姿勢で会議に参加することができます。オンラインの場合、会議間のインターバルが短くなりがちで慌ただしいですが、会議に参加したまま家の中を移動することもできるので便利!」(鈴木さん)

 

【私の必須ルーティーン】毎朝8kmのランニング

半年ほど続けているランニング。愛用するFitbitなどをスマートフォンと連携させて、健康状態を管理している。おかげで5kgも体重を絞ることができたのだそう。

 

【オン・オフ、切り替えのヒント】

1.時間管理をしっかりと!

オンオフの時間を明確に決めることが作業能率アップのヒント。これまで通勤時間に使っていた時間を有効活用でき、ワークライフバランスも向上中だ。

 

2.嗜好品で適度にリフレッシュ

自室には水筒を常備しておき、好みのフレーバーのお茶を楽しんでいる。その人に合った嗜好品を用意し、仕事の合間の息抜きを心がけることも在宅ワークの秘訣だ。