マイクロソフトは、8月2日にWindows 10 Anniversary Updateをリリースし、プレス向けセミナーを開催。Windows 10 Anniversary Upadateに搭載された新機能の有用性について説明しました。
Windows 10への無償アップデートは好評
同社のPC向けOSであるWindows 10は、2015年7月29日に正式リリースされ、同年11月2日にはNovenber Updateをリリース。2016年7月29日に無償アップデート期間が終了し、同年8月2日にAnnversary Updeteをリリースするという経緯をたどりました。
マイクロソフトによると、Windows 10は全世界で3.5億台以上のデバイスで稼働中。無償アップデートは、通知の方法に問題があり、通知を表示させない方法やアップデートを回避する方法などの問い合わせや批判が相次いだものの、修正を施したことにより沈静化。無償アップデートが終了する直前の1か月間は、アップデート方法についての問い合わせが増えたそうで、最終的には、「無償アップデートはユーザーにおおむね好評を得た」と説明しました。
Windows 10 Anniversary Updateは機能が大幅に向上
8月2日にリリースされた、Windows 10 Anniversary Updateは、Windows 10で採用されていたこれまでのインターフェイスに改良を加え、使いやすさに重点を置いたアップデートとなっています。
例えば、ペン入力は文字認識性能を大幅に向上して、手早く書いても誤認識を低減。音声アシスト機能である「コルタナ」は、各国の文化や風習を取り入れて音声として認識するなど、より精度を上げて使いやすくしています。
さらに生体認証機能である「Windows Hello」はWindowsへのログインだけでなく、アプリやWebサイトへのログインも可能に。標準搭載の新ブラウザ「Microsft Edge」は拡張機能をサポートするなど、WEBブラウジングの強化も本アップデートの特徴のひとつといえます。そのほか、デバイスの管理やセキュリティ性の向上など、ビジネス用途をアピールするような機能面の強化も図られています。
無償アップグレード問題をなんとか乗り切り、新たなOSであるWindows 10へ注力し始めたマイクロソフト。今後はスマホやタブレット向けOS「Windows 10 mobile」とともに、新OSをどのように展開させていくのかが課題となりそうです。