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クレカ
2021/4/29 11:00

GWにじっくり「キャッシュレス生活」を練る人に捧げる、知るとお得な「最近のネタ集」【前編】

新型コロナウイルスが流行した2020年以降、キャッシュレス業界は時勢に合わせて様々な変化が起こった。新しいサービスの登場やクレジットカードのリニューアルなど、注目のニュースをピックアップ!

●クレジットカードのSPECで「対応非接触決済」の項目に「(スマホ決済のみ)」と表記がある場合、該当電子マネーでのかざす決済には対応しないが、Apple Pay、 Google Pay™ 、おサイフケータイのいずれかまたは複数で決済可能。詳細は各カードのウェブサイトを参照

 

【その01】クレディセゾンと三井住友カードがナンバーレスカードを提供開始

発行後すぐに利用できてセキュリティも向上

券面にクレジットカード番号や有効期限などの記載がない“ナンバーレス”のクレジットカードが続々と登場している。

 

2020年11月、クレディセゾンはSAISON CARD Digitalおよびセゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カードDigitalを提供開始。申し込み後、最短5分でアプリ上にデジタルカードを発行。Apple Payや Google Pay™ での支払いや、オンライン決済に利用できる。後日届くナンバーレスのカードは、店頭で利用可能だ。

 

2021年2月、三井住友カードも同様の仕組みの三井住友カード(NL)を提供開始した。カード番号の漏えいリスクが低いナンバーレスカードが今後のスタンダードになるかもしれない。

 

三井住友カード
三井住友カード(NL)

SPEC●国際ブランド:Visa/Mastercard●年会費:無料●還元率:0.5%●還元ポイント:Vポイント●対応非接触決済:Visaのタッチ決済(Visaのみ)/Mastercardコンタクトレス(Mastercardのみ)/iD(iD専用カード、Apple Pay、 Google Pay™ で利用可能)

 

クレディセゾン
SAISON CARD Digital

SPEC●国際ブランド:Visa/Mastercard/JCB●年会費:無料●還元率:0.5%●還元ポイント:永久不滅ポイント●対応非接触決済:iD(スマホ決済のみ)/QUICPay(スマホ決済のみ)

 

↑スマホアプリ「セゾンPortal」にデジタルカードを発行。カード番号や有効期限、セキュリティコードなどは、アプリで確認できる

 

【その02】三井住友カードとSBI証券が投信積立とVポイントサービスで提携

投信や株式購入などでのVポイント還元を開始

三井住友カードとSBI証券は、「投信積立サービス」における新たな取り組みと、「Vポイントサービス」を2021年6月30日より提供開始することを発表した。

 

SBI証券の投信積立サービスでは、三井住友カードが発行するクレジットカードでの決済が可能になる。上限は月5万円で、決済金額の0.5%ぶんのVポイントが付与される。低コストで運用できるファンドが豊富で、一般NISAやつみたてNISAでの買付も対象となる。

 

Vポイントサービスは、三井住友カードのウェブサイト経由でSBI証券の口座を開設したユーザーが対象。該当者は、SBI証券における国内株式などの手数料や、投資信託の保有残高に応じて、Vポイントが付与される。例えば、国内株式取引をした場合には、月間合計手数料の3%ぶんのVポイントを還元。SBI証券では、現在「SBI証券Tポイントサービス」に申し込んだユーザーを対象に月間合計手数料の1.1%ぶんのTポイントを還元しているが、さらに高還元率となる。

 

 

Vポイントとは?

Vポイント対象カードの利用額に対して還元されるポイント。Apple Payや Google Pay™ に登録してiD加盟店などで利用できるスマホアプリ「Vポイント」アプリへのチャージや、Visaプリペイドへのチャージ、他社ポイントへの交換、キャッシュバックなど使い道が多彩なのが魅力だ。

 

【その03】大丸松坂屋カードが業界初の縦型デザインに! ポイントの貯まりやすさもアップ

斬新な縦型デザインを採用しポイントプログラムも刷新

JFRカードは大丸松坂屋カードをリニューアルし、業界初(※)となる縦型デザインを採用。同時に、新ポイントプログラム「QIRA〔キラ〕ポイント」を導入した。決済ポイントとして同ポイントを付与し、大丸・松坂屋での買い物では従来の大丸・松坂屋のポイントを獲得できる。QIRA〔キラ〕ポイントは、大丸・松坂屋のポイントや提携先ポイントなどと交換可能だ。

※クレジットカードにおいて、縦型のカードデザインにカード番号を4段縦型に表記したのが日本国内で初(JFRカード調べ)

 

↑「NEW ME, NEW LIFE」をコンセプトに生まれ変わった大丸松坂屋カード。ポイントの確認や交換は、QIRA〔キラ〕ポイントサイトから行える

 

JFRカード
大丸松坂屋カード

SPEC●国際ブランド:Visa/Mastercard(※)●年会費:2200円●還元ポイント/還元率:QIRA〔キラ〕ポイント/0.5%+大丸・松坂屋のポイント/大丸・松坂屋の利用で本体価格に対して5%●対応非接触決済:Visaのタッチ決済(Visaのみ)/iD(スマホ決済のみ)

※新規発行はVisaのみ

 

【その04】待たずに持ち帰れるモバイルオーダーアプリが流行の兆し

注文から決済までスマホで完結! 店員との接触を最小限に

新型コロナウイルスの感染拡大によって、飲食店のサービスとして拡大したテイクアウト。その流れを受け、モバイルオーダーアプリも流行の兆しを見せている。

 

例えば、讃岐うどんの専門店「丸亀製麺」は、2021年2月に公式アプリにモバイルオーダー機能を搭載。オーダー後は待ち時間ゼロで受け取りできるようになった。

 

また、非接触を徹底したテイクアウト専門店も登場。2020年11月、東京都・中目黒にオープンした「ブルースターバーガー」は、アプリまたは店頭のタブレットで注文し、指定の時間に受け取るシステムを導入した。

 

いずれもオーダーから決済までをアプリ内で完結し、スタッフとの接触は最小限になる。ニューノーマルのオーダーシステムとして、ますます注目を集めるだろう。

 

ブルースターバーガー

テイクアウト専門店として合理化を徹底。看板商品の「ハンバーガー」は製造原価率68%を実現した。オーダーシステムとともにおいしさでも話題。

 

丸亀製麺

クレカでの事前決済に限定し、客と店員との接触機会を最小化。同店は、全店でキャッシュレス決済を導入し、新しい生活様式への対応に積極的だ。

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