「冷蔵庫に卵がまだあるのに買っちゃった」「牛乳を余計に買って無駄になった」といった経験をしたことがある人は少なくないでしょう。また、家族がいる人の場合、「買ってきたらかぶっちゃった」ということはきっとあるはず。それを防いでくれるのが、パナソニックが今春新発売した「重量検知プレート」です。
本稿では筆者が実際にいくつかの食材で本機を試し、使い勝手などをレポートしていきます。
「買ったらかぶった」を防げる
本体のサイズは幅120×奥行230×高さ21mmで、230g。見た目はシンプルで、裏側の電池ケースに単3形アルカリ乾電池を4本入れて使います。
次は、同梱された説明書に従って専用アプリ「キッチンポケット」をインストール。「CLUB Panasonic」の会員登録をしてセットアップへ。説明書や本体にQRコードがあるので、そこから飛べばすぐにダウンロードできます。
アプリからログインしたら、あとは画面の指示に従えばスムーズ。Wi-Fiを設定して「重量検知プレート」をアプリに登録します。そうしたらいよいよ食材の登録へ。まずは卵を管理することにしました。
食材は自由に登録でき、卵や牛乳などあらかじめ項目が用意されている品目もあります。この設定時に利用期限目安の日付を入力することで、賞味期限切れの防止に役立つのもメリット。
「使い忘れ通知」の設定でアラートを出すこともできるほか、設定した残量まで減った時や毎日決まった時間(買い物前)など、生活スタイルに合わせて好きなタイミングで残量情報を通知できるのもポイントです。
複数の端末にアプリをダウンロードすれば、情報を家族などと共有することも可能。これを活用すれば、「卵が残り少ないみたいだけど買ってこようか?」「うん、ありがとう!」といったやりとりで、「買って来たらかぶっちゃった」というミスを防げるのです。
使い忘れや「ビールの冷やし忘れ」も防ぐ
ちなみに、2020年にパナソニックが行った「残量を管理したい食材は?」という調査によると、1位は卵、2位は牛乳、3位はヨーグルトだったそうです。ということで、次は牛乳でトライ。
利用期限目安は7日を切ると赤くなって表示。目立たせることで、廃棄に対する意識も高まります。また、使用量のログを自動でグラフ化してくれることで、どのように使っていったかを可視化。ビールの休肝日を設けたい人などは「前回飲まなかったのはいつだっけ?」を知ることができるのです。
そのほか、ヨーグルトやビールでも試しました。ヨーグルトは、冷蔵庫の奥に入れてしまった場合、残量を見るためにいちいち取り出すのは大変です。その点でも重宝すると思います。
ビールで使えると思ったのは、ストックがあるかどうかだけでなく、冷蔵庫に何本入っているかをチェックできるところ。というのも、ビールは冷えていないとおいしさが微妙なお酒。かといって氷で冷やすのはご法度です(台湾などでは氷を入れて飲む文化もありますが)。「重量検知プレート」を活用することで、家族がいる人なら、「ごめん。ビールを冷やすの忘れてたから、パントリーから冷蔵庫に2本入れといて」「わかったー」といったやりとりが可能に。
また家族がいなくても、冷蔵庫に冷えたビールがストックされていないことが分かれば、帰路にコンビニやスーパーで冷蔵されたビールを買えばいいのです。「余計に買っちゃった」「賞味期限が切れちゃった」「冷やし忘れた」など、食品に関する“うっかり”をなくしてくる安心装置、それが「重量検知プレート」なのです。