「黒ラベル」と「ヱビス」は言わずと知れたロングセラーのビールですが、両レジェンドのDNAをもつ、いま注目の新ジャンルビールテイストが「サッポロ GOLD STAR(ゴールドスター)」です。本記事では「ゴールドスター」の特徴解説に加え「黒ラベル」「ヱビス」との飲み比べも行い、味わいの魅力にも迫ります。
デザインにも名作のDNAが受け継がれている
まずは「ゴールドスター」のなかに眠る、名作ビールの各DNAを解説します。黒ラベルの要素は「旨さ長持ち麦芽」。これはその名の通りで香味耐久性が高く、泡もちをアップさせる麦芽のことです。
「ゴールドスター」は、この「旨さ長持ち麦芽」を一部に採用。これにより、何杯飲んでも飲み飽きない「黒ラベル」らしさを感じられる新ジャンルになっているのです。また、DNAを継いでいることについてはデザイン面でも表現。
それは「黒ラベル」のアイコンである大きな星。さらによく見ると「ゴールドスター」の星はグラデーションがかかっていて、上部は「黒ラベル」と同一の濃い金色。そして下部は「ヱビス」のエレガントな金色となっているのです。ということで、次は「ヱビス」と並べてみましょう。
また、「ヱビス」と「ゴールドスター」がデザインで共通している点はもうひとつ。それはロゴです。「ヱビス」の「YEBISU」に採用されている、陰影がついたクラシカルな字体。このデザインモチーフが、「ゴールドスター」の「SAPPORO」にも受け継がれているのです。
なお「ゴールドスター」のなかに眠る「ヱビス」の味的な要素はホップにあり。「ヱビス」の魂「ドイツ産アロマホップ」を一部に採用することで、「ゴールドスター」は華やかな香りを実現しているのです。
「旨さ長持ち麦芽」に「ドイツ産アロマホップ」。これら贅沢な原料を一部に使用した「ゴールドスター」ですが、実はそれだけではありません。製法にも特別な技術が用いられています。それが「ダブルデコクション」という煮沸工程。仕込み槽(そう)から麦汁の一部を取り出し、仕込み釜で煮沸し戻す。この工程を2回重ねることで飲みごたえや飲み飽きない後味を引き出しているのです。