“いま”爆売れ中のモノを「乗り物」からセレクト。モータージャーナリスト清水草一さんがヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”クルマの数々、知らないとマジでヤバいです!!
※こちらは「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。
滑らかに減速できる「快感ペダル」が大好評!
【コンパクトハイブリッド】2021年7月発売
トヨタ
アクア
198万円〜259万8000円(税込)
初のフルモデルチェンジを果たしたハイブリッド専用コンパクト。アクセルペダルを緩めるだけで回生によって減速度を増大させ、滑らかに減速することが可能な「快感ペダル」を採用する。燃費を20%向上させ、35.8km/Lを達成した。
すべてを兼ね備えた日本のためのコンパクトカー
初代アクアは10年間売れ続けたモンスターだったが、7月に登場したばかりの新型アクアはさらに魅力的。すべてを満たす超お買い得カーだ。ボディはコンパクトで使い勝手の良いサイズが自慢。
「同じトヨタのヤリスに比べると、後席やラゲージの余裕が段違い。ボディサイズはそのままに、全モデルよりホイールベースを50mm拡大したので、より余裕が生まれています」(清水さん)
パワーユニットはヤリスと同じ3気筒1.5Lのハイブリッド。だが新型アクアは出力が先代の約2倍となったバッテリーを搭載し、EVでの走行速度域を向上させた。
安全装備も最新バージョンへ進化し、トヨタセーフティセンスを標準装備。オプションのパーキングサポートブレーキは、車両周囲の静止物への衝突も回避してくれる。
「100V電源を全グレードで標準装備しています。ガソリン満タンなら、5日間くらいは家庭用電源として活用でき、災害時の停電対策にもなります」(清水さん)
これらの装備はすべて、日本市場の要望に応えたもの。アクアは近年珍しい、日本のために開発されたコンパクトカーである。
【トレンドのツボ】登場から10年が経っても販売台数上位に食い込む怪物
初代アクアは2011年の登場から順調に販売台数を伸ばし、一時期はプリウスと首位を競っていた。モデル末期の2018年に登録車の販売台数では2位に入るほど人気。新型が販売台数上位に食い込むのは必至だ。
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