シャープの「ヘルシオ ホットクック」といえば、自動調理鍋の代名詞ともいえる存在。放っておいて料理が完成する手軽さが魅力のほか、無水カレーや豚の角煮、いわしの骨までやわらか煮など、煮込み系の料理がとにかくウマいと評判で、累計販売台数40万台を超えるヒット商品となっています。現在、ホットクックは2〜6人分の調理が可能な2.4Lタイプ、2〜4人分の調理に対応した1.6Lタイプ、1〜2人分の少人数に向いた1.0Lタイプの3タイプから選べます。
今回紹介する「ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」は、2021年9月16日に発売されたばかりの最新モデル。筆者はこれまでの歴代ホットクックを使ってきましたが、最新モデルはさらに欲しくなる機能の数々が追加されていました。そんなヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの注目ポイントを以下でご紹介しましょう!
ひと回り小さくなっても機能は進化
ホットクックの購入を悩む理由のひとつに、「サイズが大きい」という意見があるはず。家族の人数が少なければ容量の小さなモデルを選べばいいですが、家族の人数を考えるとそうはいかないのが現実です。そんなサイズの悩みを抱えた人こそ、新モデルを選ぶべき!
なぜなら、今回登場した2.4Lタイプ(KN-HW24G)と1.6Lタイプ(KN-HW16G)は、本体幅が小さくなっているんです。2.4Lタイプは前モデルが幅395mmなのに対し、新モデルは345mmと、その差は50mmあります。1.6Lタイプも前モデルは364mm、新モデルは330mmとなっており、34mm小さくなりました。新モデルの2.4Lタイプは、前モデルの1.6Lタイプよりも横幅が小さくなったくらいなんです。
数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、5cmもしくは3.4cm幅が小さくなることで、電子レンジと並べて置けたり、従来の炊飯器スペースに置けたりと、設置場所の悩みをスッキリ解決してくれています。
食材をつぶせるから自動調理の幅が広がった!
ホットクックといえば、調理中に鍋の食材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載しているのが特徴です。調理中に自動で食材をかき混ぜることで、食材の焦げ付きや味の染み込みにムラが生じるのを防いでくれます。
このまぜ技調理が進化したのが、新モデルのもうひとつの特徴。従来モデルでは加熱調理の際にしか使わなかったまぜ技ユニットが、料理の準備や仕上げにも使えるようになったんです。
新モデルだからこそスムーズにできるようになったのが、ポテトサラダ作り。従来モデルでは食材を茹でることはできたものの、食材をつぶすのはマッシャーなどを使って自分で行う必要がありました。しかし、新モデルでは食材の加熱からつぶす工程まで、すべて全自動でできるんです。
食材をセットしてメニューから「ポテトサラダ」を選択したら、あとは待つだけ。マッシュする作業は意外と力仕事なので、その作業をしなくていいのはありがたい限りです!
自家製のポテトサラダ作りが、材料をカットするだけでほぼ終わると考えると、なかなかすごいかも。にんじんと玉ねぎの火の通り具合も申し分ありません。お鍋ひとつで調理が完結できるので、洗い物が少なく済むのもうれしいポイントです。
ただし、ポテトサラダ作りで課題を上げるとすれば、4人分の食材の加熱に25分ほどかかったことです。しかし、その間にほかのおかずが作れると考えれば、この25分もそう無駄ではないのかも。今回はポテトサラダを作りましたが、コロッケの具なども自動調理できるので、思った以上に活躍しそうです。
このまぜ技機能の進化を活かして作れるもうひとつの料理が「オープンオムレツ」です。カットした野菜とチーズ、ウインナー、調味料、卵を入れれば、後は勝手に食材を混ぜて焼き上げてくれます。
完成したオープンオムレツはしっとり仕上がっており、野菜の程よい食感も残っています。作る前は「オープンオムレツくらいならフライパンで作れるよね」と思っていたのですが、ホットクックに任せている間に筆者は仕事をしていたので、仕事中におかずが完成するありがたみを後から感じました。
まぜ技機能単体で使えばホイップクリームも作れる
これまでは自動調理の工程としてのまぜ技機能の進化を紹介しましたが、「泡立て」に使えるようになったのも新モデルの特筆すべきポイントです。たとえば、生クリームと砂糖を入れて自動調理メニューで調理すれば、ホイップクリームが完成します。
高速でまぜ技ユニットを回転させることで、ミキサーのような役割を果たすのは新モデルだけの機能です。おうち時間が増えてティーテイムを充実させたい気持ちはあるものの、ホイップクリームをいざ作るとなると面倒ですよね。この「ちょっと面倒なこと」を担ってくれるのもホットクックのいいところです。
ヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの実売価格は税込7万7000円(10月11日時点)と電気調理鍋のなかでも高額な部類に入ります。とはいえ、予約調理や自動調理に対応するので、「料理に時間をかける余裕がないけれど、手作りのようなおいしさがあって、健康を意識した料理が作りたい」という家庭にとっては救世主となるはず。ただし、圧力調理機能はないので、帰宅後などに時短で料理を作りたい人は要検討です。とはいえ、KN-HW24Gでは本体がコンパクトになったうえ、まぜ技調理がさらに進化して魅力的なメニューが追加されたのは大きなポイント。同等の機能を持ち、よりコンパクトな1.6Lタイプ(KN-HW16G・実売価格6万6000円)も用意しています。購入をこれまで悩んでいた人も、ついに買うべきときが来たかもしれません。
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