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2021/10/19 18:45

【まとめ】新型MacBook Proの性能が怪物すぎる、AppleEventで発表されたもの

10月19日深夜2時(日本時間)に、Appleの新製品発表会であるAppleEventが開催されました。9月に引き続き、2か月連続となります。

 

新たなAppleシリコンを搭載した新型MacBook Proが目玉になった本イベント。発表された製品&サービスを一挙に紹介していきます。

 

1.Apple MusicにSiri専用で月額480円の新プラン! その名も「Voice Plan」

冒頭で発表されたのが、音楽配信サービスApple Musicの新プラン「Apple Music Voice Plan」です。このプランはSiriでの操作のみが可能で、ミュージックビデオなどの一部の機能にこそ対応していませんが、Apple Musicで配信されている楽曲、プレイリストやステーションすべてにアクセスできます。

 

「ディナーパーティーのプレイリストを再生して」などと、シチュエーションを指定した再生指示も可能になるとのことです。Apple Music Voice Planの利用料金は月額480円。個人プランでは月額980円となっているApple Musicですが、その約半分の価格で同様の楽曲を楽しめるため、かなりお得な設定といえそうです。

 

Apple Music Voice Planは、日本を含む17か国で、この秋からサービス開始となります。

 

2.HomePod miniに鮮やかな新カラー&第3世代AirPodsが登場

続いて発表されたのが、HomePod miniの新色です。オレンジ、イエロー、ブルーの3色が新たに登場しました。オレンジとイエローはともに色の温かさが印象的。一方のブルーは、ネイビーに近い落ち着いた色になっています。

 

また、第3世代AirPodsも登場しました。AirPods Pro・AirPods Max向けの機能であった、空間オーディオに初めて対応したモデルです。

 

また、デザインを一新したほか、本モデル専用に設計した新ドライバーを搭載。耳の形や周囲の環境に合わせて音の周波数を調整し、アーティストが意図したとおりの音を再現するアダプティブEQも搭載しました。こちらもAirPods Proの機能だったので、従来のAirPodsよりもパワーアップしているといえます。ただし、ノイズキャンセリング機能は搭載していません。

 

バッテリー駆動時間は従来製品より伸びて最大6時間になりました。充電ケースを利用すれば、計30時間の再生時間を確保できます。

 

その充電ケースはMagSafeに対応し、さらに使いやすいものになりました。また、5分の充電で1時間の再生が可能というスピード感も魅力です。その上、耐汗耐水性能も備えており、アクティブに使えます。

 

第3世代AirPodsの価格は2万3800円(税込)ですでに予約受付を開始しており、発売は10月26日です。この発売にあわせて第2世代AirPodsは値下げし、1万6800円(税込)となっています。

 

3.今回の目玉! 新たなAppleシリコンとmacOS

昨年、Appleが発表したMac向けのチップ「Appleシリコン」。今回の発表では、プロ向けラインナップとして「M1 Pro」を、そしてさらなる上位モデルとして「M1 Max」を発表しました。

 

M1 Proは、M1の3倍近くとなる最大200GB/sのメモリー帯域幅を確保し、32GBまでのユニファイドメモリーに対応します。10コア構成のCPUは、8つの高性能コア、2つの高効率コアを搭載。CPUパフォーマンスはM1に比べて70%向上しました。GPUは16コアでM1の2倍のコア数となり、処理速度も最大2倍にパワーアップしています。

 

また、最上位チップのM1 Maxは、メモリー帯域幅がM1 Proの2倍となる最大400GB/s。加えて、最大64GBのユニファイドメモリーに対応します。

 

CPUの構成はM1 Proと同じ10コアですが、GPUは2倍となる32コア。まさに、モンスタースペックです。なお、発表ではGPUについて32コアとのみ説明していましたが、Apple ストアを確認すると24コアGPUのM1 Maxチップを搭載したモデルも発売されるようです。

 

電力効率も追求したという最新の2つのチップ。ピーク時は、「一般的な8コアCPUに比べて、同じ電力量で1.7倍の性能を発揮する」としています。

 

また、M1 ProのGPUも、「一般的なラップトップPCに搭載されるGPUより、70%低い電力でピーク性能を発揮できる」そうです。M1 Maxについてはより顕著で、「ハイエンドなラップトップPCのGPUと比べて、100W少ない電力でピーク性能を発揮できる」とのこと。

 

新しいAppleシリコンに最適化するようmacOSもアップデート。タスクの割り振りを最適化することで、機械学習の処理速度は、Core i9を搭載したモデルに比べて3倍以上も速くなったそうです。

 

iPadやiPhone向けアプリもMac上で動作するほか、各アプリケーションの処理速度が向上。具体的には、FinalCut Proでオブジェクトトラッキングのための映像分析が最大5倍速に、CompressorではProResのビデオトランスコードが最大10倍速、といった数字が公表されました。

 

4.進化点が多すぎる、M1 Pro&M1 Max搭載の新たなMacBook Pro

 

新たなMacBook Proは、14インチと16インチのモデルが登場。M1 Pro、M1 Max搭載モデルがそれぞれラインナップされています。

 

デザインには大きな変化があり、Touch Barの廃止と、多くのポートを搭載する点が特徴的。ブラック基調のキーボードは、プロが好むというメカニカルな打鍵感になっています。

 

搭載するポートは非常に多く、片側にHDMIとSDカードスロット、Thunderbolt 4ポートが1基ずつ、もう片側にはヘッドフォンジャックと2基のThunderbolt 4ポートを備えています。充電にはMagsafeが復活しましたが、Thunderbolt 4経由での充電も可能だそうです。

 

ディスプレイは、ベゼル幅が3.5mmに。上部のベゼルは従来の60%に縮小し、iPhoneと同様のノッチデザインを採用しました。

 

16インチモデルは16.2インチのディスプレイを搭載し、その解像度は3456×2234ピクセル。MacのノートPC史上最大のものとなっています。一方の14インチモデルは3024×1964ピクセルです。

 

また、リフレッシュレートが高いProMotionテクノロジーを搭載し、120Hz駆動に。輝度は持続輝度が最大1000ニト、ピークは1600ニトとなっています。

 

これに加えてHDRの映像編集に最適化されたほか、コントラスト比は100万:1を実現。黒色をかつてないほど美しく映せるとしています。

 

フロントカメラにも進化があり、解像度が従来比2倍の1080ピクセルになりました。

 

また、マイクはノイズを最大60%軽減することに成功し、これまでにない繊細な録音が可能になっています。

 

スピーカーは、2つのツィーターと、4つのフォースキャンセリングウーファーからなる6スピーカーシステムを採用。大型化したウーファーにより低音域の音が従来より80%も増しているとのことで、これまでは聞こえなかった音も再生できるそうです。

 

パフォーマンスの面では、新開発のAppleシリコンが真価を発揮しています。Core i9搭載のモデルと比べて、CPUは最大2倍高速、機械学習は最大5倍高速に。GPUに至っては、Radeon Pro 5600M搭載モデルと比較して、M1 Proが2.5倍、M1 Maxは4倍になりました。

 

メモリーの最大搭載量は64GBとなっており、カスタマイズの幅も向上。M1 Max搭載モデルを使えば、Final Cut Proで、4K ProResの映像がなんと最大30本編集できるとか。相当なクリエイターでもないとこれを使いこなすのは難しそうですが、なんとも夢のある性能です。

 

チップの電力効率アップなどによってバッテリーの持続力も伸びており、16インチモデルではバッテリーによるビデオ最大時間が従来より10時間長い最大21時間。14インチモデルでも、最大17時間のビデオ再生ができます。また、30分で最大50%までの充電ができる高速充電にも対応しました。

 

価格は、14インチモデルが23万9800円(税込)から、16インチモデルが29万9800円(税込)からとなっています。カラーは、スペースグレイとシルバーの2色です。

 

ちなみに、M1 Max、64GBメモリー、8TB SSDを搭載した最高スペックの16インチモデルだと、その価格は70万5800円(税込)。ストレージ容量を抑えればもっと安く手に入れることは可能です。

 

新しいMacBook Proは、すでに予約受付が始まっています。発売は、第3世代AirPodsと同様、10月26日とのことです。