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2021/9/29 19:15

iPhone 13の全モデルを試したライターが解説、最新iPhoneはココが肝

アップルが新しい「iPhone 13」シリーズを発売しました。

 

フラグシップのiPhone 13 Proシリーズは6.1インチの「iPhone 13 Pro」、6.7インチの「iPhone 13 Pro Max」を展開。また、バランスのいいハイエンドモデルである6.1インチの「iPhone 13」と、現行iPhoneの中で最もコンパクトな5.4インチの「iPhone 13 mini」をラインアップしています。

 

これら全4モデルをすべて試した筆者が、iPhone 13シリーズの魅力を解説したいと思います。

↑2021年の最新モデル、iPhone 13シリーズが発売されました

 

カメラはマクロ撮影とシネマティックモードに注目

今年のiPhoneも、やはりカメラの機能が最も注目されています。iPhone 13 Proシリーズは望遠・広角・超広角のトリプルレンズカメラを搭載。iPhone 13/13 miniは広角・超広角のダブルレンズカメラ構成となっています。

↑左からトリプルレンズカメラのiPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max、ダブルレンズカメラのiPhone 13/iPhone 13 mini

 

そんなiPhone 13シリーズのカメラについて、筆者は2つの新機能に注目しています。ひとつはiPhone 13 Proシリーズの2モデルだけが搭載する「マクロ撮影」機能です。超広角カメラを使って被写体に最短2cmまで寄って大きく写せます。

 

マクロ撮影のためにカメラの設定や特別な操作は不要。iPhoneのカメラを被写体に近づけると、マクロ撮影に対応する超広角カメラに自動で切り替わるので、オートフォーカスで被写体にピントがあったらシャッターアイコンをタップするだけで印象的な写真を撮れます。

 

超広角カメラを使うため、ピントが合った部分の周辺が自然にぼけて形の歪みが出る場合もあります。しかしながらアーティスティックな表現手段として上手に活かせば、花や植物などはよりいっそうSNS映えする写真になるでしょう。

↑iPhone 13 Proシリーズに搭載されたマクロ撮影機能。被写体にカメラを近づけると自動でマクロ撮影モードに切り替わります

 

もうひとつカメラに関連するおもしろい機能は、iPhone 13シリーズの4モデルで共通に搭載する「シネマティックモード」です。iPhoneで撮影する動画の背景に、写真のポートレートモードのような自然なボケ味を加えて、まるで映画のような動画を簡単に撮ることができます。

 

ボケ味は、iPhoneに搭載されている高性能なNeural Engineを活かした、ソフトウェアによる機械学習処理で実現。さらに、撮影を始める前だけでなく、シネマティックモードで撮った動画は後からボケ味の強弱を変えることもできます。

 

動画の手前側と奥側に写る被写体の、どちらにフォーカスを合わせて、どちらにボケ味を加えるかを選ぶことも可能です。

↑シネマティックモードでは被写体をタップで選択してフォーカスをロックし、背景にボケ感を加えたり、背景側の被写体へ意図的にフォーカスを合わせて撮影したりすることができます

 

筆者は学生の頃8ミリフィルムカメラで映画を撮っていましたが、意図的に被写体の姿にボケ味を加えて、しかも前後の位置関係にある被写体に素早くフォーカスを切り換えるなんてことをするには、複雑な操作や前準備が必要でした。それをいとも簡単にこなしてしまうiPhone 13シリーズのカメラには感心するばかり。もしあの頃にiPhone 13シリーズを持っていればきっと傑作を作ることができて、今頃は名の通った映画監督、映像作家になっていたかもしれない、そんな想像も膨らむ機能です。

 

長持ちバッテリーに文句なし

iPhone 13シリーズは4つのモデルともに「バッテリーの持ち」が、2020年に発売されたiPhone 12シリーズと比べてさらに良くなりました。

 

公称ではiPhone 13 ProとiPhone 13 miniが約1時間半、iPhone 13とiPhone 13 Pro Maxが約2時間半、それぞれiPhone 12シリーズの同型モデルよりも駆動時間が長くなったとされています。

 

実際に、iPhone 13 Pro MaxとiPhone 12 Pro MaxでApple TVアプリを立ち上げて、Wi-Fiにつないで2時間の映画をストリーミング視聴してみたところ、バッテリーの減り具合はiPhone 13 Pro Maxの方が2分の1程度に抑えられていました。

 

また、iPhone 13 miniを満充電にしてから、そのまま1日普通に使ってみたところ、バッテリーの残量は50%を少し切る程度までキープしました。外出先でiPhoneのバッテリー残量を気にしなくても済むようになれば、これほどうれしい進化はありません。

↑iPhone 13 miniもバッテリー持ちがかなり良くなっています

 

内蔵スピーカーの音質は想像以上の迫力とリアリティ

iPhone 13シリーズはFace IDによる、顔認証システムを実現するためのTrueDepthカメラをフロントパネル上部に内蔵。また、このフロントパネル上部のノッチ(切り欠き)を約20%小さくして、ディスプレイの表示領域を広げています。

↑左がiPhone 13 Pro Maxで、右がiPhone 12 Pro Max。ノッチの形状が変わったためか、内蔵スピーカーによるサウンドが迫力を増しています

 

合わせてトップスピーカーの位置や形状を変更。これに加えて、内蔵スピーカーによるサウンドの切れ味がiPhone 12シリーズと比べてより鋭くなっています。たとえばApple Musicで音楽を再生すると、センターの位置にボーカルが明瞭に定位するうえに、バンドの演奏位置もより深い奥行きが感じられます。また、映画のサウンドも明瞭度が増し、左右に展開する効果音のバランスも良くなりました。

 

外出時に、音楽を楽しむためにはイヤホンやヘッドホンを使わざるを得ませんが、これから在宅時間にはiPhone 13シリーズのスピーカーサウンドもぜひ試してみてください。きっと想像以上の迫力とリアリティに驚くはずです。

 

アップルは現在、Apple TVアプリで再生する映画はもちろん、Apple Musicでもアップル独自の立体音楽体験である「空間オーディオ」に対応するコンテンツを次々に増やしています。iPhoneで空間オーディオの魅力を体験するためには、それぞれに対応するコンテンツが必要ですが、最近ではNetflixで配信されている映画やドラマがiPhone/iPad向けのアプリで空間オーディオ再生に対応しました。

 

また、最新のiOS 15を搭載するiPhone 13シリーズでは、AirPods Pro、AirPods Maxを組み合わせれば、Apple Musicで配信されている通常のステレオ音声の楽曲やYouTubeの音声なども「空間オーディオ化」されます。どちらかの製品を持っている方はぜひ試してみてください。

↑ステレオ音声の音楽コンテンツやYouTube動画のステレオ音声を「空間オーディオ化」できる機能がiOS 15に搭載されました

 

5G対応iPhoneはもう買いどき

2020年の春から、国内でも5Gによるモバイル通信サービスが本格的に立ち上がりました。現在も国内の大手携帯電話キャリアによる5G対応のモバイルネットワークエリアは、日々拡大しています。筆者が住んでいる東京都23区の外れの街でも5Gでつながる場所が増えてきました。

↑東京郊外の街中にも5Gでつながるエリアが広がっています

 

5Gの普及が進むと、その特長であると言われる高速・大容量通信を活かしたコンテンツサービスが増えて、iPhone 13シリーズのような5G対応スマホで快適に楽しめる環境も整うはずです。昨年は5G対応スマホの購入を見送ったという方も、今年は検討を始めてもよいタイミングです。5Gの普及期を迎えたときに、いち早くそのメリットを使いこなせるように、5G対応のiPhone 13シリーズで慣れておくべきだと思います。

 

バランスの良さはiPhone 13、カメラはPro、miniは片手で楽に操作できるのが魅力

そんななかで、iPhone 13シリーズの4機種すべてを試してみて、筆者はコストパフォーマンスを含むバランスの良さで選ぶならばやはりiPhone 13を一押ししたいと思います。

 

また、望遠カメラやマクロ機能など、ハードウェアに由来するカメラの表現力にもこだわるのであれば、少し値段は張るものの、頑張って13 Proシリーズを選ぶのがいいでしょう。このカメラに加えて、6.7インチの大画面仕様のiPhone 13 Pro Maxは動画再生時に高い没入感が得られます。

 

一方、片手で持ちながら楽に操作ができるiPhone 13 miniの軽快さは、ほかのモデルにはない魅力です。やや個性的でクセのある端末に感じられるかもしれませんが、ハマると手放せなくなる可能性はあると思います。

 

手に持ったときのなじみの良さも検討しながら、自分に最適なiPhone 13シリーズを探し当ててみてください。

 

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