“冬のキャンプ=寒くてツラい”というのはもう過去の話。なぜなら最近は、電源を設置した家電を使えるキャンプ場が増え、暖房器具が使えるからだ。そこで、キャンプ歴15年のキャンプ通ライター直伝のぬくぬくあったかキャンプのコツとオススメギアを紹介! アウトドアブームと相まって需要急増中のホームセンターなら、手ごろに良品が揃えられる。
※こちらは「GetNavi」 2022年1月号に掲載された記事を再編集したものです。
私がオススメします!
冬キャンプの寒さを凌ぐにはホムセンのシンプル家電が最適
キャンプと聞くと春や秋を思い浮かべる人が多いだろう。だが、キャンプ歴15年のライター・澄田直子さんは、「いまは冬もキャンプのオンシーズン」と語る。
「焚き火に星空、煮込み料理……、冬のキャンプには楽しみがいっぱい。ほかの季節よりもキャンプ場の予約が取りやすく、冬限定の割引価格があることも。寒ささえ制すればキャンプの魅力をおトクに楽しめるのです。そして最近は、AC電源を備えたキャンプ場が増えているので、暖房器具を持ち込めば寒さを制するのも簡単」
持ち込む製品を選ぶなら、ホームセンターが最適だという。
「キャンプ場では、電力消費量の多いハイスペックな家電を使うとブレーカーが落ちてしまうことも。その点ホームセンターは、電力消費量が少ないシンプルな製品が豊富。また、電源のない場所でも電気を使えるようにするポータブル電源も充実しています。最近は高性能なポータブル電源が増えているので、災害時の備えとしてもオススメですよ」(澄田さん)
【その1】場所を選ばずに設置できる暖色のスリムなランタン
コーナンオリジナル SOUTHERNPORT
卓上ランタン
968円
3段階に調光できるLEDランタン。高さ20cm、幅8.5cm、厚さ2cmとスリムなため持ち運びしやすい。単4形乾電池3本で駆動する。カラーはブルーとグリーンの2色。
[オススメPoint]
置いても掛けても使えるから場所を選ばない
「キャンプの雰囲気を壊さない温かみのある光がイイ! 名前に“卓上”とありますが、 軽いのでフックなどに引っ掛けることもできます。複数個購入しやすい手ごろな価格も◎」(澄田さん)
【その2】地面に打ち込んで使う2Way仕様のランタンスタンド
カインズ
ツールスタンドとしても使えるランタンスタンド
2980円
2本の棒をつなげて使うランタンスタンド。土などの路面に打ち込んで設置する。連結させずに1本ずつ打ち込みフックの部分にロープやポールを渡せば、ツールスタンドにもなる。
[オススメPoint]
吊るす収納をマスターしてキャンプスキルをアップ
「収納場所の少ないアウトドアでは吊るせるものは吊るすのが鉄則! もうひとつ購入して、連結させた状態でツールスタンドとして設置すれば、高さが出て、洗濯物なども干せますよ」(澄田さん)
【その3】安全対策が施された木製のリラックスチェア
カインズ
木製ハイバックチェアー
6980円
ナチュラルウッドのフレームが温もりを感じさせる折りたたみチェア。落ち着いたブラウンの座面は安定感があり、身体をしっかりホールドできる。持ち運びに便利な収納袋付き。
[オススメPoint]
折りたたみ式とは思えぬ安定感でくつろげる
「背面が高く、深く腰掛けられます。座面の高さが40cmほどと、折りたたみチェアにしては高さがあるので立ったり座ったりがラク。折りたたむときに指を挟まないストッパーも付いています」(澄田さん)
【その4】焚き火で煮込み料理を楽しめる冬キャンの黄金コンビ
コメリ ナチュラルシーズン
焚き火トライポッド(上)
2980円
コメリ ナチュラルシーズン
ネット式焚火台(下)
1980円
ムダなくきれいに燃焼する、通気性が高いネット式の焚き火台。ネット部分がくるくる巻けてコンパクトに収納可能だ。焚き火台の上にトライポッドを吊るせば、ダッチオーブン料理なども作れる。
[オススメPoint]
汚れやすい焚き火台は洗いやすさにこだわるべし!
「どちらもコンパクトに収納できるので持ち運びがラク。特に焚き火台は、重量が1.16kgと非常に軽いです。さらにメッシュ部分が丸洗いでき、キレイに保てるのもうれしい」(澄田さん)
【その5】キャンプグッズを一気に運べる100Lの大容量ワゴン
カインズ
大型キャリーワゴン
1万1800円
耐荷重120kg、容量100Lのキャリーワゴン。テント、タープ、テーブルなどのキャンプ用品をまとめて運搬できる。使わないときは折りたたんで、立てたまま収納できる。
[オススメPoint]
120kgの荷物も支える極太タイヤに注目
「大容量のワゴンは荷物をたくさん積むと運搬時にグラつきがちですが、本品はタイヤが太いので安定感抜群! 砂地を走らせても重みで埋もれることがありません」(澄田さん)
【その6】足元の寒さを和らげる軽量小型の電気ストーブ
フィフティ
フォレストライフ電気ストーブ
6980円
出力を300Wと600Wの2段階に切り替えられる電気ストーブ。1.05kgと軽量で、片手でもラクに持ち運べる。転倒すると自動的に電源が切れる安全装置も搭載。
[オススメPoint]
キャンプだけでなくキッチンや浴室にもあると便利
「広範囲を温めるほどのパワーはありませんが、足元などをピンポイントで温めるのなら十分。アウトドアだけでなく、自宅のキッチンや脱衣所でも活躍しますよ」(澄田さん)
【ぬくキャンプのお助けアイテム】数日間の使用にも耐える防災のプロが認めた電源
Jackery(シャクリ)
ポータブル電源1000
13万9800円
一般社団法人防災安全協会推奨モデル。小型だが容量は1002Whあり、数日間の使用に耐える。AC電源、USB Type-A、USB Type-Cなどに対応し、最大8台の機器を同時給電できる。
[オススメPoint]
アウトドアにも防災にも一台あれば大活躍!
「最大出力量は2000Wあり、調理家電などにも使用可能。出力が安定していて、PCをつないだときも画面のチラつきなく使えます。災害時にも活躍」(澄田さん)
【その7】ガスをムダなく消費する特殊な機構を搭載
カインズ
アイ・コンロ スリム
2980円
高さ9.8cmと薄型の卓上コンロ。ガスをムダなく消費させる「ヒートパネル」を搭載している。ボンベの取り付け、取り外しが簡単なマグネット着脱方式を採用。
[オススメPoint]
自動で火が消えるから安心して使える
「使う場所を選ばないシンプルなデザイン。ボンベの圧力が上がると自動で火が消えるなど、安全機能が備わっているのもうれしい。専用ケース(1480円)もあります」(澄田さん)
【その8】焼き物から煮物まで何でもこなす絶妙な深さが◎
コメリ ナチュラル シーズン
鋳物スキレット 18cm
998円
フライパンより厚みがあるスキレット。熱が均等に伝わるため、分厚いステーキもジューシーに焼ける。2つ購入して、片方をフタのように重ねるとコンボクッカーに。
[オススメPoint]
サイズで使い分けたい屋外料理の定番シリーズ
「煮物やアヒージョ作りに重宝。そのまま食卓に出せて、食器代わりに使えるのも魅力。13cm(498円)、16cm(698円)に加え、深型の18cm(1280円)があります」(澄田さん)
【その9】料理をするのが楽しくなる軽くて焦げにくいアルミ製鍋
カインズ
土鍋風卓上鍋
1980円(18cm)、2580円(22cm)、2980円(26cm)
土鍋のような見た目のアルミ製鍋。土鍋に比べて圧倒的に軽く、18cmタイプ(684g)は土鍋の約6割の重さ。フッ素加工済みで、焦げにくくお手入れしやすい。IHにも対応。
[オススメPoint]
熱伝導率の高さと圧倒的な軽さで活躍!
「熱伝導率の高いアルミ鍋は、時短調理の強い味方。荷物が増えがちなキャンプでは、この軽さも大きな魅力です。人数に合わせて選べる3サイズ展開」(澄田さん)
【その10】キャンプ飯の幅を広げる小型ホットプレート
カインズ
ミニホットプレート
4980円
レトロなミントグリーンで統一されたオリジナル家電シリーズのひとつ。約230℃まで無段階で温度調節できる。幅31cm、深さ23cm、高さ17.5cmと取り回しの良い大きさだ。
[オススメPoint]
パーティ気分を盛り上げるかわいいレトロ家電
「丸みを帯びたデザインは、インテリアとしても秀逸。たこ焼きプレートが付属しており、そのくぼみを使ってアヒージョやチーズフォンデュも作れます」(澄田さん)
【その11】バーベキューも燻製もできる一台二役のコンパクトコンロ
カインズ
スモークもできる丸型ミニバーベキューコンロ
2980円
直径28cm、高さ19cmのコンパクトなサイズが、3〜4人でのバーベキューにピッタリのコンロ。通気フタを閉めれば薫製も作れる。燃焼を助けるロストル(炭受け)や温度計なども付属。
[オススメPoint]
小人数のキャンプに活躍する高コスパのバーベキュー台
「ころんとしたフォルムがかわいい、使い勝手の良いバーベキュー台です。ニオイを気にせずに調理できるキャンプでは、ぜひ本品で燻製作りにチャレンジしてほしい!」(澄田さん)
【その12】油汚れを弾くから洗い物がラクチン!
カインズ
HAJIKU DRY+アウトドア 3点セット
2480円
水と油を弾く両面撥水加工で、汚れにくさと乾きやすさを両立。軽くて割れにくい樹脂製のため、屋外でも安心して使える。電子レンジや食洗器にも対応し、普段使いにも◎。
[オススメPoint]
油が付きにくい食器はアウトドアの必需品
「キャンプ場はお湯が使えないことが多いので、油汚れが付きにくい食器が重宝します。仕切り部分が高く、汁気のある料理を盛り付けても混ざりません」(澄田さん)
【その13】ミニフライパンにもなる汎用性の高さが人気の秘密
コメリ ナチュラルシーズン
ホットサンドメーカー
1480円(シングル)、2480円(ダブル)
2つに解体して、それぞれミニフライパンとしても使える。ダブルはホットサンドを2個作れ、パニーニなどの長いパンにも対応。フッ素加工により焦げにくく、汚れも簡単に落とせる。
[オススメPoint]
焼き目が食欲をそそる万能クッキングツール
「内側の凹凸でパンに焼き目が付き、サクッとした食感に仕上がります。肉を焼いたり、焼きおにぎりやパンケーキを作ったり、多彩に使える!」(澄田さん)
【その14】傷が付きにくく屋外でも使いやすいタフな魔法瓶
カインズ
傷つきにくいアウトドアボトル
1080円(530mL)、1380円(750mL)、1680円(1000mL)
保冷・保温力に優れた真空断熱構造のステンレス製ボトル。外側には傷が付きにくいパウダー塗装が施されている。持ち運びに便利なハンドルや、中を洗いやすい広めの口などを採用。
[オススメPoint]
丈夫なハンドル付きで安心してぶら下げられる
「普段使いしやすい530mLからアウトドアに最適な1000mLまで、シーンに応じて使い分けやすい。ハンドルの耐久性が高いので、カラビナにぶら下げておけますよ」(澄田さん)
【その15】食材を上下に分けて収納できる軽量保冷ボックス
カインズ
発泡クーラーボックス reif 35L
2980円
軽量で持ち運びしやすい発泡ポリスチレン製。中を上下に仕切る中ブタ付きで、外側のフタを開けても下段の保冷力が下がりにくい。高密度素材で耐久性にも優れている。グッドデザイン賞を受賞。
[オススメPoint]
腰のラインに合わせた曲線デザインが秀逸
「外気温が低くキンキンに冷やす必要がない冬は、持ち運びしやすい軽量なクーラーボックスが活躍。長辺側の側面にカーブ加工が施されていて、肩掛けベルトを使うと腰にフィットします」(澄田さん)
【その16】広々としたリビング付き!驚愕コスパのツールームテント
カインズ
ツールームテント
2万4800円
家族4人が就寝できるインナーテントとリビングエリアからなるツールームテント。フレーム3本をフライシートに通して立ち上げ、インナーテントを吊り下げるだけと、設営も簡単だ。
[オススメPoint]
まさかの2万円台! キャンプ入門にもピッタリ
「驚きのコスパ! これひとつあれば居住空間が完成するので荷物が少なくて済んで助かります。グラウンドシートを別途購入するのをお忘れなく」(澄田さん)
【その17】地面からの冷えを防いで快適な就寝環境を確保
コメリ ナチュラルシーズン
折り畳みキャンピングパイプベッド
3980円
成人男性も寝転がれる長さ183cmのベッド。高さが33cmとローチェアと同じくらいなので、ベンチとしても使える。耐荷重100kgと頑丈な作りでグラつきにくい。
[オススメPoint]
ベッドとしてだけでなく荷物置き場としても重宝
「荷物台としても活躍します。キャンプサイトに着いたらまずはこれを広げ、テントの設営グッズを置けば、かがまずに作業ができ腰の負担を軽減できる!」(澄田さん)
【ぬくキャンプのお助けアイテム】防水・防塵性能を備えたソーラーパネル
Jackery(シャクリ)
SolarSaga 100
3万4800円
発電効率23%と効率良く発電でき、太陽光で同社のポータブル電源を充電できる。スマホやタブレットに直接給電することも可能だ。防水・防塵対応。
[オススメPoint]
長期間のキャンプのほか防災への備えとしても注目
「電化製品を使う機会の多い冬場や長期キャンプはもちろん、防災への備えとして持っておきたいアイテム。折りたたんでも厚さは35mmでかさばりません」(澄田さん)
【その18】ゴミ袋さえもおしゃれに変身連結できる自立式ストッカー
カインズ
マルチストッカー
1480円
ファブリック風のデザインのストッカー。支柱付きでしっかり自立し、小物収納やゴミ箱として活躍する。使わないときは厚さ8cmに折りたためる。大容量で小物を放り込みやすい。
[オススメPoint]
置き場所に困るゴミはストッカーに隠せばスマート
「内側にビニール袋をセットできるので、キャンプサイトの見栄えを損わずに“ゴミ袋の置き場所問題”を解決。側面のボタンで複数個連結させられます」(澄田さん)
【その19】人数ぶん揃えても苦にならない携行性抜群の軽量チェア
カインズ
持ち運びに便利なリラックスチェア
3480円
座面高37cmのロースタイルのチェア。内蔵したゴムの収縮力によりフレーム同士が引っ張られ、簡単に骨組みが完成。そこに座面の生地を通して使う。1.6kgと軽く、収納時は38×14cmとコンパクト。
[オススメPoint]
足元に荷物をしまえる小ワザにも惚れ惚れします
「組み立てたあと、イスの足元のフレーム部分に収納袋をセットするとなんと小物入れが完成! タオルやジャケットなど、サッと出したいアイテムを入れておくのに便利です」(澄田さん)
【その20】ナチュラルな風合いが魅力の折りたためる木製ファニチャー
カインズ リフティー
木製折りたたみベンチ(左)/木製折りたたみテーブル(中)/チェア(右)
2980円(チェア)、各5980円(ベンチ、テーブル)
オイル仕上げの天然木を使ったファニチャーシリーズ。木目が美しく、キャンプギアとしてだけでなく自宅のインテリアとしても使える。すべて折りたたみ可能で、収納にも困らない。
[オススメPoint]
スタイルに応じて選べるバラ売りも使い勝手良し
「ファニチャー類は家外兼用できるデザインのものを選ぶのも手。本シリーズなら高級感があります。必要なものだけを組み合わせて購入できるのもイイ」(澄田さん)
【ぬくキャンプアップデート術】電気カーペットとアルミマットのダブル使いでぬくぬくぐっすり!
カインズ
アルミロールマットL
980円
断熱性、保温性、防水性に優れたマット。クッション性の高い8mm厚で、地面の冷えをしっかり遮断してくれる。ホットカーペットの下に敷けば熱効率をアップできる。
※:電気カーペットを屋外で使用する際は、取扱説明書をよくお読みください
●本記事に掲載している商品の価格は2021年11月16日時点のものです。店舗や時期によって変わる可能性があります