“はじまりのシングルモルト”として名高い名門スコッチウイスキー「ザ・グレンリベット」から、正統だけどユニーク、紳士的だけど陽気、そんな個性派が限定発売され、売れに売れています。商品名は「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」。
その売れ行きは絶好調で、初回分は予約だけで完売したとか。そこで、人気の秘密を探りにブランド担当者を取材。製法などを紹介するとともに、味の特徴もレポートします。
バナナ、ココナッツ、パインなどトロピカルな面影
訪れたのは世界的なワイン&スピリッツメーカーであり、「ザ・グレンリベット」などの輸入販売も手掛けるペルノ・リカール・ジャパン。「ザ・グレンリベット」のブランドオーナーであるシーバス・ブラザーズ社のスコッチウイスキーアンバサダー、サイモン・ダーヴェニーザさんが教えてくれました。
世界的なウイスキーブームが続くなか、特にシングルモルトは高い人気を誇っています。シングルモルトとは、複数の蒸溜所のモルトを混ぜたブレンデッド(ヴァッテッド)とは違い、単一の蒸溜所のモルトだけをブレンドすることが名の由来で、土地の恵みが生きた個性的な味わいが特徴。
なかでもスコッチウイスキーの「ザ・グレンリベット」は、1824年に英国政府公認蒸留所の第1号となり、“はじまりのシングルモルト”として知られる超名門。高い評判の一方で、グレンリベットの名を冠した多くの模倣品がはびこったため、創始者がTHEという定冠詞を付け「ザ・グレンリベット」と名乗ることを正式に許可されたというストーリーも有名です。
今回の「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」は、海外では2021年夏に先行発売されていたモデルが日本上陸したもの。以前から発売されていた「ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション」(参考小売価格税込6930円)に続く、熟成樽の違いで独自の個性をもたせた一本です。
「その名の通り、カリブの風土や文化から受けたインスピレーションを表現しました。カリビアンラムの熟成に使用した樽で、ブレンドの一部をフィニッシュしています。デザインも太陽や南国をイメージしていて、ハッピーな世界観ですね。おひとりで楽しむのももちろんオススメですが、お祝いやパーティなどで味わっていただくと、より幸せを共有できるおいしさに仕上がっていますよ」(サイモンさん)
カリビアンラムの熟成樽を使用するフィニッシュは、「ザ・グレンリベット」初の試みだとか。まずはストレートで味わってみると、確かにトロピカルなニュアンスが印象的に感じられます。
加水すると香りが開き、より南国感が広がります。甘やかなフレーバーにはキャラメルやバニラの密感とともに、熟したパインやマンゴーを思わせるアッパーな面影があって、ほんのりスパイシーさも。この多幸感こそが、カリビアンラム熟成樽によるものでしょう。
カクテルでは大人な味に遊び心を演出してくれる
「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」はカクテルのベースにもオススメとサイモンさん。例として、2種類を作ってくれました。まずはタヒチの方言で“最高!”という意味をもち、トロピカルカクテルの女王といわれる「マイタイ」。
サイモンさんの「マイタイ」はオレンジリキュールやライム果汁をふんだんに使っていて、明るく温かな柑橘と、ウイスキーの上品なボディ感がマッチ。
もう1杯は、通常はダークラムとジンジャービアを使う「ダーク&ストーミー」というカクテル。ジンジャービアとはジンジャーエールに近しい飲み物(いわゆるビールではないです)で、濃厚な生姜テイストが特徴です。
鮮烈なジンジャーフレーバーと、ブライトなライムの酸味、その奥に感じる、揺ぎ無いウイスキーの華やかさ。これぞ「ザ・グレンリベット」の真骨頂。カリビアンなニュアンスがファニーな表情を与え、大人な味わいのなかに遊び心を演出しています。
サイモンさんは、詳しいカクテルレシピも教えてくれました。またパーティで楽しむ際は、キューバサンド、タコス、ワカモレ(アボカド)×チップス、ジャークチキンといった、カリブや中南米のおつまみがオススメだそうです。「ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ」はEC限定かつ大人気ということで、気になる人は早めにチェックを!
【レシピ】
●マイタイ
ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ 45ml
オレンジリキュール 15ml
アーモンドシロップ 15ml
ライム果汁 20ml
オレンジ 1切れ
ミントの葉 適量
●ダーク&ストーミー
ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ 30ml
ライム果汁 15ml
アンゴスチュラビターズ 2滴(無くてもOK)
ジンジャービール 適量
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