ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。
※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
「内」と「外」2つのマイクにより高精度なNCを実現
テクニクス
EAH-AZ60
実売価格2万8000円
ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7g
※質量はイヤホン2つの合計の数値
96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレス再生できるLDAC対応機。音響構造にこだわり、低域・ボーカル・高域と全体にわたってリアルな高音質を実現した。通話時に自分の声だけをクリアに相手に届けられる通話音声処理技術を採用。
SPEC●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2
【IMPRESSION】 騒音がピタリと止まる高性能ノイキャンに驚き
「装着感は非常に安定しており、ランニングなどの激しい動きでもまったく落ちる不安を感じませんでした。15分の充電で約80分(NCオフ時)使えるので、急な外出でも安心です」(湯浅さん)
2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条
1 もはやNCは必須!精度やモードに注目
周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。
2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視
歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!
3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認
有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。