『スペースハリアー』や『バーチャファイター』などで知られる鈴木裕氏が手がけた『シェンムー』シリーズの第3弾、『シェンムーⅢ』が発売されてから、今年の11月で3年が経ちます。販売元のYS Netからはその後続報はありませんが、『Wanted: Dead』『Vengeance Is Mine』『Red Goes Faster』などを手掛けるスイスのパブリッシャー・110 Industriesと提携することで、続編が出そうな可能性が浮上しています。
1つ目の手がかりは、TGS2021での110 Industriesのライブ配信に鈴木氏がかなり目立つかたちで出演していたことです。さらに今月初め、Instagramの『Wanted: Dead』アートワーク投稿に読者が「鈴木裕さんを雇って『シェンムーIV』を作るべきだ」とコメントしたことに、110 Industriesは「なぜ彼が我々のTGS配信に来たと思いますか?」と返しています。
これだけでは冗談に過ぎない、と済ませることもできました。が、今月初めに110 Industriesはこの噂に対して、Twitterにて正式に「ノーコメント」と回答しています。完全に根も葉もなければ否定するはずですが、企業の回答として「コメントしない」はそれより前向きな含みが読み取れます。もちろん正式のアナウンスを待つ必要はありますが、最近配信が始まったアニメ版『Shenmue the Animation』が好評なこともあり、近日中にいい知らせが聞けるのかもしれません。
『シェンムー』シリーズは、1999年に第1作がドリームキャスト用に発売され、続編の『シェンムーⅡ』までに全11章のうち6章までは圧縮されて詰め込まれながら、物語は終わっていないままでした。
それから十数年後に「シェンムーⅢ」のクラウドファンディングキャンペーンが実施され、一夜にして200万ドルを集めて制作が決定した展開をたどっています。どうにか全11章の最後まで完走できるよう、祈りたいところです。
Source:110 Industries(Twitter)
via:Wccftech