ここでは、ビールが進むコンビニのスナック菓子を紹介。昨今のスナック菓子は酒の進む名作が多いうえ、少しのアレンジでごちそうになる。フードにも詳しい酒好きが、カテゴリー別に王者を決定!
※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
私たちが投票します!
フードライター
中山秀明さん
フードツーリズムマイスター
今西絢美さん
GetNaviグルメ担当
鈴木翔子
第一試合 ≪がっつり濃厚≫部門
味が濃い、香りが強い、スパイシー、激辛などのジャンク系が激闘の名勝負を展開。
【第4位】バター風味「フリス(R)」が満足感のある後味を実現
カルビー
スーパーポテト サワークリーム&オニオン味
実売価格120円
口の中でバター風味「フリス(R)」の香りが弾けて旨みが増し、満足感のある後味を実現した厚切りVカットのチップス。サワークリームの酸味とコクのある甘みがガーリックのパンチを強化した。
【×クリームチーズ】でアレンジ!
【審査員講評】
「チップスが厚めなので、強い味付けでも芋の旨みが負けません。クリームチーズを足すとコクが増してごちそうに!」(中山)
「袋を開けたときの香りからイイですね。クリームチーズとの相性も良く、ポテトの旨みが出て高級感がアップしています」(今西)
「従来のサワークリーム系スナックよりも味の余韻が長くて濃厚。ライトなビールや柑橘感のあるホワイト系が合いそう」(鈴木)
【第3位】3種の辛味成分による辛さが途切れず襲いかかる!
ジャパンフリトレー
激辛マニア 辛味の三連獄
実売価格146円
強烈な唐辛子、舌がシビれる花椒、ビリッとした胡椒の異なる3種の辛味成分を配合。刺激が絶え間なく襲いかかる、手加減のないトリプルアタックだ。衝撃的な辛さで悶絶するほど。
【×とろけるチーズ】でアレンジ!
【審査員講評】
「どんどんブーストして口の中が炎上。特に唐辛子がえげつないデス。アレンジのチーズでコクが増す!」(中山)
「刺激という意味では覇者。とろけるチーズを加えると辛さが弱まり、シビれが際立ってクセになります」(今西)
「予想以上に辛くてビックリ(笑)。ビールが進む、というか飲み物がないと食べられない凶暴さです」(鈴木)
【第2位】カリッとサクッとクセになる軽快な食感!
湖池屋
スコーン やみつきバーベキュー
実売価格140円
35周年を迎え、“カリッとサクッとおいしい”への原点回帰を図り、より現代で支持されるような口どけの生地に進化。「やみつきバーベキュー」は牛肉の旨みと和風ソースがクセになる一品だ。
【×バーベキューソース】でアレンジ!
【審査員講評】
「グレイビーなので、IPAや黒ビールが最適。アレンジのBBQソースは、元の味も楽しめる少量がオススメです」(中山)
「ビールと相性抜群の味付け。追いソースをするとパンチは出るのですが、スコーン本来の良さは消えてしまいます」(今西)
「コーンの甘味を隠しすぎないちょうど良い味わいで、万人受けしそう。深みのある濃厚なビールと合わせたいです」(鈴木)
【第1位】余韻のブラックペッパーがより旨みをアップ!
カルビー
大人のえだまりこ ブラックペッパー味
実売価格141円
枝豆を独自開発の「じゃがりこ製法」でカリッ、サクサクとした食感に。噛むほどに枝豆の風味が口の中に広がり、余韻にブラックペッパーの香りが追いかけてくる。ビールの肴として好相性だ。
【×フムス】でアレンジ!
【審査員講評】
「枝豆の素朴な味に胡椒。王道のピルスナースタイルが合いますね。フムスは途中で味変に使うのが良さげ!」(中山)
「ブラックペッパーが絶妙。フムスに組み合わせるとスパイシーさは消えますが、ちょっとした一品感が出ます」(今西)
「枝豆の味が濃くてクリーミー。苦味があって後口がキレイなビールを合わせると、より粋な晩酌になりそう」(鈴木)
第二試合 ≪はんなり≫部門
素材の旨みや和の要素を感じさせるはんなり系は、バランスの良さが決め手だ。
【第3位】タン塩とねぎの香りを楽しめるねぎ油を使用
山芳製菓
ねぎタン塩 実売価格173円
焼肉店で食べるような、ねぎタン塩の味を再現。ポテトチップスにねぎ油を直接かける特別な独自製法を活用したことで、本格感のあるジューシーなタン塩と、香ばしいねぎの風味が楽しめる。
【×レモンペースト】でアレンジ!
【審査員講評】
「確かに牛肉とねぎの味! レモンペーストとの組み合わせで味を締めてくれます。苦み強めのビールに◎」(中山)
「後味が本物のねぎタン塩を食べたときと同じで、不思議な感覚に。ビールとの相性もバッチリです!」(今西)
「大量のねぎの輪切りを食べたときの、シャキシャキ食感を連想する味。レモンのほか、かぼすも合うかも」(鈴木)
【第2位】弾むような軽やか食感と春らしい味わいにこだわった
カルビー
春ぽてと あま旨塩味
実売価格165円
春らしい味わいを追求した、深切りVカットを採用。独自の形状によりサクッとホロッとした弾むように軽やかな食感が楽しめる。メープルシュガーのナチュラルな甘さも特徴だ。
【×ねり梅】でアレンジ!
【審査員講評】
「甘さとふくよかな食感で和風。ねり梅との相性も良いです。ビールは定番の軽めかサワー系が合いそう」(中山)
「ねり梅との組み合せで一気に“和”の雰囲気に。上品ですが、ビールのおつまみとしては、ややパンチに欠ける印象です」(今西)
「甘じょっぱい味付けがポテトのホクホク感を引き出し、さつまいものような濃厚さを感じます。サワーエールと好相性!」(鈴木)
【第1位】無性に懐かしさを感じる駄菓子っぽい味わい
おやつカンパニー
くちどけ小路サクまろ ソースマヨ味
実売価格54円(小袋)
数種類のとうもろこし粉を組み合わせ、サクシュワッととろける食感に。味付けは駄菓子っぽいフレーバーながら、とうもろこしの自然な甘さも邪魔しない絶妙なバランスを生み出した。
【×きざみ紅しょうがペースト】でアレンジ!
【審査員講評】
「酸味のある本品に、アレンジの紅しょうがを付けると一気に粉もんの味に。ビールはクラシカルな王道系が合いますね」(中山)
「どこか懐かしい味。紅しょうがを加えるだけで、余韻に酸味が出て、いくらでも食べられそうです。手が止まらない!」(今西)
「ソースをたっぷりつけた串揚げを食べているような気分。キレのあるザ ・日本の定番ビールが欲しくなります!」(鈴木)
第三試合 ≪明太子≫部門
今春は明太子味の新作ラッシュ。どのメンタイが一番食べタイ、タイコ判を押す味!?
【第3位】調和した海老と明太子が酒の肴にピッタリ!
カルビー
絶品かっぱえびせん 石垣の塩(R)と炙り明太子味
実売価格130 円
まろやかな石垣の塩が、海老の香ばしい風味を引き立てる一品。ピリッと辛い炙り明太子もマッチし、よく酒が進む味わいに。従来のかっぱえびせんより、やや大きく堅めな生地も特徴的だ。
【×大根おろし】でアレンジ!
【審査員講評】
「通常タイプより濃厚。アレンジの大根おろしはほど良く濃さを中和し、止まらんウマさです。繊細なビールが◎」(中山)
「明太子の風味のあとに海老の香ばしさが素晴らしい。大根おろしと一緒に食べるとさっぱりし、おつまみ感がアップ」(今西)
「明太子が主張しすぎず、海老の香ばしさをうまく引き出せています。澄んだ味わいのビールと合わせたくなります」(鈴木)
【第2位】1つで“辛さ”と“旨み”の2段階の味わいが楽しめる!
カルビー
大人のじゃがりこ 辛子明太チーズ味
実売価格141円
口の中に入れると、ピリッとした唐辛子の辛味のあとから、明太子の旨みを楽しめる大人なじゃがりこ。2段階の味わいとユニークだ。噛むたびにチーズのコクが広がり、明太子の辛さと調和する。
【×明太マヨネーズ】でアレンジ!
【審査員講評】
「濃い味で、カリカリ食感とも合います。アレンジの明太マヨはギルティですが、酒のアテにはナイス。ビールは辛口で」(中山)
「明太チーズ、良い味わいですね。明太マヨはパンチが強くなり、おつまみだけでなく、おやつにもピッタリです」(今西)
「明太子らしさは一番。味が強すぎず良い塩梅で、後味のチーズがビールに合います。スタイルを問わない万能タイプ!」(鈴木)
【第1位】生地に加えた魚介のすり身で珍味らしい風味に!
おやつカンパニー
オヤツチンミ 辛子明太子味
実売価格130円
ベビースターで培った技術を応用した新感覚おつまみ。衣なしで揚げる製法により、カリポリ食感ながら粉や油が手に付きにくい。生地には魚介のすり身を練り込み、珍味らしい風味に。
【×マヨネーズ】でアレンジ!
【審査員講評】
「魚介の出汁と、細長いフォルムはイカの珍味的な世界観。マヨネーズで辛さを抑えられるので、食べやすいです」(中山)
「味が濃くてビールにピッタリ。追いマヨネーズでさらに駄菓子感が増して、軽く1袋をペロリと完食できちゃいます」(今西)
「3商品のなかで、最も辛い。お好み焼きのタネに混ぜてもおいしそう。濃厚なので味の濃いビールと合いそうです」(鈴木)