ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2022年6月から定額ゲームサービス「PlayStation Plus」(PS Plus)を大幅にリニューアルし、最上位プランの「PS Plus Premium」では初代プレステやPS2、PSPやPS3などのレトロゲーム数百本が遊べるようになります。
そのオープンを間近に控えているなか、SIEが「(古い)ゲームの保存チーム」を社内に作った模様であると海外で報じられました。
モバイル開発会社Kabamの元ビルドエンジニア、Garrett Fredley氏は、TwitterとLinkedInページに新たな「保存」チームに参加することへの興奮を投稿し、「@PlayStationのシニアビルドエンジニアとして、新たに創設された保存チームの最初の1人として働く最初の日です」とツイートしました。
Today is my first day as a Senior Build Engineer at @PlayStation, working as one of their initial hires for the newly created Preservation team!
Game Preservation was my first career passion, so I’m ecstatic that I get to go back to those roots ?
— Garrett Fredley (@SomeCronzaGuy) April 25, 2022
さらに「ゲーム保存は、私が最初に情熱を注いだ仕事です」「我々の業界の歴史が忘れ去られないように、がんばろう」と付け足されており、過去のゲームを保存する目的であるのは確かなようです。
これまでソニーは、過去のゲーム保存にあまり積極的とは言えませんでした。PS2では初代プレステのゲームが動き、PS3の初期モデルではPS2までのゲームを遊べましたが、PS4ではPS3以前のゲームは切り捨てられています。その後PS5ではPS4のタイトルは「ほぼ全て」が対応しており、少し揺り戻した印象です。
また、ソニーは2021年夏、PSPのデジタル版ゲーム販売を終了。同時にPS3とVitaのストアを閉鎖しようとしたものの大きな反発を受け、結局そちらは撤回しました。
もともとPlayStation事業トップのジム・ライアン氏は、過去のゲームに対して好意的ではありません。あるイベントで初代プレステ~PS4の「グランツーリスモ」シリーズを見たとき「PS1やPS2のゲームは古めかしく、誰がこんなものプレイしたがるんだ?」と発言していました。
もっとも、後にライアン氏はシリーズ最新作の出来の良さをアピールしたかったのであり、PlayStationの歴史を軽んじたわけではないと釈明。その頃からPS Plusをリニューアルし、過去のPlayStationゲームを軸の1つにしようと構想していたのかもしれません。
Source:LinkedIn