世界開発者会議WWDC 2022を数時間後に控えるなか、アップルストアもメンテナンスモードに突入しました。イベントを前にしてアップデート作業中ということは、何らかのハードウェア新製品が発表されるのは確実と思われます。
が、WWDCは基本的には「iOS 16」や「iPadOS 16」、「macOS 13」(すべて仮称)といった次期OSのプレビューがお披露目される場です。新たなハードウェアを買う人以上に、「すでに持っている」アップル製品に新機能が追加され、さらなる可能性が切り拓かれることを心待ちにしている人も多いはず。
では、今回のWWDCでは何が発表されると噂されているのか? ソフトウェア・ハードウェアを含めた予想をざっとまとめてみましょう。
【予想その1】次期MacBook Air
現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン(前から後ろにかけて分厚くなるくさび型)が変わっていませんが、ようやくデザインが刷新された次期モデルが登場することは多くの情報源が予想していることです。
まず全体的には、14/16インチMacBook Pro(2021)の「底面側が丸く、上側が四角く」なった形をスリムにしたものになると予想されています。画面周りのベゼルは薄くなり、本体サイズはほぼ同じながら画面は少し広く(現行モデルの13.3インチから13.6インチ)になるとの説が有力です。
また搭載プロセッサは次期「M2」との噂も囁かれていましたが、現在では前と同じM1チップ、ないし強化版に留まるとの予想に落ち着いてきています。ほか磁石で着脱できるMagSafe充電端子が追加され(過去モデルからいえば「復活」)前面カメラの解像度も720pから1080pになると見られています。
カラーバリエーションについては「24インチiMacのように7色展開になる」とも言われてきましたが、現在では既存の3色(スペースグレイ/シルバー/ゴールド)+ブルーの4色になる可能性が高まっています。
【予想その2】次期13インチMacBook Pro
これはWWDC直前に、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が言い出したことです。ただし、発表予定「だった」と過去形になっており、結局のところ延期されたと主張されています。
新型MacBook Airとともに「より高速な13インチMacBook Proも計画されていた」ものの、中国でのロックダウンのため予定が狂ってしまった可能性があるとのこと。こちらは以前から噂には上っていたのですが、しばらく続報がなかったかと思えば、先送りされてしまっていたとは……。
しかしGurman氏の予想も百発百中というわけではなく、もしかしたら本製品も基調講演で姿を現すのかもしれません。
【予想その3】iPadOS 16(仮)
実はWWDC 2022最大の目玉ではないか、とも思われるのが「iPadOS 16」です。その新機能として予想されるのが「ウィンドウのサイズを変更したり、自由に配置できる」というもの。つまり、iPadもノートPCに近づくということです。
これはWebkit(iOS/iPadOS上のWebブラウザを動かすアップル純正の描画エンジン)のインフラに新たなマルチタスクモードが追加されて、「自由にサイズ変更できるウィンドウ」の可能性が浮上したという裏付けもあり。強力なM1チップを積んだiPad Pro(2021)はパワーを持て余していた感もありますが、今度こそiPadだけでガシガシ仕事が出来るようになるかもしれません。