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2022/6/22 19:00

3年以上サクサク使える5Gスマホ! 「OPPO Reno7 A」は劣化防止機能を搭載

オウガ・ジャパン(OPPO)は16日、Androidスマートフォン「OPPO Reno7 A(オッポ リノセブン エー)」を発表しました。

↑OPPO Reno7 A

 

SIMフリー版(オープンマーケット版)の価格は4万4800円(税込)。6月23日より、全国の家電量販店やMVNOなどで販売されます。また、携帯キャリアのau、UQモバイル、Y!mobile、楽天モバイルも取り扱いを表明しています。

 

軽くて大画面、“長く使えるスマホ”目指す

OPPOのRenoシリーズは、手触りや普段使いでの使い勝手の良さを重視したスマートフォンです。初代モデルの発売から3年目を迎え、特にSIMフリースマホのなかでは定番のシリーズになっています

↑OPPO Reno7 Aの前面。有機ELディスプレイになりました

 

新モデルの「OPPO Reno7 A」は、性能こそ大きく向上していないものの、“長く使える”スマホを目指してデザインやソフトウェアの見直しが図られています。

 

カラーバリエーションは白系色の「ドリームブルー」と、黒系色の「スターリーブラック」を展開。一見してシンプルな2色ですが、背面に特殊な加工を施すことで、光の当たり具合によってキラキラと輝くようなユニークな素材になっています。それでいて、手触りはザラザラとして指紋が付きにくい仕上げになっています。

 

画面サイズは約6.4インチで、大きさは約H159.7×W73.4×D7.6mm。重さは約175g。厚みはiPhone 13シリーズとほぼ同じです。

 

前世代モデルより0.6mm薄くなっていますが、側面はやや四角くなり、板のような形状になっています。スラッとした見かけではないものの、手のひらに当たった時の感触は好印象。指に馴染むザラザラの背面も相まって、しっかりと手に収まります。

↑2色を並べたところ

 

↑樹脂製ながらつややかな質感がある

 

↑側面は角張った形状

 

性能はそこそこ。“3年使える”工夫も

2021年に発売された「Reno5 A」と比較すると、Reno7 Aの性能向上はそれほど大きくありません。ただし、普段使いで必要な性能や機能の大部分はカバーしています。

 

スマホの性能の要となるチップセットはSnapdragon 695 5Gを搭載。メモリ(RAM)は6GBを備えています。動画再生やWebサイトの閲覧などの用途なら、2年ほど使っても性能不足を感じることはないでしょう。内蔵ストレージは128GB。最大1TBのmicroSDに対応しており、保存領域を拡張できます。

 

Reno7 Aでは新たに「システム劣化防止機能」を備えています。この機能は、スマホを使い続けると溜まってくる不要なファイルなどを自動で整理するというもの。OPPOによると「36カ月使っても、システムの劣化は5%以内に抑えられる」としています。

 

色鮮やかな有機ELディスプレイに

画面は6.4インチの有機ELディスプレイを装備。解像度はFHD+(2400×1080)と高めです。90Hz駆動という、なめらかなスクロール表示にも対応しています。

 

前世代モデルの液晶ディスプレイから有機ELへと変更されたことで、写真や動画をより色鮮やかに表現できるようになり、重さの軽減にもつながっています。

↑6.4インチと大きめな有機ELディスプレイを採用

 

なお、細かい点ですが、ディスプレイの最大輝度はピーク時で600ニトと有機ELディスプレイとしては暗めな仕様です。日中の日差しが強い屋外では、見えづらく感じることがあるかもしれません。

 

電池長持ち、防水、おサイフケータイ対応

バッテリー容量は4500mAhと、前モデルから500mAh増量。18Wの急速充電をサポートしています。

 

日本向けの機能として、防水防塵をサポート。おサイフケータイに対応し、モバイルSuicaを利用できます。また、マイナンバーカードのスマホ搭載にも対応予定です。

↑防水やおサイフケータイもしっかりサポート

 

また、音楽再生ではハイレゾ音源の再生も対応。3.5ミリイヤホンジャックを搭載し、有線イヤホンを接続が可能で、FMラジオ機能も搭載しています。生体認証は「ディスプレイ指紋認証」と顔認証が利用できます。

 

カメラは“必要十分”な性能

背面カメラは3眼で、4800万画素の広角カメラ(F1.7)、800万画素の120度超広角カメラ(F2.2)、マクロ用の200万画素補助カメラという構成。インカメラは1600万画素(F2.4)となっています。

↑背面カメラの構成。広角レンズのセンサーはソニー製

 

画素数だけで比較するなら、前世代モデルのReno5 Aよりも下がっており、ポートレート撮影用のモノクロ補助カメラも省かれています。画質に大きな差はないものと思われますが、デジタルズームを利用した時の写りの荒さなどで影響がでるかもしれません。動画撮影は1080P(フルHD)解像度に対応します。

 

カメラの性能は同価格帯の製品と比べても抑えられているものの、ユニークな撮影機能がいくつか搭載されています。

↑ユニークな撮影機能を搭載

 

新機能で時に目を引くのが「AIパレット」という写真編集機能です。これは、“お手本の写真に色味を合わせる”という補正を簡単に行えるもので、例えば「曇り空で撮った風景写真をもっと鮮やかにしたい」という時に、夕焼け空の写真と合成して、簡単に夕焼け風の色味に加工できます。

↑「AIパレット」の利用イメージ。お手本写真と似たような色合いへ調整できる

 

このほか、一眼カメラで撮るような“玉ボケ”を簡単に再現できる「ネオンポートレート」機能を搭載。この機能はReno7 Aからインカメラでも利用できるようになりました。

 

5G対応で2回線利用も

モバイル通信は、国内では5Gと4Gの両方が利用可能。5Gは、au、楽天モバイル、ソフトバンクが提供するサブ6周波数帯をカバーします。NTTドコモが提供しているサブ6周波数帯のうち「Band n79」には非対応となっているため、ドコモ網で利用する場合は、5Gが多少入りづらいと感じるかもしれません。

 

デュアルSIMでは、nanoSIMスロットのほかにeSIMにも対応し、2回線で通話の待受が可能です。オープンマーケットモデル(SIMフリー版)と楽天モバイル版は、nanoSIM×2枚の組み合わせでの利用も可能となっています。

 

この他、通信周りの使用としては、Wi-FiがWi-Fi 5(IEEEa/b/g/n/ac)までをサポート。Wi-Fi 6は“非対応”となっています。Bluetooth 5.1に対応し、aptx/aptx HD/LDACといったハイレゾ音源向きのオーディオコーデックにも対応しています。

↑主な特徴一覧

 

OSアップデートは“最低2回”は提供予定

“長く使える”という触れ込みのOPPO Reno7 Aで気になるのは、アップデートがどれだけ長く提供されるのか、という点でしょう。この点についてOPPOは具体的な期限を示していませんが「少なくとも3年間はアップデートを提供する方針だ」と説明しています。

 

OSは発売時は「Android 11」に準拠し、OPPO独自のホーム画面やジェスチャー操作を加えた「ColorOS 12」を搭載しています。現行の最新世代のAndroid 12(ColorOS 12)についても、近日中に提供される見込みです。

 

また、OPPOの担当者は「2回先のOSバージョンアップについても準備を進めている」としています。Android 13へのバージョンアップも期待できるでしょう。

 

まとめ:本当に“長く使える”か未知数だが、愛着のわきそうなスマホ

OPPO Reno7 Aは、比較的手頃な価格帯ながら、大きな画面や防水防塵、おサイフケータイなどに、普段使いに必要な機能の大部分をカバーしています。処理性能は価格相応ですが、ほとんどの人には不足を感じないでしょう。

↑Reno7 Aのキャッチフレーズは「ときめき、長持ち。」

 

OPPOがアピールする“長く使えるスマホ”が本当かどうかは、発売時点では判断が難しいでしょう。ただし、スマートフォンの性能向上は数年前よりも緩やかになっているため、以前よりも買い替え頻度を下げることはできるでしょう。新たに搭載された「システム劣化防止機能」という根拠もあります。

 

一方でモノとしての質感の良さからは「愛着がわきそう」だと感じました。オーソドックスな2色展開ですが、背面素材が光を受けて滑らかに輝くさまは、独特な楽しさがあります。反面、手に取った時の印象も、ザラザラとした手触りで、手のひらへのフィット感をしっかり考えて設計されています。

 

「常に新しいスマホを手に取って、最新の技術に触れていたい」という人にはOPPO Reno7 Aでは物足りなく感じるかもしれません。一方で、普段使いの相棒として、長く使うなら“飽きが来ない”というのは良いことかもしれません。

 

サプライズでタブレットの投入も予告

OPPO Reno7 Aの発表会では、新しいジャンルの製品としてタブレット端末の投入が予告されました。2022年下半期の発売を目指して開発を進めているとしています。

 

具体的な製品名については明らかにされていませんが、OPPOのおひざ元の中国では2022年に入って「OPPO Pad」と「OPPO Pad Air」という2製品が発売されています。いずれも約11インチと標準的なサイズで、薄型で音にもこだわった製品となっています。どちらかが日本向けに投入される可能性も高いでしょう。

 

ちなみに、Androidタブレットは長らく新製品が乏しい状況が続いていましたが、2022年に入って、競合メーカーのXiaomiもタブレット「Xiaomi Pad 5」を発表するなど、にわかに活況を呈しています。Googleが2022年内に正式版を提供する「Android 13」では、タブレット端末にあわせた画面表示の改善も予定されています。OPPOの日本向け投入で、Androidタブレットの存在感がさらに増すことになるかもしれません。

 

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