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2021/7/30 19:20

「基本が大事」を地でいく基本性能の高さを誇る、おすすめスマホ 「OPPO Reno5 A」をたっぷりレビュー

“いろいろと余裕のスマホ” というキャッチコピーを掲げて、2019年秋に発売されて大ヒットした「OPPO Reno A」。当時のOPPOは、日本ではさほど知名度は高くなかったはずですが、コスパの良さが評価されてファンを増やし、昨年はau(KDDI)とソフトバンクから5Gスマホをリリースするなど、着実に日本市場でのシェアを拡大しつつあります。

 

そんなOPPOが発売中のモデルが、「OPPO Reno5 A」。日本のユーザー向けに開発した人気のReno Aシリーズの最新モデルで、初めての5G対応モデルです。楽天モバイル価格で4万2980円。従来モデル(3万円台)よりも、ちょっと高くなっていますが、その分、カメラの性能が大きく進化しているとのこと。その使い勝手を本音でレポートさせていただきます。

↑6.5インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドット

 

↑背面には6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載

 

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大画面なのに、軽くて持ちやすい

OPPO Reno5 Aを手にして、まず気に入ったのはサイズ感。約6.5インチの大画面スクリーンを搭載しているので、それなりに大きいのですが、手に馴染みやすく、見た目よりも軽く感じます。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどを観るために、画面サイズは妥協できない。されど、軽く持ちやすい端末が欲しい、という人にはちょうどよさそうです。

↑サイズは約H162×W74.6×D8.2mmで、重さは約182g。スペックの数値よりも薄く、軽く感じる

 

ディスプレイは有機ELではなく液晶ですが、視認性には支障なし。コントラストが高めで、ウェブページやメールの文字もくっきりと表示されます。ミドルレンジのモデルながら、リフレッシュレート(画面の更新速度)が標準の60Hzだけでなく、90Hzに対応していることも利点です。

 

右側面に電源ボタン、左側面にSIMスロットと音量ボタンを搭載。SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、SIMを1枚しか使わないのなら、microSD(最大1TB)を装着することも可能。さらに、eSIMにも対応。最近は、日本でもeSIMを提供する事業者が増えてきたので、重要視すべきアドバンテージと言えるでしょう。

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑nanoSIMカードを2枚装着でき、2枚目はmicroSDとの排他利用

 

↑eSIMもインストールでき、物理SIMと同時に利用できる

 

カラバリはアイスブルーとシルバーブラック。筆者はアイスブルーを借りていましたが、パールのような落ち着いた光沢で、ツルツルとした手触りなのですが、指紋は付着しにくい。このモデルに限らず、OPPOのスマホの質感は、いつも “価格以上” という印象です。

↑右がアイスブルー、左がシルバーブラック

 

背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載。FeliCaマークがあり、おサイフケータイにも対応しています。背面の指紋センサーは、古いタイプという印象を持つかもしれませんが、実用性を考えると、最も触れやすいポジション。反応もスピーディーでした。

↑背面にある指紋センサーは、左右どちらの手の指でも触れやすい。顔認証でのロック解除も可能

 

底部には、USB Type-Cポート、イヤホンジャック、スピーカーを搭載。音楽や動画の音声などを出力するスピーカーはここだけで、音質や音量には、やや物足りなさを感じました。

↑底部にUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備える

 

暗所での撮影性能が向上し、ビデオ撮影機能も強化

OPPO Reno5 Aの最大のセールスポイントはカメラです。メディア向けに開催されたグループインタビューでは「4万円台のミドルレンジモデルでありながら、上位モデルの同等のカメラ機能を搭載している」という説明を受けました。

 

4眼のアウトカメラは、メイン(約6400万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+モノクロ(約200万画素/F値2.4)+マクロ(約200万画素/F値2.4)という構成。まずは、実際に撮影した写真をご覧ください。

↑メイン(広角)+超広角+モノクロ+マクロのカメラシステムを搭載

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

鮮やかで、はっきりとした色合いで写るので、いわゆる “映え” を重視する人にはおすすめできます。特に夜景写真の美しさは、Reno Aシリーズの従来モデルから格段に向上している印象。

 

撮影時に使えるフィルターに「ネオンポートレート」というものが追加され、背景を美しい玉ボケにして撮影することも可能。人物を美しく撮れる「AIビューティー」機能も進化しています。今回はモデルさんを起用した撮影は残念ながら行えませんでしたので、ポートレートの画質が気になる人は、OPPOのウェブサイトなどを参照してください。なお、インカメラは約1600万画素でF値は2.0。セルフィーを楽しむにも申し分のないスペックを備えています。

↑インカメラでも背景をぼかすことができ、顔の補正は自動でも手動でも行える

 

ビデオ撮影機能には、新たにアウトカメラとインカメラで同時に撮影できる「デュアルビュー動画」モードが追加されました。撮影者自身を写せるので、レポート動画を撮るときに最適。いつも家族のカメラマンになっていて、自分が一緒に写ることが少ないお父さんお母さんにもおすすめです。

↑デュアルビュー動画は、画面を2分割にするか、ワイプを表示させて、アウト・イン両方のカメラで撮影できる。ワイプの位置は自由に動かせる

 

↑AIが自動で明るさを調整する「AIハイライトビデオ」も手軽に利用できて便利

 

↑動画は最大4Kで撮影可能。高画質の静止画を切り出せるのも便利

 

基本性能にも不安要素はなさそう

スマホを長く使い続けていく上で、最も重要なのは操作の快適性。アプリの起動や切り替えに時間がかかったり、急いで操作したいのにタッチ反応が鈍かったりすると、ストレスになってしまいます。

 

CPUはミドルハイ向けのSnapdragon 765G。最大2.4GHzのオクタコアで、普段使いには全く不満を感じることがない、軽快な操作感を得られるはずです。RAM(メモリ)も必要十分な6GBが確保されています。

↑「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。ミドルクラスの中では上位のスコアを記録した

 

バッテリー容量は4000mAhで、18Wの急速充電にも対応しています。フル充電の状態から「Netflix」の映画を2時間再生すると、90%の電池が残っていました。外出先で動画を観たり、ゲームをしたりしても、余裕で1日持ちそうです。

↑2時間の映画を観ても、なお90%残っていた。電池持ちはかなりいいと思っていいだろう

 

OPPOのスマホは、Androidをベースにした「ColorOS」というメーカー独自のOSを採用しています。Reno5 Aには、最新のColorOS 11が搭載されていますが、画面表示を自在にカスタマイズできたり、便利なショートカット機能が充実していたりと、使いこなすほどスピーディーに操作できるようになります。

↑ホーム画面のレイアウトやアイコンの形状などを自由にカスタマイズできるので、飽きずに長く使えそうだ

 

↑画面の端からスワイプして、素早く表示できる「スマートサイドバー」は、表示されている画面を翻訳したり、マルチタスクで使うアプリを起動したり、便利に使える

 

5Gは国内全キャリアのSub6(6GHz未満の周波数帯)。ahamo、povo、LINEMOでも使用でき、まさに万人受け必至のモデルです。あらためて手ごろな価格で末永く使えるモデルをお探しの方はぜひ。

↑広いマーケットで販売されるSIMフリー版のほかに、ワイモバイルと楽天モバイルからも発売。ワイモバイル版は独自仕様で、SIMロックがかかっている

 

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