お隣の韓国にはキムチや焼肉など、日本でおなじみの料理がたくさんあります。また、飲み物はマッコリやコーン茶などが有名ですが、はたして韓国本土でも同様なのでしょうか? 韓国出身の訪日留学生、キムさんに話を聞いてみました。
キム・サンヒョプ さん
チョナン出身。ソーセージや乾麺などを入れる「プデチゲ」という鍋が好物
韓国人は断然お茶よりもコーヒーが好き
最初に聞いてみたのは韓国のソフトドリンク事情。日本で有名なのは先述のコーン茶や、スジョンガ、シッケといったジュースですがいかがでしょう?
「それら全部、ほとんど飲まないね。まずコーン茶はほら、日本で韓国美容がブームになった影響じゃないかな。イメージからはお茶を飲むと思われてるかもしれないけど、水のほうが飲むよ」(キムさん)
スジョンガやシッケも同様。伝統的なジュースであることには変わりませんが、日常的に飲むことは少ないそうです。では、一番飲むソフトドリンクは?
「一番飲むのはコーヒー! 韓国の飲食店に行くと、よくディスペンサーみたいなのが置いてあって、タダで飲めるんだよ」(キムさん)
オフィスなどにあるユニマットのような機械をイメージするとわかりやすいでしょう。あのような、ボタンひとつで抽出されるディスペンサーがお店に置いてあるそうです。
韓国で酒といえば焼酎が定番でビールを割ることもある
次はお酒の話へ。日本ではマッコリが有名ですが、やはり韓国でもマッコリが一番飲まれているのでしょうか?
「一番は焼酎。韓国では『ソジュ』といって、名前が『ショウチュウ』と似ているから、多分もとは一緒なんだろうね。でもソジュは日本の芋焼酎や麦焼酎と違って、クセがないタイプ。日本で有名なのは、『ジンロ』ってあるでしょ。あれがソジュだね」(キムさん)
韓国では2つのブランドがしのぎを削っているそうで、ソウルでは「チャミスル」、プサンでは「チョウムチョロム」というソジュがポピュラーなんだとか。しかもさらに聞くと、なんと韓国人はビールも焼酎で割るそうです。いったい、なぜでしょうか?
「味が薄いからだよ。日本のビールは韓国よりも濃いからその必要がないのかもね。あと、ビールはソジュよりアルコール度数が低いという理由もあるかな」(キムさん)
韓国ではビールがポピュラーで、マッコリよりもよく飲むとか。ただ、味は日本よりもライトでスッキリ。そこで、ソジュとブレンドしてパンチのある味わいにしているのでしょう。日本でいう「ホッピー」の飲み方に近いかもしれません。
「ビールに入れて割るようなことはあっても、基本的にソジュはストレートで飲むもの。女性のなかにはレモンソジュにして飲む人もいるけどね。『チャン』っていうショットグラスのような酒器で、クイクイやる飲み方が一般的だよ」(キムさん)
多くのソジュは、アルコール度数20~25%と強め。これをストレートで普通に飲む韓国人は、日本人より酒飲みといえるでしょう。また、ソジュをストレートでよく飲むからこそ、ビールにソジュを入れて強アルコールにしたくなるのかもしれませんね。
※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、海外向けに日本企業のブランディングや商品PRのサポートを行う「LIFE PEPPER」とのコラボによるものです。