次期「iPhone 14」シリーズはあと数か月(おそらく9月)に発売されるはずですが、この秋は消費者の支出が低迷するため売上が苦戦するとのアナリスト予測が伝えられています。
この見通しは米ウォール街のアナリスト、ブライアン・ホワイト(Brian White)氏が述べていることです。実際ホワイト氏は、アップル株の目標株価を1.9%下げています。
ホワイト氏は「経済の弱体化とインフレが予算を食い潰すなかで、 消費者は秋にアップルの次期iPhoneを買うことにつき、より多くの不安を感じるかもしれません, おそらく、この経済的な地獄が過ぎ去るまで買い控えることになるでしょう」と述べています。
投資家向けメディアInvestor’s Business Dailyによると、最近アップルの株価は好調に推移しています。が、ホワイト氏は、「景気は後退しているように見え、規制による逆風は続き、株式市場は混乱し、地政学的な状況は厳しい」と指摘しています。
iPhone 14の売れ行きに赤信号を灯しているのは、ホワイト氏だけではありません。今月初め、台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesは「iPhone 14」シリーズの出荷目標を1億台から9,000万台に引き下げると報じていました。もっともアップル情報に詳しい有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、中国市場でのニーズがこれまで以上に強いとして否定していました。
とはいえ、大手証券会社Wedbushのアナリストであるダニエル・アイブス氏は、インフレの進行やサプライチェーンの混乱、それに半導体不足により、iPhone 14シリーズ全てが13よりも100ドル値上げになると予想しています。
アップルが自社でコストを被らず、その分を価格に上乗せすることは、今月初めの「アップル製品、一斉値上げ」で証明された印象があります。その一方で、新製品の発売後は旧モデルが値下げされる傾向もあり、今年秋はそちらの方が人気が出るのかもしれません。
Source:Investor’s Business Daily
via:9to5Mac