今年秋の「iPhone 14」は、通常価格モデルのうち5.4インチのminiサイズが廃止され、代わりに画面が大きな「iPhone 14 Max」が追加。つまり「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」および「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」の4モデル構成になると予想されています。
そんななか、iPhone 14 Maxの生産が予定より遅れているとのアナリスト報告が伝えられています。
ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏の8月までのサプライチェーン情報によると、iPhone 14 Max用の画面パネル出荷は、iPhone 14 Pro Maxよりも大きく遅れているそうです。なお、その発言はTwitterのスーパーフォロー(サブスクリプションに登録したフォロワーのみが見られるボーナス的ツイート)向けに発信されているため、無料ユーザーから見ることができません。
iPhone 14 MaxとiPhone 14 Pro Maxは、画面サイズは共通(6.7インチ)ではあるものの、使われるパネルは異なると見られています。すなわちiPhone 14 ProモデルはProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)に対応していますが、iPhone 14 Maxは非対応のためです。
さらにYoung氏はiPhone 14 Pro Maxの供給台数は、iPhone 14 Maxの3倍以上だと付け加えています。
今年5月末にもNikkei Asia(日経新聞の英字メディア)が、iPhone 14 Maxの生産は中国のロックダウンにより3週間ほど遅れていると示唆していました。が、その直後にアップル関連の有名アナリストMing-Chi Kuo氏が状況は「コントロール」されており、遅れは取り戻せるとツイートした経緯があります。
とはいえ、それから1ヶ月以上が経っています。今でもiPhone 14 Max向けパネルの生産がYoung氏の言うように酷い状況であれば、製品の発売が遅れたり、発売直後は極端な品薄になる可能性もありそうです。
iPhone 14 Maxは、発売されれば大変な人気モデルとなりそうです。なにしろ「Pro」ではない、つまりお手ごろ価格で初の6.7インチiPhoneとなるからです。
もっとも、上記のKuo氏はiPhone 14シリーズでは通常価格モデルとProの間には大きな差があるため(Proのみ新デザインや最新プロセッサー「A16 Bionic」搭載など)Proモデルの人気が高くなり、そちらが新モデル出荷の55~60%を占めると予想しています。アップルがProの売上を重視しているなら、iPhone 14 Maxだけが発売が遅れても、大して問題はないのかもしれません。
Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac