米ネットフリックスは海外の一部地域にて、自宅以外からの同一アカウントのアクセスに対して追加料金を徴収することを明かしました。
ネットフリックスといえば動画ストリーミングサービスとしては珍しく、以前には家族や友人間でパスワード(アカウント)を共有することを黙認していました。しかし今年4月に発表された決算では10年ぶりの会員数の減少が発表され、それとともに広告付きの廉価なプランや、パスワード共有に対する課金の意向が示されていたのです。
ネットフリックスの公式サイトによれば、2022年8月からは自宅から離れた場所から1つのアカウントを利用するには、追加の「Home(ホーム)」を購入する必要があります。これは、2週間以上自宅以外からアカウントにアクセスしているユーザーが対象です。
具体的な価格は、アルゼンチンの場合が219ペソ(約240円)で、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ドミニカ共和国の場合は2.99ドル(約410円)。ネットフリックスはユーザーのIPアドレスやデバイスID、アカウントアクティビティなどの情報からアクセス位置を把握し、追加のホームを購入しなかった場合にはアクセスがブロックされます。
またネットフリックスは、自分のアカウントがどこで使われているかを追跡し、アクセスを制限できる機能も開発中だとしています。これではベーシックプランであれば1か所、スタンダードプランであれば2か所、プレミアムであれば3か所までを追加することができます。
ネットフリックスは以前にも、コスタリカ、ペルー、コロンビアにて自宅以外のアスセスに追加料金を課すテストを実施していました。今後はネットフリックスにて、無料でパスワードを共有することはさらに難しくなりそうです。