実業家のイーロン・マスク氏は中止を発表した米ツイッターの買収計画について、「裁判の開始を2023年2月に延期できないか」と、裁判所に要請しています。
マスク氏は今年4月にツイッターの買収を発表していましたが、「全アカウントにおけるスパム/フェイクアカウント」の割合が5%未満かどうかが確かめられない」と、難色を表明。その後に買収の中止を発表し、一方でツイッターはマスク氏の提訴を表明していたのです。
マスク氏の弁護団はツイッターによる提訴に対し、「ツイッターが不当に早い裁判を要求している」と主張。「2か月間の足止めと混乱を続けた後、ツイッターが突然ワープスピードでの裁判を要求したのは、スパムアカウントに関する事実を隠蔽し、被告を追い込むための戦略だ」としているのです。
マスク氏が2023年2月移行の裁判を求める一方、ツイッターは10月24日の決着に向け、9月末までに結論が出るように4日間の裁判を要求しています。またデラウェア州裁判所のカタリーン・マコーミック判事は9月の裁判に向けて、7月19日に90分の審理を行う予定です。
まさに泥沼の様相となってきた、マスク氏とツイッターの法廷論争。裁判の後送りを要請したマスク氏が弱気のようにもみえますが、はたして審判はどちらに下ることになるのでしょうか。