あと2か月ほど(おそらく9月)に「iPhone 14」シリーズは発表されるはず。その4機種すべてに6GBものRAMが搭載される一方で、お高いProモデルにはより高速な新型メモリが採用されるとの噂が報じられています。
台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによると、次期iPhoneラインナップのハイエンドモデル(「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)には、先代よりも高速で電力効率のいい「LPDDR5 RAM」が6GB搭載されるそうです。現行のiPhone 13シリーズにはLPDDR4Xが搭載されており、iPhone 14の通常価格モデルはそれを引き継ぐとのことです。
iPhone 14のProモデルにより高性能なLPDDR5が載ることは、有名アナリストのMing-Chi Kuo氏も予想していることです。以前のLPDDR4Xとどれほど違うかと言えば、パフォーマンスは50%、電力効率は20%高いとの説明もあります。またLPDDR5はMac用のM1 Pro/MaxやM2チップにも使われており、長時間のスタミナや高性能を支えています。
Only two Pro models would upgrade to the A16 processor, while the 14 & 14 Max will remain the A15. All four new models will likely come with 6GB RAM, with the difference being LPDDR 5 (14 Pro & 14 Pro Max) vs. LPDDR 4X (14 & 14 Max). https://t.co/tHcszIz6gX
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) March 13, 2022
とはいえDigiTimesによれば、iPhone 14は通常価格モデルでもRAMは6GBとのこと。iPhone 13シリーズでは通常価格モデルは4GB、Proモデルは6GBでしたが。14世代では「すべてRAM 6GB、ただしメモリの種類により差別化」となるかっこうです。つまりProモデルは高性能RAMの採用により、動作もキビキビしたり、バッテリー持ちが良くなりそうです。
以上の話をまとめると、それぞれのモデルとRAMの組み合わせは次の通りです。
- iPhone 14:6GB(LPDDR4X)
- iPhone 14 Max:6GB(LPDDR4X)
- iPhone 14 Pro:6GB(LPDDR5)
- iPhone 14 Pro Max:6GB(LPDDR5)
これまで「同じ年のフラッグシップiPhoneは、価格と関係なくすべて同じプロセッサ」でした。が、今年はiPhone 14 Pro/Pro Maxの上位モデルのみが最新の「A16」チップを搭載し、通常モデルは前の年と同じA15 Bionicのままだとの予想が固まりつつあります。
しかし、プロセッサが同じでも搭載RAMが増えれば、メモリに保持しておけるアプリの数も多くなり、複数を切り替えるマルチタスクの反応がサクサクになるはず。またiPhone 14世代では全モデルの自撮りカメラがパワーアップしてAF(オートフォーカス)にも対応、動画撮影のクオリティも上がるとの噂もあり、十分に価値あるお買いものとなりそうです。