Googleがアマゾンの「Prime Videoチャンネル」のように、YouTubeに他社のストリーミングサービスを有料で追加できる「チャンネルストア」開設を計画中だと報じられています。
米Wall Street Journal(以下、WSJ)によると、YouTubeは「ストリーミング動画サービスのオンラインストア」立ち上げを予定しており、このプラットフォームへの参加を募るため複数のエンターテイメント企業と協議中だそうです。
YouTubeは社内で「チャンネルストア」と呼ばれるものに、少なくとも1年半前から準備していたとのこと。このサービスは、早ければ今年の秋に始まるかもしれないと伝えられています。ちなみに同社のYouTube TVでは、すでにHBOやAMC+、Showtimeなど他社ストリーミングと契約できたため、驚くほど時間がかかっているといえそうです。
もっともYouTube TVは「米国向けだけ」ですが、こちらはさらに広い地域を対象としたサービスを目指しているようです。事情に詳しい関係者は、YouTubeは提携先の企業に、世界中に大規模に展開している強みを売り込んでいるとのこと。
その売り文句は、ユーザーがYouTubeで番組や映画の予告を無料で観てから、すぐにお金を払ってサービスに加入できるため、新チャンネルストアは提携先にとって素晴らしいマーケティングになる……ということだそうです。
もちろんYouTubeもストアを提供する見返りとして、手数料を取ることになります。基本的には提携先と料金を折半することを検討しつつも、その条件は相手によって大きく異なるかもしれないと、事情通の関係者は述べています。
ユーザーにとってチャンネルストアを使うメリットは、Googleの動画ストリーミング関連インフラのシンプルさと信頼性でしょう。またYouTubeアプリも動作が安定しているうえに、iPhoneやAndroidスマホ、スマートTVなどにも提供されており、幅広い機器で利用できることも強みです。動画ストリーミング好きは、続報を待ちたいところですね。
Source:The Wall Street Journal
via:9to5Google