細かい部分まで見やすくなる? YouTubeが動画の一部を拡大表示できる「ピンチしてズーム」をテスト開始

ink_pen 2022/8/8
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細かい部分まで見やすくなる? YouTubeが動画の一部を拡大表示できる「ピンチしてズーム」をテスト開始
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

YouTubeには有料のプレミアム会員限定で、まだ公式の投入にいたらない新機能を実験的に利用できる特典が用意されています。その新たなものとして、動画の一部を2本の指でつまんで広げたり縮めたりできる「ピンチしてズーム」機能が公開されました。

↑YouTubeに新機能登場

 

こうしたプレミアム会員向けのテスト(人柱?)機能が、後に正式なYouTubeの一部として実装された例は何度もあります。たとえばChromeブラウザーで音声検索できる機能も、元はといえばYouTubeアプリでの「ベータ版の新機能を試す」が始まりでした。また、バックグラウンド再生は今でも「プレミアム会員だけ」とされています

 

さて今回の「ピンチしてズーム」機能は、数年前からできた「横向きで、画面いっぱいに表示する」機能とは少し違い、2本の指で広げて画面の一部を拡大表示できるというもの。YouTubeの公式ページを見るかぎり、ポートレート(タテ画面)モードに特化して作られているようです。

↑Image:Google

 

すでにプレミアム会員の人は、YouTubeアプリで利用できます。まず右上にあるプロフィール写真をタップして、「あなたのPremiumの特典」を選びます。その先にある「新機能を試してみる」から、「ピンチしてズーム」の下にある「試してみる」ボタンを押して有効にするだけです。もっとも、新機能を使えるようになるまでに少し時間がかかります(手元にある環境では1~2時間ほど)。

 

実際に使用するときは、タテ画面のままでは利用できず、動画の右下にあるボタンを押して横表示の全画面にする必要があります。どの部分でもピンチ操作でき、中央には「2.6×」など倍率が表示され、指で画面を押さえてスライドすると移動も可能です。ただ、iOS版ではポーズをかけた状態でも動かせるところが、Android版では動かせないなど、少し挙動が違うようです。

 

この「ピンチしてズーム」機能は、9月1日まで利用できる予定です。

 

将来的に無課金ユーザーにも提供されるかどうか不明ですが、もし一般公開されれば、いちいちスクリーンショットを撮るまでもなく、動画のまま小さな文字やキャラクターが確認しやすくなりそうです。

Source:YouTube
via:9to5Google

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