連日の猛暑や残暑のほか、アウトドアアクティビティを楽しむ機会が少しづつ戻ってきたこともあり、最近筆者は、炭酸飲料に対応したボトル(水筒)に注目しています。炭酸水メーカーやビールサーバーがある家庭なら、SDGsの観点からゴミが出ないのもうれしいポイントです。
今回は数ある炭酸飲料対応のボトルから、サーモスの「保冷炭酸飲料ボトル FJK-500」、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」、FLSK(フラスク)の「FLSK MDNGHT(フラスク ミッドナイト)500ml」、REVOMAX(レボマックス)の「REVOMAX 20oz (592ml)」をピックアップ。いずれも冷たい炭酸飲料を冷たいまま持ち運べる点は同じですが、実際に使うとメーカーごとに特徴が大きく異なりました。各ボトルがどんな人にぴったりなのかも合わせてご紹介します。
飲み口のサイズ、自動圧力解放の有無
サーモス「保冷炭酸飲料ボトル FJKシリーズ」
サーモスの「保冷炭酸飲料ボトル FJKシリーズ」は、500mlと750mlの2サイズで展開されています。実売価格は500mlで3300円(税込・以下同)、750mlで3850円となっています。
フタを少し回すと中の圧力が抜け、さらに回すと開栓できる構造になっています。ボトル内の内圧が上昇すると、栓に設けられた圧力解放穴から自動で圧力を逃がすので、手動でフタを開ける手間がかかりません。また、万が一圧力解放穴が機能しない場合でも、パッキン脇の2カ所の溝から圧を逃す設計になっているので、安心です。
口径は約3.6cmなので、冷蔵庫で作る氷であれば難なく入ります。炭酸飲料以外を持ち運ぶのにもおすすめの水筒です。
タイガー「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」
自動でガス拔きしてくれるモデルなら、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」も忘れてはいけません。こちらは炭酸ガスの噴き出しを防ぐためにキャップ開栓時に作動する「炭酸ガス抜き機構」と、万が一ボトル内の圧力が高まった異常時に作動する「安全弁」を備えた、タイガー独自のBubbleLogic(バブルロジック)を採用しています。
サイズ展開が豊富で、500ml(6000円)、800ml(6500円)、1.2L(7000円)、1.5L(7500円)の4サイズから選べます。サーモスに比べると価格は高いものの、飲み口があるので子どもでも使いやすく、グラスに注ぎやすいのもポイントです。
また、フタ(飲み口)を外したときの口径が約4.8cmなので、大きめの氷が入るのはもちろん、ビールサーバーからビールを注ぐのもスムーズ!
REVOMAX「REVOMAX」
ガス抜きはとくに気にしないというのであれば、REVOMAXの「REVOMAX 20oz (592ml)」も人気のモデルです。サイズは9oz(4400円)、12oz、12oz slim(4840円)、16oz、20oz(5500円)、32oz(6490円)の6種類展開。容量の目安は9ozでショートサイズのコーヒーが入る程度、32ozでビール2パイント(約946ml)程度となります。
また、本体色は19色のカラーバリエーションから選ぶことができ、色違いのキャップを追加購入(1100円)することもできるので、プレゼントにも良さそうです。
開栓はフタについている左右のつまみと中央のつまみを同時に押すだけ。閉める時はフックを引くだけでしっかりと密閉され、炭酸を閉じ込めます。片手でもスムーズに開閉できるので、子どもでも簡単に使えます。
FLSK「FLSK MDNGHT」
今回取り上げたなかで最も飲み口が小さいのが、FLSKの「FLSK MDNGHT 500ml」です。FLSKはドイツ生まれのブランドで、ボトルのサイズは350ml(5170円)、500ml(5390円)、750ml(6490円)、1L(7590円)の4種類となっています。
フタを緩める際に隙間から炭酸をゆっくり逃がすことができ、急なガス爆発を防ぐのだとか。飲み口が狭いと手入れが難しいのではと思いましたが、専用のクリーニングビーズも販売されています。別途購入する必要はあるものの、長く使うことを考えれば持っていたほうが良さそうです。
これら4つのモデルを見てみると、氷を入れたり洗いやすさを重視したりする人には、飲み口の広いサーモス、タイガー、REVOMAXがいいでしょう。また、炭酸飲料を持ち運んでいると、ボトル内の圧力が高くなってしまうことがあります。そんなときに自動で圧力を抜くのはサーモスとタイガーのモデル。REVOMAXとFLSKは自動で圧力を抜く機能はないので、1時間に1回程度、フタを開けたほうが安心です。