人と暮らしをワインで結ぶライフスタイルメディア「WINE OPENER」から、ワインが楽しくなる基礎知識をお届けします。
フレンチやイタリアンレストランに行くなら、欠かせないのがワイン。
でも、ワインは種類も多く、マナーなども奥が深いもの。特に高級レストランでワインを飲もうとすると、ワインの頼み方だけでも不安になるという方は多いのではないでしょうか。
レストランに行って恥ずかしい思いをする前に、ワインのオーダー方法について確認してみましょう!
レストランをはじめ、様々なシーンでワインを頼んだり選んだりする際のポイントもご紹介します。
この記事でわかること
自分の好みのワインはどう伝える?
普段飲んでいるワインがお店に置いてあればいいですが、同じ銘柄があるとは限りません。
そんな時には自分の好みを伝えて、ワインをおすすめしてもらうと良いですよ。
そこで頼りになるのが味覚の表現です。
しかし、ワインの味覚はどのように表現するのが正しいのでしょう。
甘め、辛め、それとも酸味でしょうか?
お店で恥ずかしい思いをしないために、知っておきたいワインの表現のしかたを赤ワインと白ワインとに分けて解説します。
白ワインを頼むときの表現のしかた
ブドウの果汁だけを使ったワインで、スッキリとした味わいが特長です。
完熟度によって甘みが変わり、注文のときは甘さで表現するのが一般的。
「甘い」、「辛い」または「甘口」、「辛口」のように表現します。
赤ワインを頼むときの表現のしかた
赤ワインはあまり甘みがないため、濃厚さで表現するのが一般的です。
「重い」「軽い」という表現を使います。
注文するときは「重い」「軽い」でもいいですが、関連して知っておきたいのが「ボディ」。
ボディも赤ワインの濃厚さを表現するもので、軽めのものを「ライトボディ」、中間を「ミディアムボディ」、重めのものを「フルボディ」といいます。
メニュー表にボディが記載されていることもあるので、表現方法を知っていると頼む前にどんな赤ワインかイメージすることができますよ!
わからないときはワインソムリエを頼ろう
普段同じようなワインばかり飲んでいる場合は、比較対象が少ないのでなかなかワインの濃さや甘さはわかりにくいものです。
どんなワインを頼んでいいかわからないときは積極的にワインソムリエに聞いてみましょう!
注文したい料理、または普段飲んでいる銘柄を伝えれば、専門家であるワインソムリエが個人個人にあったワインを提案してくれます。
高級レストランでのワインの頼み方
次に、高級レストランでスマートにワインを頼むための、ワインのマナーを確認してみましょう。
どんなワインを頼むべき?
肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインを合わせるのが一般的です。
ただ、このワインにしなければならない決まりはないので、種類が多くなにを選んでいいかわからない場合は、コース料理にあったワインをソムリエに聞いてみましょう。
注文するワインの値段の目安
注文するワインの値段は、コース料理の半分が目安です。
理由は、料理の半分くらいの価格のワインがちょうどバランスがとれていて、料理にあっているため。
あまりにチープなワインを選ぶと恥ずかしい思いをしてしまうこともあるので意識しておくとよいです。
ボトルよりもグラスで頼むのがおすすめ
高級レストランでワインを頼む場合はボトルで頼むのが主流でしたが、最近ではグラス単位で注文できるお店も増えてきました。
マナーとしてボトルで出てきたら飲み切るのが一般的なので、量が多い場合はグラス注文をしましょう。
グラスで注文すると料理ごとに違う種類のワインを楽しめるので、料理に合わせたワインを頼みたい人にもグラスがおすすめです。
食前酒はどうする?
食前酒は、ワインではなくシャンパンやシェリーなどのすっきりと飲めて食欲を刺激するようなお酒を頼むのが一般的です。
高級レストランに行くならワインの値段も考えておこう
高級レストランのコース料理10,000円の場合、2人で2万円を予算と単純に考えるのは間違いです。
高級フレンチではワインや食前酒を頼むことが一般的なので、お酒、そしてサービス料まで加えると2人で2万円の料理も結局3万円くらいになってしまいます!
高級フレンチに出かける場合は、ワインや食前酒などの値段も考えた金額を予算として考えておくと安心ですね。
カジュアルレストランでのワインの頼み方
ワイン初心者は、カジュアルレストランからはじめてみるのがおすすめ。
高級レストランとの違いとカジュアルフレンチでのワインの頼み方をご紹介します。
高級レストランとの頼み方の違いは?
高級レストランよりもリーズナブルなカジュアルレストランのフレンチでも、積極的にワインを頼むことをおすすめします。
ただし、高級レストランとは違ってそこまで値段にこだわる必要はないので、気軽にワインを頼むことができますよ。
また、値段もボトルで2,000~5,000円程度と頼みやすい価格設定がされているのが特長です。
カジュアルレストランでもグラスがおすすめ
カジュアルレストランでワインを頼む場合も、グラスで頼むのがおすすめ。
理由はコース料理の内容に合わせてワインの種類を変えたり、さまざまな種類を試したりできるからです。
高級レストランよりも気軽な雰囲気なので、同席している家族や恋人とワインを交換して飲み比べることもできますよ。
バルでワインを頼むなら産地にこだわるべき
バルとは、ヨーロッパ風酒場のこと。
バルでは、高級フレンチやレストランなどと比べて、比較的お手頃なワインが提供されることが多いです。
高級レストランで提供されることが多いワインの産地は、総じてワインの価格が高いことが多いので、バルでは赤ワインなら新世界ワインといわれるオーストラリアやアルゼンチン産を中心に、甘口白ワインならドイツ産、辛口白ワインならニュージーランドやチリ産が無難でおすすめです。
自分でワインを買う場合はどう頼む?
買うワインが決まっているなら別ですが、デイリーワインを購入したり、贈り物のワインを選ぶのなら、直接店舗で手に取ってみるのがおすすめです。
お店のタイプ別にワインの選び方を確認してみましょう。
スーパーで買う場合
日常的に飲むワインを選びたいならスーパーで買うのがおすすめ。
スーパーの場合はワイン専門のスタッフがいないことも多いので、コンテスト受賞やスタッフのコメントのポップ、ワインのラベルが参考になります。
国別、ブドウの品種別など、工夫した陳列の仕方なども選ぶ際の助けになりますね。
コンビニで買う場合
いつでも利用できるコンビニは、すぐにワインを飲みたいときに便利。
ミニサイズのボトルなど、少人数でワインを飲みたいときにも役立ちます。
ワイン専門のスタッフはいないので、基本的にはラベルやポップを参考に買ってください。
デパートやワインショップで頼む場合
ワイン専門のスタッフがいるのが、デパートやワインショップでワインを選ぶメリットといえるでしょう。
高品質なワインも多く取り揃えているので、贈り物のワインを頼みたいときにぴったり!
ワイングラスやソムリエナイフなど、ワインに関するグッズも揃いますね。
【番外編】スパークリングワインやシャンパンの頼み方
フレンチレストランの食前酒にぴったりなのが、シャンパンやスパークリングワインです。
「泡」と表現することもあります。
赤ワインや白ワインのように決まった頼み方はなく、基本的にはおすすめを持ってきてもらうのが一般的です。
ただ、食前酒を頼む場合は「シャンパン」と頼むと種類が絞られてしまうので「スパークリングワイン」で頼みましょう。
なお、食前酒は必ず頼まなければならないものではないので、断ることも可能です。
まとめ
ワインの頼み方は、高級レストランか、カジュアルレストランか、また赤ワインか白ワインかでも変わってきます。
レストランに出かける前にサラッとおさらいしておきましょう!