まもなく発売されるiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxでは、ロック画面がオフにならず時刻や通知などを表示し続ける「常時表示ディスプレイ」が搭載されています。今の時間やメールの着信などを確認するため、わざわざタップする必要もありません。
また、iPhoneの画面を下にして置いたり、ポケットに入れている時(つまりユーザーが使っていないことが明らかな場合)は画面が暗くなり、バッテリーの消耗を防ぐ仕組みもあります。
では、持ち主が近くにいない場合はどうなるのか? ユーザーがApple Watchを着けたままiPhoneを持たずに部屋の外に出ると、自動的にオフになることが明らかとなりました。
これは先週のiPhone発表会「Far out」で実際にスティーブ・ジョブズ・シアター(アップル本社屋)のリアルイベントに参加し、その場で新製品を触ることができたYouTuberのFelixba氏が報告していることです。
それによると、Apple WatchをiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxにペアリングしている場合に、ユーザーがiPhoneを持たずに部屋を出たことを検出すると、常時表示ディスプレイが無効化されるそうです。
おそらくiPhone 14 ProはBluetooth等でApple Watchとの距離を測り、ユーザーが部屋から出たことを認識していると思われます。アップルはこの独自の機能について、公式サイトでも一切触れておらず、イベントでも言及しませんでしたが、常時表示ディスプレイの省電力を支える多くの仕組みのひとつなのでしょう。
iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの画面は、可変リフレッシュレートの「ProMotion」技術を採用しており、下限を1Hz(画面を1秒間に1回だけ書き換える)にすることで消費電力を節約しています。さらに新型プロセッサーの「A16 Bionic」では、映像出力を担う「Display Engine」も刷新され、電力効率を最適化しながら常時表示などを管理できるようになっています。
ほかiPhone 14 Proモデルには強化されたカメラや、まったく新しいインターフェースの「Dynamic Islands」も追加され、9月16日に発売予定です。現在アップル公式オンラインストアでは、Proは4~5週間、Pro Maxは5~6週間の配送待ちとなっていますが、各通信キャリアでの売れ行きも注目したいところです。
Source:MacRumors