韓国LGが2021年に発表し、世界初の巻き取りスマートフォンになるはずだった「LG Rollable」。結局は同社がスマートフォン市場から撤退してしまったため、開発後期に凍結されたと噂されつつ世に出ないまま、幻のデバイスとなっていました。
つい数か月前にも実機の動画が公開されていましたが、巻き取り機構をチラ見せする程度の内容。しかし、韓国のYouTuberがLGの社員から借りたという「ほぼ完成版」のLG Rollableを紹介する動画を新たに公開しました。
今回の動画は、正式な製品のようにパッケージに収められた状態から“開封”するもの。箱は左右に引っ張ることで開き、しだいにデバイス本体が姿を現すさまは「巻き取り」そのものです。
LG Rollableは、本体内部に巻き取られたフレキシブルディスプレイが引き出され、大画面を実現する仕組み。先日の動画では画面が滑らかに伸び縮みすることが確認できましたが、どれほどの重さか、動画を観るとどんな感じとなるのか……といった詳細は不明でした。
新たな情報によれば、LG RollableはSnapdragon 888プロセッサに12GBのRAM、そして256GBのストレージを搭載する予定だったとのこと。本体サイズは 169.5 x 109.4 x 10.5mm、重量は285gと重めです。有機ELディスプレイは6.8インチから7.4インチに広げられ、4500mAhのバッテリーを搭載しているそうです。
また、巻き取った状態では背面ディスプレイを使うことができ、配置したウィジェットやフル機能のカメラアプリを利用可能。このようなアイデアは優れていると言えそうです。
このLG Rollableは幻の製品となってしまいましたが、最近サムスンは巻き取りスマホ関連らしき特許を取得しており、米モトローラも同社初の巻き取りスマホ「Felix」を開発中との噂もあります。2023年は、巻き取りスマホ元年となるのかもしれません。
Source:YouTube
via:PhoneArena