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2022/11/3 6:30

初主演作公開直前!田中芽衣「ミステリアスな感じがちゃんと表現できてホッとしました(笑)」

「結婚できない男」「特命係長・只野仁」などの人気ドラマを手掛けた脚本家・尾崎将也氏による監督作『炎上シンデレラ』が11月4日(金)より公開。スキャンダルを起こして大炎上した女優の顛末をコミカルに描いた本作で、主人公・みつほを演じるのが、モデルとして同世代から絶大な支持を受ける田中芽衣さん。モデルで活躍する一方で、写真展を開催するほどのカメラ好きでも知られています。そんな田中さんに、初主演作への挑戦について伺いました。

 

田中芽衣●たなか・めい…2000年1月28日生まれ。熊本県出身。2014年12月にティーンファッション誌の専属モデルとして活動を開始。その後、さまざまなファッション誌でレギュラーモデルを務める。テレビドラマなどにも出演し女優としても活躍の幅を広げている。写真家としても2017年から単独個展を開催。アパレルブランドへのデザインディレクションを行うなどクリエイターとしても活動。主な出演作は「天皇の料理番」(TBS系)「放課後ソーダ日和」(配信ドラマ)「こんな未来は聞いてない!!」(FODドラマ)「新米姉妹のふたりごはん」(テレビ東京系)など。TwitterInstagram

 

【田中芽衣さん撮り下ろし写真】

みつほの微妙な表現については、監督とよく話し合いました

──田中さんにとって、『炎上シンデレラ』は映画初出演にして初主演作となりました。

 

田中 まずは「大丈夫かな?」という不安がありました。これまで私はモデルをメインにやってきたのですが、やはり静止画と動画は全然違うと思うんです。演技経験が少なかったので、自分の感情を使ってうまく言葉を発することができるのかという。それと同時に、シンプルに「どんな映画になるんだろう?」という期待というか、ワクワク感もありました。

 

──森田 想さん、蒼波 純さんと共に主演を務めた枝 優花監督作『放課後ソーダ日和』のときと、やはり心境は違いましたか?

 

田中『放課後ソーダ日和』は劇場公開もされましたが、最初はYouTubeで配信されると聞いていたので、映画というよりドラマを撮るような気持ちだったと思います。また、事前に1か月近くのお稽古があったり、皆さんと台本を深掘りする話し合いの機会があったりしたので、皆さんと作っていくという感じでした。今回は、作品を背負っているというような自覚というか気を張っていましたね。

 

──今回演じられた、みつほの役作りに関しては?

 

田中 自分の中で「みつほって、こんな子かな?」と、ある程度イメージを作っていって、お稽古に入ったんですが、尾崎監督が描いていたみつほのイメージと近かったんです。役作りで悩む前に、皆さんにいろいろ確認していましたし、田代役の飯島(寛騎)さんたちとお芝居していくことで、みつほ役をどんどん作り上げていった印象ですね。映画というよりは、どこか舞台を作る感覚に近かったかもしれません。

 

──みつほを演じるうえで、大変だったことは?

 

田中 キャラがとても強い田代さんに合わせて、受けのお芝居をすることが多かったですが、みつほは、どこか不思議で口数の少ない子なので、目の動きや表情でお芝居することも多かったんです。なので、そのときの微妙な表現については、監督とよく話し合いました。

皆さんに助けられながらも無事完走できて、1つ自信にもつながりました

──そのほか、撮影現場での印象的なエピソードを教えてください。

 

田中 私の出演シーンにはあまりなかったのですが、長回しのシーンや、劇団員を演じている役者さんのアドリブが楽しかったです。飯島さんも、まるでお兄ちゃんのように接してくださいましたし、とにかくお芝居に自信のなかった私でもリラックスして、伸び伸び演じられる温かい現場だったと思います。

 

──完成した作品を観たときの感想は?

 

田中 2021年の6月に撮っていたので、ようやく完成したことにホッとしました。あと、みつほのミステリアスな感じがちゃんと表現できていたことにもホッとしました(笑)。一生懸命頑張ったので、そこにも注目して観てもらいたいです。

 

──田中さん自身にとって、どんな作品になりましたか?

 

田中 皆さんに助けられながらも、無事完走できて、1つ自信にもつながりました。「お芝居って楽しい」ってことを感じましたし、これからも俳優のお仕事を続けて「いろいろな作品に出会いたい」と思う作品になりました。

現場でもオフショットを撮っていたので、公開に併せて発表していこうと

──ちなみに、田中さんが個人的に好きな映画は?

 

田中 私、クルマが大好きなので、クルマに関係している映画が好きなんです。『ベイビー・ドライバー』や『ソウル・バイブス』、あと『ワイルド・スピード』シリーズも好きですね。

 

──クルマ好きになったきっかけは?

 

田中 母がクルマ関係の仕事をしていることもあり、小さい頃から外車を見る機会が多くて、「わぁ、かっこいいなぁ」と思っていたんです。なので、18歳になったと同時にすぐ免許を取りました。今ではどこに行くときもクルマに乗ってしまいますね。

 

──現場に常に持っていくモノは、やはりカメラですか?

 

田中 そうですね。フィルムカメラは必ず持っていきます。アナログなところに魅力を感じてから5年ぐらい経つんですが、「CONTAX T3」「CONTAX T2」「ナチュラ クラシカ」「ビッグミニ」がスタメンですね(笑)。実際、『炎上シンデレラ』の現場でもオフショットを撮っていたので、公開に併せてどんどん発表していこうと思っています。

 

(C)クエールフィルム

炎上シンデレラ

11月4日(金)より池袋HUMAXシネマズほか全国順次ロードショー

(STAFF&CAST)
監督・脚本:尾崎将也
出演:田中芽衣、飯島寛騎
比佐 仁、見里瑞穂、佐々木史帆、芳村宗治郎、南 ユリカ
佐伯紅緒、山本純嗣、大堀 恵、君嶋麻那、結月 彩、中川可菜、新田さちか、鈴木ゆうか、矢野まなみ
池田 良、永倉大輔、白善 哲 / 横田真悠
大河内健太郎

(STORY)
初主演映画を撮影中にスキャンダルを起こして大炎上、順調だったキャリアを絶たれて表舞台から追放された女優の安西みつほ(田中芽衣)。彼女の主演映画でメイキングを撮影していた田代良一(飯島寛騎)はいつかみつほを主演に映画を撮りたいと思っていたが、その夢も消えた。

一年後に二人は偶然再会し、田代はここぞとばかりに自分の夢を語る。しかし、みつほは芸能界を追放された身。実現の可能性はゼロ。そこに割り込んで来る小劇団を主催しているという謎の男、山倉賢太(大河内健太郎)。ひょんなことからみつほは山倉の舞台に出ることになる。そして田代はみつほと離れたくないばかりに舞台のメイキングの撮影を引き受ける。しかし、みつほにはひと筋縄ではいかない謎めいたところがあった……。

【映画「炎上シンデレラ」シーン写真】

(C)クエールフィルム

 

撮影/映美 取材・文/くれい響 ヘアメイク/長坂 賢 スタイリスト/山田莉樹 衣装協力/モールド、リューク