ツイッター社のオーナーとなったイーロン・マスク氏は、複数の有名人がアカウント名を「イーロン・マスク」に変更したことを受けて、パロディであると明記せずに他人になりすましたユーザーは警告なしにアカウントを永久凍結するとツイートしました。
さらにマスク氏は、以前はアカウント凍結前に警告を出していたが、アカウント検証を広く行うことになったため、警告はなくなると説明しています。
Going forward, any Twitter handles engaging in impersonation without clearly specifying “parody” will be permanently suspended
— Elon Musk (@elonmusk) November 6, 2022
この件が衝撃的だったのは、マスク氏が「ツイッターではお笑いが合法になった」とつぶやいてから数日しか経っていないためです。今のツイッターでは、マスク氏がいつでもルールを変更できるようです。
Comedy is now legal on Twitter
— Elon Musk (@elonmusk) October 28, 2022
たとえばコメディアンのキャシー・グリフィン氏やサラ・シルバーマン氏などは、アカウント名を「イーロン・マスク」に変えた直後、アカウントを一時的に制限されたり永久凍結されています。
以前からツイッターのポリシーには、他人になりすましたり偽名を使う行為についての項目があります。これに違反した際はプロフィールのコンテンツの編集を要請されることがあり、「最初の警告を受けた後に」再度このポリシーに違反した場合は、アカウントは永久に凍結されるとのこと。つまり、一度は事前に警告が受けられるはずでした。
しかしマスク氏のツイートによれば、なりすまし行為は一発でアウトということ。偽名を元に戻す猶予も与えられず、初犯でアカウント永久凍結されるようです。
それにマスク氏は、コンテンツモデレーション評議会を招集するまでは、重大なコンテンツに関する決定は下さないと述べていました。にもかかわらず、独断でアカウント永久凍結の裁定を下したようです。また新たなルール変更は、ツイッターの利用規約にも反映されていません。
Twitter will be forming a content moderation council with widely diverse viewpoints.
No major content decisions or account reinstatements will happen before that council convenes.
— Elon Musk (@elonmusk) October 28, 2022
ただのマスク氏の気まぐれでアカウントを凍結されるなら、安心してツイッターを楽しむこともできないはず。ツイッターのオーナーに相応しい、理性的な振る舞いを期待したいところです。
Source:Elon Musk(Twitter)
via:The Verge