ツイッターでは誰もが月額8ドルの有料サービス「Twitter Blue」に課金することで、アカウントの横に表示される「認証バッジ」がもらえるようになっています。以前は「ツイッター社が本人だと確認しました」という事実を示していましたが、今では「お金を払っています」以上の意味はなくなりました。
その新機能がスタートした直後、偽のイエス・キリストやドナルド・トランプ元大統領、さらに偽の任天堂アメリカ法人などが「認証バッジ」を付ける奇妙な現象が巻き起こりました。
たとえば「Donald Trump」は、「これがイーロン・マスクの計画が上手くいかない理由だ」とツイート。もちろん本物のトランプ元大統領は、ツイッターアカウントが永久凍結されたままです。
また、前からあったパロディアカウントの「Jesus Christ」(イエス・キリスト)も認証を受けることができました。
ほか、Nintendo of Americaを名乗る偽アカウントも認証バッジをゲット。任天堂公式サイトの画像をコピーして指の一部を加工しているようですが、およそ2時間ほど生き延びられたようです。
Can’t imagine why all the advertisers are pulling out of Twitter lmao pic.twitter.com/pg55WXkxhS
— Jason Schreier (@jasonschreier) November 9, 2022
NBAのスーパースター選手であるレブロン・ジェームズを騙るアカウントや、PCゲームプラットフォームValveの偽物も認証バッジを付けていたとのこと。これらは「パロディと断らないなりすましはアカウント永久凍結」という新ルールで処分されていようですが、次々と偽物が現れるイタチごっことなっています。
ツイッターは一時、すでに認証バッジが付与されていたアカウントに「公式」ラベルを表示しましたが、1日足らずで撤回しています。今後も、認証バッジをめぐる混乱はしばらく続きそうです。
Source:The Verge