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自己啓発
2022/12/1 21:30

秋元康はなぜ犬のうんちを踏んでも感動できたのか?−−ものの見方を180度変える1冊

人間、生きているとついているときもあればついていないときもある。たとえば、道を歩いていて犬のうんちを踏んでしまったとしよう。そのとき、「ついてないなぁ」と思うことだろう。

 

しかし、犬のうんちを踏んで「俺はラッキーだ!」と思う人もいる。その人は、秋元康。そう、あの秋元康だ。

なぜ、秋元康は犬のうんちを踏んで感動したのか

犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ』(ひすいこうたろう・著/祥伝社・刊)は、物事をポジティブにとらえることで、日々の生活を前向きにしようという主旨の本。そのなかのひとつの例として、タイトルにもある「犬のうんちを踏んで感動する秋元康」の話が出てくる。

 

秋元康が犬のうんちを踏んで感動したシチュエーションは以下の通り。ロサンゼルスでタクシーから降りた瞬間の一歩目で犬のうんちを踏んだ秋元氏。普通なら「ついてないな」と思うところ、感動のあまり一歩も動けなかったそう。いったいどういう考え方をすれば、犬のうんちを踏んで感動できるのか。

 

ロサンゼルスでタクシーを降りた一歩目にウンコがある確率。
そしてそれを見事に踏む確率。
もしロサンゼルスの友達に電話をして迎えにきてもらっていたら、タクシーに乗ることはなかったのでウンコは風化していた。犬がここを通る前だったらそもそもウンコはなかった。すべてが重なったから、このウンコを踏める確率にドンピシャで行き当たることができた。

(『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ』より引用)

 

偶然が重なって、低い確率の現象に行き当たったことがラッキーだと、秋元氏は考えたのだ。一見マイナスな現象も、見方を変えるとラッキーに変わる。本書のテーマはまさにこれなのだ。

 

自分を客観視して、自分事を他人事にする

自分の価値観だけで物を見ていると、どうしてもマイナスなものはマイナスのまま捉えてしまう。しかし、客観的に自分を見ると、そのマイナスの現象もプラスに見えることがある。

 

自分の身に降りかかったツラいことを他人事にしてしまえばいいのです。
他人事にする方法は、自分の境遇をネタにして、できるだけ明るく話すことです。「話す」ことで、それを自分から「放す」ことにつながります。

(『犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ』より引用)

 

よく、お笑い芸人が自分の不幸話をおもしろおかしく話したりしているのを見かける。自分に降りかかったマイナスの要素を、他人に披露することでプラスにしている例と言えるだろう。

 

自分の欠点も、他人から見れば長所になり得る。マイナスの要素をどれだけ自分で受け入れ、それを他人に見せていくか。それができれば、もう自分からマイナス要素がなくなって、常にハッピーな状態になれるのではないだろうか。

 

人生を楽しくするためのヒントが得られるかもしれない

本書を読んでいると、マイナスをプラスに変える考え方が目白押しなので、なんとなくポジティブな気分になれる。

 

僕は最近、プライベートな人間関係で悩んでいて、あまり相談できる人もいないので、なんとか自分で切り抜けなければといろいろ試行錯誤していたのだが、本書を読んで「俺は今、人知れず世界(僕の周りの人たち)を救おうとしているヒーローなんだ」とちょっと思ったりもした。まあ、そんな大げさなものでもないのだが。

 

ただ、世間の常識がすべてというわけでもないし、自分の価値観が他人の価値観と一致するとも限らない。そう考えると、自分の考え方だけがすべてではないし、他人の考え方がすべてではない。

 

だったら、未来が楽しくなるような思考回路にして、なんとなく毎日が楽しいと感じるようにするのがいいのでは、と本書を読んで感じた。

 

もし、あなたが今何かで悩んでいたり困っていたら、本書を読んでみるといいだろう。おそらく気分が軽くなるし、何か解決策につながるヒントが見つかるかもしれない。

 

人生のヒントなんて、ほんとにどこに転がっているかわからない。もしかしたら、この本があなたにとってのヒントになる可能性は充分あるだろう。

 

【書籍紹介】

犬のうんちを踏んでも感動できる人の考え方 ものの見方クイズ

著者:ひすいこたろう
発行:祥伝社

最悪を0.1秒で最高に。だから、今日が人生で一番面白い日。

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