マイクロソフト(以下、「MS」)は先週、AIチャットの技術を組み込んだ新たな検索エンジンBingとEdgeブラウザーを発表しました。発表から48時間で100万人以上が「新しいBing」プレビューのウェイティングリスト(招待を受けるための待ち行列)に登録するほど人気を集めていますが、これを受けて同社は(自社Edge以外の)すべてのブラウザに対応させるつもりのようです。
MSのYusuf Mehdi副社長は、AI機能を備えたBingプレビューについて最新情報をツイートし、2月15日現在ではテストや学習、改善を行うために限定プレビューとなっており、徐々に公開範囲を広げているという趣旨のことを述べています。
Hey all! There have been a few questions about our waitlist to try the new Bing, so here’s a reminder about the process:
We’re currently in Limited Preview so that we can test, learn, and improve. We’re slowly scaling people off the waitlist daily.
If you’re on the waitlist,… https://t.co/06PcyYE6gw pic.twitter.com/Lf3XkuZX2i
— Yusuf Mehdi (@yusuf_i_mehdi) February 15, 2023
最初の48時間で100万人以上が押し寄せていましたが、今後数週間のうちに利用できる人を「数百万人」に広げる予定とのこと。
また「BingとEdgeをデフォルトの検索エンジンとブラウザとして使い、Bingモバイルアプリをインストールしているユーザーを優先」と明かしており、早く使いたい人はこの指示に従ったほうが良さそうです。実際、その通りに行うとウェイティングリスト登録から1日足らずで利用可能となりました。
さらにMehdi氏は、マイクロソフトが時間をかけて、AIチャット機能搭載のBingを全てのブラウザに対応させる「つもり」だと述べています。
記事執筆時点では、「新しいBing」を使えるブラウザーはEdgeだけであり、Google Chromeではサンプル版(「おいしい3品コースのメニューを作成してください」など)が確認できるだけ。MSがその制限を解除するのはうれしい話ですが、AIチャットの人気の高さをEdgeブラウザーの普及に繋げたい狙いもあるはず。とすれば、ChromeやFirefoxで利用できるのは、少し先のことになるかもしれません。
Source:Yusuf Mehdi(Twitter)
via:9to5Google