ネットワーク機器を製造・販売するTP-Link(ティーピーリンク)は8日、無線LANルーターやネットワーク中継器など5製品を発表しました。
TP-Linkは、無線LANルーターで世界トップシェアを誇る中国のメーカー。世界120か国以上で展開しており、2016年第1四半期の世界シェアはなんと45.94%と、2位以下に圧倒的な差をつけているネットワーク機器界の巨人ともいえる存在。そんな巨大メーカーが、創業20周年となる2016年より、満を持して日本市場に参入してきました。
すでに2016年2月よりAmazonや楽天といったオンラインストアで商品を発売していましたが、日本でのシェアを一気に拡大すべく、今秋~年末にかけて、バラエティに富んだ製品を次々に発売します。
注目は、「NitroQAM」(1024-QAM)と4ストリームにより、前世代モデル比で25%以上の通信速度を達成したIEEE 802.11ac/n/a/g/b対応無線LANルーター「Archer C5400」(12月末発売予定)と「Archer C3150」(11月中旬発売予定)。いずれも先進的な技術を搭載しながら、C5400が参考価格2万9800円、C3150が参考価格1万9800円と、低価格を実現しています。
両機種とも、4台までのデバイスに同時にデータを送信することで、最大4倍の効率を実現する「MU-MIMO」に対応。さらに、デバイスに最適な周波数帯に自動的に接続する「Smart Connect」機能を搭載しています。
Archer C5400は、8本のアンテナを装備し、3つの異なるワイヤレスバンド(5GHz 1/2、2.4GHz)を利用できるトライバンドWi-Fiを採用。通信速度は5GHz帯が最大2167Mbps、2.4GHz帯が最大1000Mbps。
Archer C3150は4本のアンテナを装備し、デュアルバンドに対応。通信速度は5GHz帯が最大2167Mbps、2.4GHz帯が最大1000Mbps。
このほか、初めて日本市場向けに開発された低価格モデル「Archer C55」(参考価格5180円/12月中旬発売)や、持ち運びしやすい小型モデル「TL-WR802N」(参考価格2180円/11月8日発売)、無線LAN中継器「RE450」(参考価格7180円/11月8日発売)なども登場しました。
「高性能かつ低価格」を武器に、世界でシェアを拡大してきたTP-Link。バッファローやNECといった国内メーカーが高いシェアを持つ日本市場でも覇権を握ることができるのか、注目が集まっています。