サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold5」のヒンジ(折りたたみ軸)が新規設計となり、それに伴い最終テストが実施されていると報じられています。
韓国の電子業界誌The Elecによると、サムスン電子は「(今年)下半期に発売する折りたたみスマホ新製品に採用する水滴型ヒンジ」の最終信頼性テストを行っているとのこと。この試験は1か月あまり続けられ、ヒンジの最終的なコンセプトが確定するようです。
ここでいう水滴型ヒンジとは、折りたたんだときに画面が内側にたわみ、上下が密着するように設計されたものです。このたわんだ部分が丸くなるため「水滴型」と呼ばれているわけです。現行モデルのGalaxy Z Fold4が採用する「U字型ヒンジ」と比べれば画面のシワがなくなったり、少し薄くなったりするなど複数のメリットがあります。
実際The Elecによれば、Galaxy Z Fold5の厚さは14mm以下になるとのこと。Galaxy Z Fold4のヒンジ部分の厚さは15.8mmであり、2mm近く薄くなるようです。
また今回の報道では、20万回および30万回もの折りたたみ耐久テストをすることも報じられています。20万回は基本テスト、30万回は「限界」テストとのこと。20万回折り曲げたんだ場合は変化幅が15%、つまり初期強度の85%程度が維持されることを目標としているようです。
2019年にサムスンの初代折りたたみデバイスGalaxy Foldが発売されてから、今年で4年目。2022年に登場したGalaxy Z Fold4は耐久性も増したと好評ですが、次期Galaxy Z Fold5では「薄くて頑丈」を期待したいところです。
Source:The Elec
via:9to5Google