乗り物
クルマ
2016/12/23 17:00

ロレックス・デイトナ新モデルにトヨタの燃料電池車ーーこだわりまくった超人気車&時計たち

高級スポーツカーやハイブランドの腕時計は、いつの時代も男性の憧れです。簡単に手に入るものではありませんが、苦労してでも手に入れる価値のあるものばかり。今回はそんな憧れのクルマ&時計を紹介します。

 

クルマ編:人気車種は納車まで数年待ちは当たり前!

新車を注文した場合、納車までだいたい1か月かかります。しかし、なかには3年待ちという車種も存在します。それほど待ってでも欲しくなる人気車種に秘められたメーカーのこだわりとは? 話題のモデルについてモータージャーナリストの岡本幸一郎さんが解説します。

 

【いま発注すると……2019年以降納車見込み】

納車時期は3年後!? 人気沸騰の燃料電池モデル

 20161110_blnak1_2

トヨタ

MIRAI

723万6000円

ハイブリッド車で世界をリードしてきたトヨタが、燃料電池車においても他社に先駆けて実用化。まさしく“未来”感あふれる内外装デザインも特徴です。4人乗りのみの設定となっています。

 

20161110_blnak1_3
↑自社開発の高圧水素タンク。内部の水素と空気中の酸素から電気を発生させて走行します

 

新ジャンルの製品だけに自社開発で高品質をキープ

新ジャンルの製品だけに、通常は他社から供給を受ける高圧水素タンクを自社開発するなど、慎重に生産している。受注が好調で増産が決定しましたが、納車が追いつかない状況です。

 

 

【いま発注すると……2018〜2019年ごろ納車見込み】

20161110_blnak1_4

ホンダ

NSX

2370万円 2017年2月27日発売

2005年の初代の生産終了からの沈黙を破り復活した2代目スーパースポーツモデル。3.5ℓV6ターボエンジンと計3つのモーターを組み合わせたSH-AWDを搭載します。

 

↑溶接のエキスパートが部品ひとつひとつを目視検査。高い剛性を確保します

 

丁寧な組立と徹底した点検で1日の生産台数はわずか8台!

エンジン1基の組み立てに6時間以上など手間ひまかけて製造しており、生産台数は1日8台。日本市場向けは年間100台しか作れません。

 

 

【いま発注すると…… 2017年1〜2月ごろ納車見込み】

20161110_blnak1_6

ホンダ

S660

198万円〜218万円

2015年に登場した世界最小のミッドシップ2シーターオープンスポーツ。軽自動車初の6速MTを搭載するなど、仕様は本格的です。

 

20161110_blnak1_7
↑オープンルーフが特徴です。出荷前にシャワーテスターで防水性を念入りに確認

 

人の手と機械を融合させた専用工程で丁寧に製造

機械と技術者の手作業を合せた工程を採用し、スポーツカーらしい走りと質感を実現。先日、生産台数が1日40048台に引き上げられました。

 

【正式発売前から入手困難の予兆アリ】

トヨタ C-HRの納車は2017年初夏!?

トヨタ C-HRは、2016年末発売の新モデル。11月上旬からウェブで先行商談受付が開始される予定ですが、既に行われている販売店の仮予約の状況によると、非常に好評の模様です。納車が2017年4月~初夏になる可能性があります。

 

20161110_blnak1_8

トヨタ C-HR

価格未定 2016年末発売

スピード感あふれるボディと、たくましい足回りが特徴のコンパクトSUV。衝突回避支援パッケージなど、先進的な装備が充実しています。

 

20161110_blnak1_9
↑SUVとしてはラゲッジルーム容量は少なめ。2ドアクーペのようなデザインも特徴です

 

時計編:圧倒的人気で正規店では常に在庫が枯渇気味! ロレックス・デイトナを捕獲せよ!

ロレックスのデイトナは、正規店では最も入手困難といわれる腕時計。しかも、今年は新型に移行し、その人気に拍車をかけています。世界中で愛される理由と、今後の市場の動きについて解説します。

 

限られた上顧客しか店頭で拝めない激レアモデル

機械式腕時計で最も高い人気を誇るデイトナの新型が今夏に日本上陸するやいなや、ファン同士の熾烈な争奪戦が巻き起こっています。艶やかな光沢を放つセラミックベゼルを搭載した本作は、旧型を超える高級感が特徴。その人気ぶりから正規店では在庫切れが続き、予約や取り置きサービスを受け付けない状態となっています。まさにいま最も手に入れるのが難しい高級時計の1本といえるでしょう。

 

そんなレアモデルの確実な入手方法は、並行店での購入。大手ショップなら店頭に新型デイトナを並べており、人気の白文字盤も選べます。ただし、相場は定価を大幅に超える200万。驚くべきプレミア価格ですが、デイトナにはそれだけ人を惹きつける魅力があります。

 

新モデル登場で市場激変!

20161110_blnak1_10

ロレックス

オイスター パーペチュアル

コスモグラフ デイトナ

Ref.116500LN

正規価格127万4400円

並行相場200万円

“キング オブ クロノ”の異名を持つ高級クロノグラフ。今夏発売の最新モデルはセラクロム製ベゼルに目盛りをプラチナコーティングした高級感満点の作りが特徴です。パワーリザーブ72時間。SS。100m防水。

 

MOVEMENT 4130
↑ムーブメントCal.4130を搭載。ロレックスが10年かけて製造した傑作です

 

Oyster Perpetual Cosmograph Daytona
↑先代から継承したルーレット刻印。偽物と本物を見極めるための装飾です

 

旧型デイトナもプレミア化の可能性大!

20161110_blnak1_13

ロレックス オイスター パーペチュアル

コスモグラフ デイトナ

Ref.116520

正規価格124万2000円

並行相場160万円

生産中止となったロレックスの時計は、価値が一気に高まる傾向があります。しかも今回は同社を代表するデイトナであり、メタルベゼル仕様の最終形。希少性が高まった数年後には、現在の価値を大幅に超えるプレミア時計になることが確実です。いまなら並行店で新品や中古美品が並んでいます。先物投資として旧型モデルの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

“デイトナ”はなぜ愛される?

視認性に優れた反転色のインダイアルやベゼル上のタキメータースケールなどレーシング・クロノグラフとして完成されたデザインが魅力。俳優兼レーサーのポール・ニューマンなどが愛用という逸話も、虜にさせる所以です。

 

20161110_blnak1_14
↑レースの聖地「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」がモデル名の由来です

 

【デイトナ市場の動き予想】

正規店は枯渇状態が半永久的に続きそう

デイトナの正規品は日本ロレックスを通して仕入れていることから、安心感で選ぶファンが多数。前作のときと同様に、枯渇状態は半永久的に続く可能性が高いです。一方、並行店では来年には市場が落ち着き、出回る個体が増えてくると予想されます。為替が円安方向に動けば、価格相場も200万円を切ることが期待できるでしょう。

 

【解説】

モータージャーナリスト/岡本幸一郎さん

1968年生まれ。幅広く市販車の最新事情を網羅しています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。