車中泊にキャンプ、グランピングから釣りにバードウォッチングなどアウトドアの楽しみ方は十人十色。しかし目的地に行くまでの移動手段となると頼れる相棒で行きたいものだ。さあ、いまこそ“行動制限”のないクルマで出かけよう!
※こちらは「GetNavi」2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が選びました!
モータージャーナリスト
海野大介さん
自動車雑誌の編集部や船の専門誌を渡り歩く。小型船舶やA級ライセンスなど遊びの資格を所持する40代。現在はウェブへの寄稿を中心に活動中。
三菱独自のAWCが生む高い走行性能が魅力
三菱
アウトランダー PHEV
484万1100円〜570万5700円
三菱の新しい旗艦モデル。力強く存在感のあるエクステリアや上質で先進的なインテリアが特徴だ。三菱独自のS-AWCや前後輪でのブレーキAYCが生み出す高い旋回性能や安定性は、背の高いSUVであることを忘れてしまうほど。
SPEC【P】●全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm●車両重量:2110kg●パワーユニット:2359cc4気筒DOHC+ターボ+2モーター●最大出力:98kW/5000rpm●最大トルク:195Nm/4300rpm●WLTCモード燃費:16.2km/L
レジャーから非常時までマルチに活躍するSUV
アウトドアで大活躍する地上最低高の高いSUV。同カテゴリで世界初となるプラグインハイブリッド車になったアウトランダーは、2021年にフルモデルチェンジした。パワートレインは2・4lのガソリンエンジンに前後2つのモーターを組み合わせ、発進時から高速域まで抜群のレスポンスと加速性能を誇る。
非常時などにクルマを家の電源として使えるV2Hに対応しているのも魅力のひとつ。その性能はガソリン満タンならエンジンによる発電を含め、約120kWhの電力を供給できる。これは一般的な家庭の12日ぶんの使用量に相当。同車には100V対応のAC電源も装備しており、グランピングなどでも頼れる1台だ。
海野’s ジャッジ
PHEVの力強い走りや航続距離、非常時でも“使える”装備の数々。三菱の旗艦モデルということを考えても、これらがすべて500万円台というのは抜群のコストパフォーマンスだ。
高い悪路走破性能とワイルドなスタイルが人気
トヨタ
RAV4
293万8000円〜563万3000円
力強さと洗練さが融合したデザインのSUV。パワーユニットはガソリン、ハイブリッド、PHVの3種が揃う。4WDはガソリン車とそれ以外で異なるメカニズムとなる。先進安全装備はどのグレードでも充実。
SPEC【ハイブリッド Adventure】●全長×全幅×全高:4610×1865×1690mm●車両重量:1700kg●パワーユニット:2487cc4気筒DOHC●最大出力:178PS/5700rpm●最大トルク:221Nm/3600〜5200rpm●WLTCモード燃費:20.3km/l
海野’s ジャッジ
ミドルSUVクラストップレベルの容量を持つラゲッジルームや、オフロードも余裕で走れる走行性能はアウトドアユースにぴったり。PHVも加わり、高い商品力も魅力のモデルだ。
低重心エンジンを搭載する実力派ミドルクラスSUV
SUBARU
フォレスター
299万2000円〜363万円
全モデルにSUBARUの定番システムであるAWDシステム、アイサイト、水平対向エンジンを装備する。またモーターを組み合わせたパワートレインを持つe-BOXERも設定。グレードごとにキャラクターが分けられているのも同車の特徴と言える。
SPEC【SPORT】●全長×全幅×全高:4640×1815×1715mm●車両重量:1570kg●パワーユニット:1795㏄水平対向4気筒DOHC+ターボ●最大出力:177PS/5200〜5600rpm●最大トルク:300Nm/1600〜3600rpm●WLTCモード燃費:13.6km/l
海野’s ジャッジ
ひと目でそれと分かるダイナミックかつソリッドなデザイン。十分なロードクリアランスや悪路からの脱出をサポートする「X
モード」など、走りに重点を置いているのはSUBARUらしい。
車中泊もおまかせ! 足を伸ばして仮眠、いや爆睡できるクルマはこのモデルだ!
室内の広さや快適さがウレシイ日産自慢の新型ミニバン
日産
セレナ
276万8700円〜393万3600円
2022年にデビューした5代目モデル。同車の美点でもある室内空間の広さや利便性はそのままに、移動時の快適性を追求し、先進技術を搭載する。初代からの「BIG」「EASY」「FUN」のコンセプトはいまも受け継がれている。
SPEC【e-POWER ハイウェイスターV】●全長×全幅×全高:4765×1715×1870mm●車両重量:1810kg●パワーユニット:1433cc直列3気筒DOHC●最大出力:98PS/5600rpm●最大トルク:123Nm/5600rpm●モーター最高出力:163PS●モーター最大トルク:315Nm●WLTCモード燃費:19.3km/l
海野’s ジャッジ
2Lのガソリン車と1.4L e-POWERの2種がラインナップした新型セレナ。e-POWERモデルでも8人乗りが実現した。多彩なシートアレンジは健在で車中泊も余裕なのがうれしい!
四角い実用的なクルマならフランス車におまかせ!
シトロエン
ベルランゴ
384万5000円〜455万4000円
多くの荷物を積んで家族や友人との旅行に適したレジャーアクティビティビークルは、シトロエンが23年前に生み出したセグメント。その代表格であるベルランゴは、広くスクエアな室内が特徴だ。収納空間も豊富に用意されており便利に使える。
SPEC【SHINE BlueHDi】●全長×全幅×全高:4405×1850×1850mm●車両重量:1600kg●パワーユニット:1498cc直列4気筒DOHCディーゼル+ターボ●最大出力:130PS/3750rpm●最大トルク:300Nm/1750rpm●WLTCモード燃費:18.1km/L
海野’s ジャッジ
シンプルなデザインと内装でもキラリと個性が光るのがフランス車の良いところ。1.5Lのディーゼルターボは1750rpmで最大トルクを発揮し、力強い走りができるのがイイ!
本格オフローダー!
軍用車がルーツのクロカン4WDの代名詞
ジープ
ラングラー
870万円〜1030万円
シンプルなスタイリングで多くのファンを魅了し続ける、軍用車がルーツのクロカンの雄。現行モデルは2018年デビューの4代目だ。装備充実のサハラと最強仕様のルビコンがラインナップ。いずれも2Lの直列4気筒ターボエンジンを搭載する。
SPEC【Unlimited Sahara 2.0L】●全長×全幅×全高:4870×1895×1845mm●車両重量:1960kg●パワーユニット:1995cc直列4気筒DOHC+ターボ●最大出力:272PS/5250rpm●最大トルク:400Nm/3000rpm●WLTCモード燃費:10.0km/L
海野’s ジャッジ
ブランドの象徴である7スロットグリルや無骨ながらシンプルなデザインなど、唯一無二の世界観が特徴。アダプティブクルーズコントロールなどの先進装備が多く備わっているのも魅力だ。
ホビーベースにもなる実用的軽商用車が誕生!
スズキ
スペーシア ベース
139万4800円〜166万7600円
軽貨物自動車として開発された、いわば“働くクルマ”。後席は自由度が高く、自分のアイデア次第で車中泊やワークスペース、趣味の空間としても使える。ラインナップされる4WD車の荷室床面地上高はFF車と同じなので、荷物の積載もしやすい。
SPEC【XF 2WD】●全長×全幅×全高:3395×1475×1800mm●車両重量:870kg●パワーユニット:658cc直列3気筒DOHC●最大出力:52PS/6500rpm●最大トルク:60Nm/4000rpm●WLTCモード燃費:21.2km/L