アマゾンは2019年から米国で、音声アシスタントAlexa向けに俳優のサミュエル・L・ジャクソンなどセレブ(有名人)の声を販売しています。しかし、このサービスがまもなく終わり、すでに買った人も利用できなくなることが明らかとなりました。
これまで、ジャクソン氏の他にシャキール・オニール氏とメリッサ・マッカーシー氏の3人の音声が米アマゾンで提供されていました。発売時には0.99ドル(約138円※)、値上げ後も4.99ドル(約695円)と安価でしたが、多くのユーザーは今後も長らく使えると期待していたようです。
※1ドル=約139.2円で換算(2023年6月1日現在)
この機能はAlexa機器に3人のセレブのうち、1人の声を追加するというもの。「ヘイ(セレブ名)」と音声で呼びかけると、天気を教えてくれたり、ジョークを話したり、音楽を演奏したり、それぞれ違った受け答えをしてくれました。
アマゾンの広報担当者はテックメディアのThe Vergeに対して「3年間続けましたが、セレブ声のサービスを終了します」とコメント。「「お客様は限られた時間だけ声の使用を続けることができ、カスタマーサービスに連絡して払い戻しを受けることができます」と付け加えています。
なお、ジャクソン氏のページには「4月30日までヘイ、ジャクソン!が使えます」との趣旨が書かれていますが、アマゾンは6月30日までと訂正。オニール氏とマッカーシー氏の音声は2023年9月30日までサポートが続くそうです。
マーベル映画への出演などで知られるジャクソン氏の声がAIアシスタントに使われると発表されたとき、まるでアイアンマンを助けるAIのジャービスのようだと話題を呼んでいました。残念なお知らせではありますが、Alexa事業は年間50億ドル(約6960億円)以上の営業損失を出していると報じられていたこともあり、経費削減の一環なのかもしれません。
Source:The Verge