ここ数年は自宅でのんびりホームシアターを楽しむ習慣が身につきました。我が家で使用しているプロジェクターはXGIMIの製品の中で最上位にあたる「Horizon Pro」ですが、そのXGIMIの新商品「MoGo 2 Pro」が発売。MoGo 2 Proの公式サイトでの価格は8万200円(税込)です。
従来製品である「MoGo Pro+」もお借りできたので、従来からどんなところが進化したのか比較しながら見ていきましょう。
バッテリー非搭載だから、従来モデルと用途は違いそう
MoGo 2 Proの本体サイズは約幅119×奥行き108×高さ161mmで、重量は1.1kg。MoGo Pro+と比較してみると一回り大きくなって、同社のHaloシリーズに近い印象です。
ただし、MoGo Pro+がバッテリー内蔵のモバイルプロジェクターという位置づけだったのに対し、MoGo 2 Proはバッテリー非搭載で据置用途の強いホームプロジェクター。後継機種とはなりますが、用途としては少し変わってくるのかもしれません。
背面の端子類は、左から電源となるUSB Type-C(USB PD対応)、外部ストレージなどを接続できるUSB Type-A、パソコンやゲーム機などの外部機器を接続するHDMI2.0入力、そしてヘッドフォン出力。底面には三脚ネジも切ってありますので、カメラ三脚に固定したり、ミニ三脚を使ってテーブル上で角度を変えたりと、設置も容易です。
スピーカー出力は従来の3W×2基から8W×2基へとアップ。これにより低音の迫力が増しました。4つのオーディオモード (スポーツ、映画、ニュース、音楽)も搭載されているので、スポーツ観戦や映画/音楽などもより楽しめます。
ちょっと明るくなり、補正とオートフォーカスではうれしい進化
投影解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)。100インチの大きさで投影した場合、スクリーンまでの距離は約2.6mでした。
Android TV 11.0搭載なのでGoogle Playから本体にアプリをインストールでき、各種動画ストリーミングサービスも簡単に利用できます。もちろんスマホやタブレットの画面をWi-Fi接続でキャストすることも可能です。
明るさはMoGo Pro+の300ANSIルーメンに対し、MoGo 2 Proは400ISOルーメン。単位表記が変更されたのでわかりづらいですが、従来品より少し明るくなりました。同時に投影してみても肉眼で確認できるくらいの違いはあります。とはいえ劇的に明るくなったわけではありません。体感としては部屋がしっかり暗い状態であれば、100インチ程度までなら実用範囲内だと思います。
そして進化したのが、自動台形補正とオートフォーカス。従来のXGIMI製品では自動補正用のマーカーが表示されて、その間は映像表示が途切れてしまいましたが、MoGo 2 Proでは映像を流したまま補正してくれるようになりました。
また、スクリーンなどがなくて白壁に投影するような場合、障害物自動回避機能で絵画や壁掛け時計などの障害物を自動的に検知して、最適なサイズに投影してくれます。もちろん、手動操作での4点台形補正も搭載されていますので、据置型として使うなら一度設定してしまえば固定可能です。
さらに、お子様やペットなどが誤って、スクリーンを横切ってしまっても目を保護するアイ・プロテクション機能が搭載されました。赤外線によってスクリーン前にある遮蔽物の存在を検知して自動的に調光してくれます。
バッテリー非搭載でも屋内・屋外問わず使える
ここまでスペックや特徴を見てきましたが、より明るくなって自動補正機能が進化して、音質も向上、ホームシアターとして導入するのも手軽で優秀だと思います。
バッテリーが搭載されていないので、位置づけ的には据置型のホームプロジェクターとなっていますが、コンパクトなオールインワン・プロジェクターなのでいろんなシーンで使いたくなりますよね。家庭内でもリビングはもちろん、寝室や子供部屋へ移動しても面倒な設定不要で、すぐに大画面が楽しめます。
そこでポータブル電源とともに、キャンプに持って行って使用。しっかりと暗くなってからであれば、テント内だけでなく屋外でも大画面を楽しめました。周りに誰もいなければ、本体の内蔵スピーカーから音声も楽しむことができますね。音を出せないとしてもスマホの写真を大画面で投影してみんなで楽しむなどと、グループキャンプなども盛り上がるでしょう。
また、電源がUSB PD対応になったことでポータブル電源がなくても65W以上のモバイルバッテリーであれば動作してくれます。外出先やアウトドアでも使いやすいでしょう。いろんな場所に持ち出して、手軽に大画面を楽しむような使い方に向いているプロジェクターだと思います。
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