紅茶は世界で最も生産量が多いお茶です。各国の文化や暮らしをより深く、そして豊かにしてきた歴史がありますが、いちばんの魅力は「安らぎ」「活力」といった“味覚”をこえた力が人に安らぎを与えるからだと言われています。
キリンの「紅茶と暮らし研究所」は、これまで紅茶に関する数々の研究結果をレポートしてきました。先日は、「冬こそ知っておきたい、紅茶を飲むべき3つの理由」を発表。このレポート結果が興味深いものだったので、本稿では「なぜ紅茶を飲むべきなのか?」を紹介します。
その1)インフルエンザの予防に効果あり!?
紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」には、インフルエンザの感染に関わるタンパク質分解酵素(Rgp)の作用を抑える働きがあるとのこと。日本大学歯学部細菌学・落合邦康教授の研究によると、タンパク質分解酵素(Rgp)は歯周病原菌の一種を分泌しており、歯肉炎や歯周病を悪化させるだけでなく、インフルエンザウィルスの感染を促進させるとされているようです。
また、紅茶ポリフェノールはこの歯周病原菌の生育自体も抑制。タンパク質分解酵素(Rgp)を阻害する効果があり、なんと通常飲用時の約1/100の濃度で認められているそうです。冬に温かいお茶を飲むなら、インフルエンザ対策が期待できる紅茶が得策といえるでしょう。
2)紅茶の酵素が血糖値上昇を抑制!?
「紅茶と暮らし研究所」と早稲田大学の高見澤先生が行った実験によると、紅茶は糖の分解を抑制することで、腸で吸収される糖の量を減らして血糖値の上昇を抑える効果が確認されています。
血糖値が急激に上がったり、高い状態が続いたりするとメタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病のリスクが高まるといわれており、食事をしながら紅茶を飲めば食後の血糖値の上昇を抑えてくれるのです。
3)紅茶のフラボノイドが口臭予防にも役立つ!?
「紅茶と暮らし研究所」の実験から、紅茶に含まれるフラボノイドなどがニンニクのにおい成分である「メチルメルカプタン」を消臭する効果が高いことが判明。実験による機器分析では、紅茶を飲んだ場合では、水や緑茶に比べると「メチルメルカプタン」の量が1/3~1/5に減少していたようです。
また、官能評価では分析値以上にその差が大きくなりました。これは、紅茶の香りによるマスキングが効果に関係していると考えられています。においが気になるものを食べたら、紅茶を飲んでおくと口臭が抑えられて安心です。
キリン「午後の紅茶」は今年で30周年!
さて、ここまでは「冬に紅茶を飲むべき理由」を紹介してきましたが、はたしてどの紅茶を飲めばいいのでしょうか? 日本メーカーの紅茶のなかでもぜひ試してほしいのが、「紅茶と暮らし研究所」を設立したキリンの「午後の紅茶」です。同ブランドは今年で30周年を迎えており、直近でも2種類の新商品を投入します。
<30周年を記念した限定ブレンド>
午後の紅茶 エスプレッソ ティーラテ(250ml)
希望小売価格138円(税抜)
「午後の紅茶」が30年間培ってきた紅茶の知識や技術を集約させた商品。紅茶の新たな飲用シーンとなったオンタイム(仕事中)の休憩時間などを想定し、「嗜好性と飲みごたえ」を追求しています。コーヒーのエスプレッソのように高温・高圧で抽出した紅茶をブレンド。紅茶の味を楽しむ大人向けのティーラテです。
<今年で発売3年目を迎える人気商品!>
午後の紅茶 アップルティーソーダ(500ml)
12月6日発売
希望小売価格140円(税抜)
冬のパーティーシーンにぴったりな一本。芳醇なアップルの香りと炭酸の心地よい刺激が楽しめます。パッケージには、ストーリーにリンゴが登場する白雪姫をはじめとしたディズニーキャラクターを採用。デザインは全4種類です。
厚生労働省によると、2016年第44週(10月31日~11月6日)のインフルエンザ患者は2903人で、昨年同期の約5.4倍。例年になくインフルエンザが猛威を振るっているのです。今後はクリスマスや忘年会、正月といったビッグイベントも控えているので、紅茶を飲んでしっかりとインフルエンザの予防をしておきましょう。