一目でわかる独創的なノートの造りと製品の高級感で日本にもファンの多いモレスキンが、2017年春夏コレクションの発表会を開催した。
2017年のモレスキンのテーマは「Naturally Smart Storyline」ということで、会場では時代に左右されない感覚(=Nature)と知性・優雅さ(=Smart)を備えたと謳う新製品の数々が展示されていた。
まず入口近くで目を引いたのが、昨年発売された布製ハードカバーノート「Blend collection」の新柄4色。厚い織りの表紙は冬物ジャケットのようなどっしりした感触で、手にすると“ほわり”とした暖かみが感じられる。
モレスキンといえば、合皮のしっとりした表紙が代名詞。布表紙の「Blend collection」は違和感があるかと思ったが、角丸のフォルムにゴムバンド、そして裏表紙のネームタグなどの遊びを含めた全体のイメージは、やはり「モレスキンみがある」としか表現できない。
さて、ファンが毎年楽しみにしている限定版ノートだが、2017年春発売のモデルは「ピーターパン」「キース・ヘリング」「美女と野獣」「ミニオンズ」の4種類。
「美女と野獣」といえば、どうしてもディズニープリンセスのようなお姫様イメージになりがちだが、モレスキンは野獣推し。ザックリとした爪痕を箔押しにした、シンプルでかっこいいデザインとなっている(薔薇の花をデザインしたファニーなデザインもある)。
映画でお馴染み「ミニオンズ」は、イエローとブルーの表紙にケビン、スチュアートなどキャラクターが溶け込んだデザイン。
とてもポップなカラーだが、かわいいミニオンズがカチッと収まりよく入っているおかげで、見た目に浮ついた感が少ない。40代以上のおじさんがプライベート用ノートとして使うのも意外とありかもしれない。巻いてある紙帯の裏にゴーグルが印刷されていたり、かわいい目玉&ゴーグルシールが付属したりというオマケもうれしい。
一方、限定デザインダイアリーは「不思議の国のアリス」「スターウォーズ」「ピーナッツ」の3種類。
他にもダイアリーコーナーでは、2013年以降ラインナップから消えていたハードカバーの「デスクカレンダー」が復活していた。
「デイリーダイアリープよりも少し分厚いか? 」ぐらいの印象のダイアリーを、表紙からガバッと大きくめくってゴムバンドで固定すると、なんと据え置き型の日めくりカレンダーにトランスフォーム。一枚ずつキレイにページが切り離せるようになっており、さらにページを一時保存しておけるインナーポケットまで付いている。手帳として過去を見返すこともできる、モレスキンならではの日めくり手帳といえるだろう。
モレスキンのバッグコーナーでは、新たに「ID Collection」と「ID Device Collection」を展示。
デバイスバッグは内部にタブレットなどを入れるように特化したクッションポケットを設置。フラップをゴムバンドで押さえるモレスキンっぽいデザインと機能性を併せ持つバッグとなっている。