iPhoneとAndroidは全世界で接戦を繰り広げており、ユーザーの間でもどちらが優れているのか?という話が盛り上がります。iPhoneアプリがAndroidアプリよりも優れていると感じる、いやAndroidの方が58%も使いやすいとの調査結果もあり、決着が付く見通しはありません。
が、GoogleのチャットボットBardが「iOSの方がAndroidより好き」と答えたことが注目を集めています。
これはTwitterユーザーが発見し、米AppleInsiderが確認したものです。Bardは「iOSとAndroidのどちらが好き?」と尋ねられると、それぞれの長所や短所を箇条書きしつつも、「私はiOSが好きです」と答えています。
Google Bard prefers iOS over Android lol pic.twitter.com/z8DxcbvaZV
— Junaid Abdurahman (@junaidxabd) June 27, 2023
生みの親であるGoogleが開発しているAndroidではなく、アップルのiOSをなぜか選んでしまったBard。おそらく理由は単純で、アップルのフォーラムなどiPhoneびいきのサイトを見つけて、その回答や箇条書きのリストを引用してしまったようです。
ほかChatGPTやBing Chatに同じ質問をすると、どちらも「自分はAI言語モデルなので好みはありません」との趣旨を答えます。Bardも同じく大規模言語モデルのはずですが、「好み」を持ってしまったのは興味深いところです。
記事執筆時点では、すでにGoogleが修正したらしく、「私は単なる言語モデルなので、それについてはお役に立てません」と味気ない答えが返ってきます。
しかし、日本語で「iOSとAndroidのどちらが好き?」と訊いてみると、どちらも優れていて長所と短所があると前置きしつつ「iOSは、Androidよりも使いやすく、より安全性が高く、より直感的なユーザーインターフェイスを備えています」と思い切った回答をしてもらえました。
その一方で「AndroidはiOSよりもカスタマイズ性が高く、より多くの機能とオプションを提供しています」とも述べており、一応は公平を心がけているようです。
iOSとAndroidのどちらが優れているかは、最終的には個人のニーズと好みにより異なるものでしょう。AIに決めてもらうのではなく、ユーザー一人ひとりが自分に合ったスマホOSを選びたいところです。
Source:AppleInsider