米・カリフォルニア州にあるデスバレー国立公園で先日、気温が49.4℃に達し、登山中だった71歳の男性が死亡しました。まさに殺人的な暑さに見舞われている2023年の夏に、同国のある住宅でアマゾンのドライバーが、暑さのためか、宅配先の自宅にあるプールにダイブしたことが話題になっています。
地元メディアなどで紹介されている動画によると、ドライバーはその住宅にある小さなプールに、服も脱がず帽子もかぶったままでダイブ。しかも、ジャンプ台を使ってきれいに頭から飛び込んでいる様子がしっかりと映されています。
実はこれ、ドライバーが勝手にプールに飛び込んだわけではなく、宅配先の顧客からの配達指示に「もし泳ぎたければ、ぜひどうぞ」というコメントが添えてあったから。つまり、厳しい暑さの中で荷物を配達するドライバーのことを気遣い、「もしよかったらプールに飛び込んで涼んでいいですよ」という、顧客からの粋な計らいだったわけです。
ドライバーは、このコメントに気づいたのでしょう。防犯カメラの映像では、届ける荷物を裏庭のドアのところに置くと、おもむろにプールに歩いていき、スマホや鍵などの最小限の荷物を取り出すと、そのままジャンプ台に向かって飛び込んだのです。
その後、ドライバーはプールから上がり、自分の荷物を持ってすぐに去っていきました。
この動画には、「こんな親切を行う人が世界にはもっと必要だ」「彼を責めようとは思わない」「ドライバーにはこんなふうに優しく接しよう」など、この顧客の心遣いを歓迎するコメントが寄せられていました。
なかなか真似はできないものの、日本でも厳しい暑さのなか働いている人をねぎらう心の余裕を持ちたいものですね。
【主な参考記事】
People. Watch Moment Amazon Driver Dives Fully Clothed Into Customer’s Swimming Pool to Cool Off. July 26 2023