金色に輝く謎の物体。アラスカの深海で調査を行っていた米国海洋大気庁(NOAA)は、水中で黄金色の不思議な物体を見つけました。深海はまだまだ謎が多いと言われていますが、この物体は一体何なのでしょうか?
NOAAは、8月23日から開始して9月16日まで行う海洋調査の中で、不思議な物体に遭遇しました。場所は、アラスカ沖の深さ3200メートルの地点。海底なのか、岩なのか不明ですが、そこにくっつくように、金色の卵のような物体が確認されたのです。
自然界には似つかわしくない色で、卵のように盛り上がっています。この発見は、NOAAによるライブストリーミング中に起きたもので、解説していた研究者も驚きを隠せなかったよう。正面部分には丸い穴が開いているように見えることから、「何かが侵入したり、出てきたりした可能性があるかも」と予測しています。
This golden orb, likely an egg casing, struck an imaginative chord for many watching yesterday.
Today we dive on Denson Seamount. ROVs are launching & will remain on the seafloor until ~ 3:45pm ADKT/7:45pm EDT.
Join us! https://t.co/ScOhpINB18#Okeanos #seascapealaska #explore pic.twitter.com/Eq1sYeVQrr
— NOAA Ocean Exploration (@oceanexplorer) August 31, 2023
NOAAは遠隔操作でこの物体を吸引して確保。実際にこの物体を手にした研究員によると、皮膚のようにデリケートな触感だそう。これからDNA検査などを行い、正体を突き止めるそうですが、なかから得体のしれないものが出てきたりする可能性も否定できないとか……。
宇宙よりも到達が難しく、謎が多いという深海。ここに生息する生きものの3分の2は、まだ科学的に未知とも言われています。なんらかの生物の卵の殻なのか、孵化したものなのか、新種の発見につながるのか。今後の調査の結果に期待が高まります。
【主な参考記事】
Daily Mail. Mysterious ‘golden egg’ is discovered on the seafloor off Alaska – and experts say they’ve never seen anything like it. September 7 2023